2011年 11月 22日
11月22日 水谷 修 『夜回り先生』 小学館文庫
インパクトがあります。この先生、名実ともに、命を削って活動しています。それゆえ、道に迷える中高生の心に触れるものがあるだろうと想像します。
ただ、造本の観点からは、(私の好きではない)サンクチュアリ出版、つまりは精神世界への誘い、あるいは妙な自己実現を専ら若い世代にアピールする出版社の単行本が元本なので、意味のない(一見、意味ありげな)写真がふんだんに載っていて、せっかくのメッセージの重みを失われているように思えてしまいました。5分の1は空白と写真。まるで、詩集。もったいないことです。でも、それだからこそ若い世代が手に取りやすかったと言えそうです。
by 1220hagiwa
| 2011-11-22 23:11
| <番外編 2011>