6月2日  中村靖彦 『牛丼 焼き鳥 アガリクス』 文春新書

 飽食の時代と言われて久しいですが…。
 元NHK解説委員で元食品安全委員会委員の著者が、日本の「食」を政治、科学、安全のキーワードから眺めます。ド素人な私は理解できなかったり面倒くさかたりして飛ばしたところもありますが、食(BSE問題)をめぐる一連の議論(ゴタゴタ?)のただ中にいた著者が発するメッセージ-決して大所高所からの提言ではなく-が巻末に凝縮されていて、心に来るものもありました。誠実で率直な方なのです。
 折しも、ロシア産カニの禁輸とウナギの輸入制限が、あるいは最近もマグロその他水産資源、さらにはアメリカ産牛肉の大幅解禁が話題に上りました。7年ほど前に読んだ前作『コンビニ ファミレス 回転寿司』も再読しようと思います。
by 1220hagiwa | 2007-06-02 22:23 | <番外編 2007>