8月14日(水)  いいね、一関

 旅の宿で接する、香港にまつわるニュース、見ていて、心が痛みます。デモ隊の中に知っている卒業生がいないだろうかと心配でなりません。翻って、日本では…。何とも暢気な感じ。私もその一人です。だって、歩き旅の続きなんてしているのですから。それから、この時期に阿呆な推理ドラマを地上波で3夜連続、22時から流すNHKって、いったいどういう感覚をしているのでしょうか。

 前回の終着地である石巻を起点に-女川への再訪を含む-北上し、小牛田、一関、そして平泉まで足を延ばしました。石巻と女川では津波到達の碑や慰霊碑をあらためて訪ねたり、東北本線沿線では水田地帯を延々と歩き続けたりして、夏を満喫させてもらいました。平泉では初めて中尊寺と毛越寺へ。いい季節に、あらためてゆっくり訪ねるに値すると思いました。平泉でのロゲイン大会もあった気もしますし、走るのに適度なアップダウンがあります。今回は連日、朝食前にちらっと、でもハードな階段上りを含めて走っていました。そのあとにしっかり歩いた私を褒めます。

 一関市立図書館は素晴らしい。広く余裕のある空間と工夫された棚。一日過ごせます。私は連日通いました。ここは『言海』を編纂した大槻文彦先生の出身地なのだそうです。館内には日本語多読ブックスが揃っていました。このシリーズ、私は使って長いのですが、各地の、特に新装なった図書館で揃えているところが増えているようです。利用状況はいざ知らず、いいことですね。

 ちなみに、終戦の年、この10日には一関が空襲を受けたそうです。それをしっかり図書館で確認し、敷地内の慰霊碑もチェック。もう一つ、大学1年の秋に走ったテレイン(当時は「ゲレンデ」と称していた)「萩荘」に、数十年ぶりに出逢えました。そして、内容のある充実した品ぞろえの本屋さんも、高くなくておいしい食事処も多く、何だか親しみの持てる街です。

 笑われてしまいますが…最終日、中尊寺に向かう坂道で、この旅の初シバに遭遇。やっぱりかわいかったです。

by 1220hagiwa | 2019-08-14 22:57 | 本 編 2019