3月25日(月)  ひとめぐり

 院の時代、修論に活用したナラティブ・セラピーのマインド。その代表的一冊が、当時、市立図書館から借り出した野口裕二氏の『物語としてのケア』。ロングセラーです。良書です。修了後もずっと心の片隅にあり、書店の棚で見かけるたびに、手元に置こうか置くまいか迷っていた私でした。でも、昨日の講演を聴き、よし、と決心。ついに買うことに。社会構成主義によるケア論ですが、日本語教育と当時に比べていっそうシンクロしてきているように思います。気のせい? いうなれば、修了後、10数年を経てひとめぐり、再び私のところへと還ってきたわけです。これからじっくり再読させていただきます。

 夫婦別姓がまたしても認められず。「戸籍法の規定は憲法に違反せず」だと。お笑いです。論理の破綻。いつの時代のジジイたちがやってるのか、裁判官たち。どうしようもない時代錯誤的鈍磨石頭の連中が巣食っているんだなぁ、裁判所は。スルーというか、本気で向き合っていません。笑うしかない、いや、すでに世界に笑われています。これは現政権の姿勢にどこか通底している気もします。

 漂流郵便局。素晴らしいです。気になります。すぐに授業に援用しようなんていう姑息なマインドは、日本語教師の悪い癖。いけません。

by 1220hagiwa | 2019-03-25 23:57 | 本 編 2019