6月22日(金)  耳をすませば

 学期最終日、クラスで「耳をすませば」を初めて観ました。恋心を素直に写し取った予想以上の味わい、そして優しさと爽快感にちょっぴり打たれました。さすがのジブリ、近藤喜一氏。はからずもキュンとなってしまった私です。おそらくは原作とは別の展開なのでしょうが、アニメならではの良さが存分に発揮されていたようです。随所に遊びが見られ、ニヤリ。観てよかった一本でした。一連の細かなシーン、カットを含め、再見の価値があると思います。私も、耳をすませば…いろいろ聞こえてくるかもしれません。

 ロシア、台湾、香港、韓国、あるいはスペイン、イタリア…今期で修了する学生たちから感謝の言葉をもらいました。この学校に来て、いろいろな授業をとってよかったと。僭越ながら、私の幾多の実践をも指してくれています。リップサービスじゃないと素直にとらえたいもの。そうした言葉の数々が私の、そして多くの教師の明日の糧。私たちだからこそ味わえる、まさにこの仕事冥利に尽きるとはこのこと。

 タダ券じゃなくて、前売りで買っておいたチケットを使ったプーシキン美術館展@東京都美術館。再訪だけに、ゆっくり。少々慌てていた前回よりさすがにゆとりをもって回れました。ものすごいインパクト、というのは受けないのですが、モネをはじめ、風景画は落ち着けます。その中では最後のルソーの一枚は特異。本当は一枚くらい飾れるような私の部屋だったらいいのですが。でも、こうした絵たちに接するたび、作家が目の前のものをどんなにかよく見て、一筆一筆にどんなにかか集中していたかと想像します。私にはとうていできないこと。

 そんなこともあり、来季は「アートの日本語」をリニューアルして再開しようと計画中です。詳細未定。 

by 1220hagiwa | 2018-06-22 23:58 | 本 編 2018