2017年 02月 12日
2月12日 鴻池朋子 『どうぶつのことば』 羽鳥書店
たとえば、「日本語というマイノリティに生まれてよかった」「言語は呪縛です」のように、言語への考察が明快に示されていて、私に届きました。買った直後、ホテルに戻るなり読み始め、その夜は12時近くまでテレビもつけずに気になるところを拾い読み。著者が市井の人々の語りに向き合い、アートと言葉の間で苦闘している様子がうかがえて、感動さえ覚え、共感もしました。そんな私の心の動き、流れはもちろん、旅先の高揚感も作用してのことだと思います。旅先だから出会えた本の典型ともいえるでしょう。
分厚いゆえ、とうてい読み通せません。それでいいと思います。
by 1220hagiwa
| 2017-02-12 22:46
| <番外編 2017>