10月18日(日)  魔女だらけ

 2週前は“遅出”のセミたちが盛んに鳴き喚いていましたが、すでに命が尽きたとみえます。すっかり静まり返った林の中、ひっきりなしに落ちる無数のどんぐりを踏み敷きつつ、1周4キロちょいの外周道路を6周。横浜市青葉区と東京都町田市にまたがって位置する「こどもの国」での私です。今年最後ではとの素晴らしい陽気の中、乳搾りを待つ牧場の牛たちを見向きもせず、ハロウィンの魔女姿の子供たちの群れの間を縫って無事25キロを走り終えました。が、Tシャツ姿でさっさと帰途についたはいいものの、うっかり長袖をロッカーに忘れてしまうオマケつき。来週は忘れ物に注意との前触れでしょうか。

 ここのところ進めているのは、過去参加し手に入れた予稿集・論文集を文字通り“解体”し、収納する作業です。日本語教育学会や社会言語科学会といったプロパーから、異文化間教育学会、異文化間コミュニケーション学会、言語政策学会等の傍系、先日の教育心理学会や臨床描画テスト学会といった心理系、ほかに諸大学の紀要や各種研修会の資料に至るまで、必要あるいは関心ある論文のみガシガシ切り抜き、順次収納しているところです。インプットはたくさんされるけど、肝心の整理が下手な私のせめてもの工夫。残骸はどしどし処分。おかげで書棚はほんの気持ちだけ、すっきりしました。

 加藤和彦さんの自死の原因が鬱にあったとの報道。真偽はともかく、鬱が一般に浸透し、認知されつつあることは確かな一方で、功罪相半ばする気もします。誰もがなりうる可能性のある今という時代、私の周囲でも縁遠いわけではないでしょう。そこで問題の一つは、いざ自身の身辺でそうした人が出たとき、その事実を受け入れられない人がいること。またその遠因に私は?…との思いに至らない人がいること(かく言う私もその可能性アリ)。私なんぞ不真面目で阿呆な手抜き男なので、鬱はないと勝手に踏んでいますが…。はてさて。
by 1220hagiwa | 2009-10-18 17:27 | 本 編 2009