6月27日(木)  24回 

 地道に続けている、教師が自らを語る研修。24回目を迎えました。今回も実に楽しく、興味深く、同時に私自身の仕事や生活姿勢を振り返らざるを得ない、そんな魅力的な話が聴けました。贅沢で貴重な2時間。語り手の先生は教師歴2年ほどですが、だらだら続けている私にはない、学生への誠実さと愛情が感じられました。

 そんな先生たちもいる勤務校は、手前味噌ですが、優良校中の優良校と言っても過言ではないでしょう。ネパール、ミャンマー等はゼロ、ベトナムもごくごく少数。行方不明者は限りなく無に近い。でも、先ほどまで放送されていた、例の東京福祉大の研究生大量行方不明事件をはじめとする、留学生ビジネスの実態@クローズアップ現代。こういう悪辣な事例が報道されるたび、日本語学校全体が一緒くたに悪者扱いされてしまいがちなのが、心から悲しいし、悔しい。学校の設立条件もなきに等しいですし、施策が甘すぎる。当事者の大学(経営者)ももちろん極悪です。でももとをたどると、私もここでしばしば書いてきたように、そもそも留学生30万人計画が根拠のない、数値ぶち上げのいい加減な政策によるもの。よくある話。そして、さんざん警告されつつも手を何ら打ってこなかった文科省の無策が重なります。渋谷のN経済大、査察が入っているんじゃないのかな。

 台湾に帰る学生と、その恋人の3人で食事をしました。恋人は北海道の大学で1年にわたり獣医師の研修を受けてきたとのこと。母国ではなく日本で国家資格を取り、いずれは日本で仕事をしたいとも。話し方も考え方もさすがにしっかりしていて、さすがに優秀。二人がこれから幸せに過ごせることを祈ります。

 かと思うと、さて来週末の日曜日は日本語能力試験。私は試験対策の指導から離れています。今日も自習室では何人かの学生が問題に取り組んでいました。頑張れ。

by 1220hagiwa | 2019-06-27 23:05 | 本 編 2019