12月29日(土)  1,3,5

 新幹線で読んでいたのが、往路は佐江衆一『北海道人 松浦武四郎』、復路が西岡文彦『絶頂美術館』。前者は昨年のいつだったかの番組を見た勢いで、後者はつい先ごろ、つまり今日の昼間、仙台のお気に入りのブックカフェで求めたばかりです。

 後者の魅力についてはいつか触れる機会があればと思いますが、前者に書かれていた史実に驚愕。主人公の武四郎が蝦夷地を徹底的に、くまなく歩きまわったことは、さすがだと言わざるを得ません。私もサイズこそ極小であれ日本を歩く旅人の端くれですから、親しみを覚えるのは自然なことです。でもそんなことより唖然としたのは、彼が一時期いや正確には二度にわたり、私の勤務校とほぼ同じ町内に住まっていたとの事実です。私としては、ただの偶然では片づけられません。こんなこと、そうそうあるものではなし。今度具体的に調べようと思います。それにしても、先日まで世田谷でやっていた、生誕200年記念の展示に行けなかったのがつくづく悔やまれます。

 先日の予告通り、秋の宿題、つまり名取から仙台までの残り約10キロを無事、いやあっさり踏破、年内の目標を達成してきました。一部路面が凍結し小雪が舞い散る中、45号線沿いに足を延ばし、多賀城を経て鹽竈(塩釜)まで。その先、松島さらに石巻へは来春の楽しみにとっておくことにします。

 おもしろかったのは、積雪量。目分量ですが、ホテルの前、定禅寺通りは1センチ、多賀城3センチ、塩釜5センチ。海が近づくにつれて数値が上がっていくのを、雪を踏む足元で実感していました。いよいよ来年は石巻かと思うと、どこか心に緊張があります。3.11をもう少し勉強しておかねば。松島は35年ぶり、石巻は30年ぶりになります。 

by 1220hagiwa | 2018-12-29 23:38 | 本 編 2018