9月25日(火)  ソビボル

 映画@有楽町へ。1,000円で観られるサービスが今月末までのカード会員だからです。で、何を観たか。アウシュビッツではなく、ソビボル。この地にあった絶滅収容所とそこからの脱出という歴史的事実を描いた作品です。2時間ほどの悲惨な、凄惨な、でも知らねばならない事実の描写の連続に、ひたすら息をのみます。つらいですが、いい映画。そして、当たり前のことですが、知ることは大切だとも、あらためて。

 戦争の授業実践を、10月からの3カ月でも継続、発展させます。前学期では扱えなかったのが、ホロコースト。避けられません。当初は『アンネの日記』の利用を考えていましたが、考え直そうかな。ほかに慰安婦問題、さらに戦時下の日本の市民生活を展示した祈念館の類への訪問も視野に入れています。原作ではなくアニメ版「火垂るの墓」は有力候補。そんな全9回、どうなることか、ちょっとだけドキドキです。とはいえ、基本的には私ならできるはずです。そうした根拠のない自信のようなものが、数少ない私の取り柄といえば取り柄です。

 そういえば、奈良近辺の駅頭で集めた美術館、博物館のチラシには、朝鮮半島由来の文物に関する特別展その他の催しが多い気がしました。これを見ただけでも、さすがに奈良。歴史的経緯が違います。ここを訪ねるたび、朝鮮半島からの人、モノが一帯の基底をなしていると感じます。あたかも匂い立つかのよう。翻って東京あたりじゃそもそもこうした展示の頻度はどうなのか、おそらく関西ほど多くはないし、意識のうえでも自然とはいかないかも、と思うのは私だけではないでしょう。

by 1220hagiwa | 2018-09-25 23:40 | 本 編 2018