4月10日(水)  ゾルゲ読めるか

 読めもしないのに気ままに、発作的に本を買い求めることの多い私。先日の前橋で入った大規模書店の3階に併設された古書フロアでは、ゾルゲ事件の主人公・ゾルゲの奥さんが書いた一冊が目に留まりました。その文庫本のタイトルは、ずばり『人間ゾルゲ』。スパイではなく、一人の人間としてのゾルゲを、最も近くで見ていた方が描いたものです。表紙が思いのほかマンガチック。

 どうして私がこんなものを…昨年までだったらありえなかったことです。それは、授業で扱ったアニメ「風立ちぬ」ゆえ。そこに登場する印象的な人物がゾルゲをモデルとしているのではないかとの記述がとある本にあり、ゾルゲ事件のさわりを知ったからです。なるほど、アニメの顔も似ていなくもない気がします。で、肝心のこの本、本当に読めるでしょうか。順番待ちの本が山のように控えているのに。

 そんなこともありますし、この3カ月が戦争抜きなのもなんだかもったいないとも思い、さらには私自身の勉強も考え、戦争とのかかわりから言葉をとらえていく継続的な授業を考えた、というのは先日書いた通り。そして、いざ初回の反応は…う~ん、可もなく不可もなく、何ともいえない感じです。次回、もうひと工夫が必要と見ました。

 五輪大臣の辞任あるいは更迭。彼の舌禍、失言は今に始まったことではありませんから、いずれそうなってもおかしくなかったと思います。さすがのABEさんも切りましたね。でも、私はこの人、実はとっても正直な人だなとの思いもあります。だって、本音をぽろっと何度も漏らしちゃうわけですから。その意味では、ASOさんもおんなじ。不機嫌さや苛立ちを隠さない品のない物言いと顔立ちは、得難いキャラです。

by 1220hagiwa | 2019-04-10 23:26 | 本 編 2019