1月25日  小野京子 『表現アートセラピー入門』 誠信書房

 「なぜ、表現アートセラピーなのか」と題された第1章が魅力的で、筆者がこの技法に寄せる誠実さがよく伝わりました。もちろん各手法の初歩的なものに触れている章もさることながら、筆者の正直な気持ちの吐露が心を打ちました。納得できます。

 まさに『入門』として、それこそ10年以上前から存在を知っていた本です。関連の技法を私なりに使って授業で展開していました。それでもちらちら気にはしながら買っていませんでしたが、芸術療法学会で目にして思い切って買いました。

 実は、創始者のナタリー・ロジャーズに会っているのです。大学3年の時に参加したUCSDで行われたグループエンカウンターの研修にカール・ロジャーズが現れ、そこに彼女もついてきていました。

 この本を手に取ると、もっともっと言語教育に応用、展開できると思えてきます。私のやっていることなんて、それこそほんのごく一部だと気づかされます。
by 1220hagiwa | 2017-01-25 22:08 | <番外編 2017>