11月6日(日)  テレテレ往く橘樹郡

 旧橘樹郡、今の川崎市高津区から中原区にかけての一帯をめぐるロゲイニング大会に参加。先週までは遅いながらもそこそこに走れると意識していたのですが、先日はじめからバイオリズムが若干下がっていた(つまりやや風邪っぽい日があった)ために最終的な走りが詰めなかったこともあり、今日は無理せずテレテレと走り、4分の1くらいは歩いていました。それでいいのです。

 こういう大会に出るたび思うのは、今春の横浜市瀬谷区あたりもそうでしたが、いかに自分の住んでいる土地が、あるいは私のエリアに限らずあらゆる土地、人が生きる土地は綿々と歴史が紡がれてきているという事実の実感です。隅々に散らばる神社仏閣の類は言うまでもなく、チェックポイントとなる小さなお地蔵様、馬頭観音、あるいは貝塚、古墳、またちょっとした石碑や水路の分岐にかかる橋の一つとっても、すべては先祖たち(これも、もしかしたら私と直接に間接にと、何らかのかかわりがあるかもしれない)が築いたもの、あるいは残してきたもの。小さな森や緑地帯だって同様。それらすべての上に私たちの今の暮らしが成り立っているという当たり前すぎる事実に、テレテレと走りながらもじわっと気づかされるわけです。

 そうした感覚の行き着くところは、この世でないがしろにできるものなんて何一つないという認識。同時に今生きているこの土地を大切にすべきという思いにも至ります。

 それにしても、秋晴れの一日。天気が良くて、気分がすこぶるよかったです。関係ありませんが、一昨日の夕刊に出ていた柴犬の写真の愛らしさに悶絶している私。カワイすぎる。当然、切り抜きました。おバカです。
by 1220hagiwa | 2016-11-06 23:29 | 本 編 2016