6月16日(火)  腐っても…

 「感動した」というメッセージがもらえました。先週に続き別のクラスで、私の、ではなく、例の、学生自身が書いた手紙を私がパソコンで打ちなおし、綴じたものを全員で読みあったときに寄せられた感想のことです。学生たちの純粋で、ポジティブで前向きな姿勢には、心を打たれましたし、当の本人たちの同様のようです。自らを励まし、自らが励まされ・・・そんな浄化作用がこの一連の活動からは生まれていたようです。何度も繰り返すように、学生に内在する力を信じていいんだと思えるひとときです。

 ドラマ「白い春」。ポニョの大橋のぞみちゃん演じる女の子にも、阿部寛演じる男にも幸せになってほしいと願ってしまう、ちょっぴり感動モノです。ちなみに、大橋のぞみちゃんはタヌキ顔かなとの、専らの噂(我が家では)。そして、「風に舞いあがるビニールシート」。脚本がオリジナルの展開を見せていますが、こいつも案外侮れません。声量豊かな布施明のエンディング・テーマもよろしい。

 学生たちのストレートな思いにあふれた文章を読んでいくにつれ、私は自らがいつしか腐りかけた存在になってしまっているような気さえしてきました。一人の人間として。それでも、自虐的ですが、腐っても鯛。もし感動を与える時間が提供できたとすれば、いったいこれ以上何を望んだらいいというのか…なんて。私は何も教えていません。すべて学生たちのしたことなのです。 
by 1220hagiwa | 2009-06-16 23:24 | 本 編 2009