12月26日(月)  せめて3泊

 報道されていましたが、世田谷事件のご遺族の方のお話と、それに関連して作家の星野智幸さんの講演を聴く機会がありました。昨年の平野啓一郎さんも素晴らしかったです。そして今回の星野さんは平易な言葉でもって、まさに言葉の真髄を衝いてくださいました。もちろん、著書にしっかりサインをいただきました。エッセイもなかなか読み応えがあります。

 会場だった上智大学からの帰りに寄ったのが、半蔵門駅入口に位置する書店。ここがいつもいい品ぞろえをしていて、ついつい財布のひもが緩みます。やっばり今回も、目に留まったコミックを2冊も買ってしまいました。書店は書店でも自宅近くのブックファーストは、基本は質より量。今年5月末に閉店した地元資本の小さな書店の後に入ったのが、ワンコ・ニャンコ向けグッズの販売店。でも、平日はほとんとぜお客さんがいないように見えます。休日だって、そうは入っていません、そりゃそうだ、そんなにニーズはないですよ。本屋なら、買う買わないは別に、とにかくお客さんは来ますから、なんだかんだにぎわいます。あぁ、本当に寂しい。たとえ少々規模が小さかろうと、地元書店という文化資本の衰退は、地域文化の拠点が失われるということに通じます。

 1月期から、「魔女の宅急便」「火垂るの墓」を扱うことにしました。どちらも初めてのこと。準備がちょっと面倒、いや楽しみです。中古ですがDVDを買い求めました。繰り返し視聴して確認したいと思っています。ちなみに「魔女」には5時間程度、「火垂る」には4時間程度費やす予定です。ほかにも、新規授業がスタート、自分の首を絞めます。

 思い出しました。その店のレジの方の名前は「濱比嘉」さん。尋ねると、やっぱりあの島の出身でした。平安座島から渡って…。あぁ、今年は結局一度も走りに行けませんでした。来年は、ゆっくり訪ねたい。春か、秋か。せめて3泊あるいは4泊ぐらいして…。
by 1220hagiwa | 2016-12-26 23:36 | 本 編 2016