シバ犬あっちこっち ~日本語教師のモノローグ~

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2018年 10月 18日

10月18日(木) ファンタスティック・ファンタジー

 水木しげるさんのマンガを利用しようと思っていたのに、不手際で原稿が揃わず、利用できませんでした。それは、今日の戦争の実践授業。でも、不思議なこともあるもので、水木さんへのオマージュと考えられる舞台@池袋を先日観てきたばかり。氏のような、現実とあの世のないまぜになったような思想、世界観を持つ人はきわめてレアでしょうけれど、私にはごくまっとうに見えることがありますし、むしろ共鳴さえします。そんな氏に捧げる、実にファンタスティックな舞台を愉しんだそのあとで、偶然にもマンガ作品を利用することになろうとは、縁というのはあるものです。

 舞台に出ていたのは、佐々木蔵之介さん。観客女性の大半は佐々木さんのファンではないかと想像します。そして、その佐々木さん主演のドラマ「黄昏流星群」、ツッコミどころ満載。中山美穂さんのしょうもない役柄については、あらあらっといった感じ。それにとても専業主婦に見えません。また、親の介護というトピックをまぶしながらも、基本的にはこんなにきれいな方が町工場の社員食堂で、素敵なお召し物を常に身につけるなんて…とまったく非現実的な役柄の黒木瞳さん。恐るべきアラ60の美。ま、若干時代ズレした大人のファンタジーと思って笑って見ればいいようです。

 それに比べ、前の時間帯の「リーガルV」。米倉涼子さんの役柄は例によって痛快で、またいかにも現代的で、納得できたり、笑えもします。そういえば、先日、深夜枠で「ドクターY」というおちゃらけ番組に出会って、ホテルの部屋@原ノ町で笑っていました。

 珍しく早めに帰れたので、クライマックスシリーズをちらっとながめます。けれど、少なくともセリーグには興味なし。だって、どう考えてもカープ、強いでしょう。地力も完成度も違いすぎです。メディア的にはジャイアンツに頑張ってほしい様子がうかがえますが、せいぜい1勝が関の山というのが素人なりの見立て。そうしたら、案の定、もう王手だそうです。はや、終わりました。

 実践で、自国で戦争についてどんなことを学んできたか、問いました。すると、とっても真剣に語り合います。国・地域差もうかがえ、思いのほか熱い時間が現出。


# by 1220hagiwa | 2018-10-18 23:33 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 15日

10月15日(月)  やめておけ

 大学医学部入試の不透明な合否判定が顕在化しています。当該の大学による自主的な発表を文科省が求めているようですが、何を甘いことをしているのでしょう。ここでこそ強く言わずにどうするのかな。今日会見した学校も、その理由を担当者がもっともらしく語っていますが、理由にならない、要は難癖をつけているだけのふざけたもの。受験生を愚弄する、これが医学部の本音なのかと唾棄したいものでした。阿呆大学です。医者の大半は誠実のはずですが、こんな輩が合否判定をしているのだと思うと、情けないやら悔しいやら。横並びで様子を伺いながらだんまりを決め込んでいる圧倒的多数の大学たちについても、ま、どう言ったものか…。

 そこで思い至るのが、過去複数回にわたり医学部にチャレンジしている、私の知る留学生。彼は筆記試験に関しては毎回そこそこできているはずなので(本人も言っている)、おそらくは面接で落とされていると想像されます。もしかして、今回発覚した件のように意図的に落としているとでも? そんなことを私に疑わせてもおかしくない現状が、留学生入試にはあります。そもそも特別入試は恣意的、つまりはグレーな部分。彼、今年も受験すると聞きます。今回も芳しくない結果であれば、日本の医学部はやめておけと伝えます。

 夏にトライした戦争の授業を受講したタイの学生が、先月末、広島を訪問したそうです。そう、原爆にまつわる2回の授業を通して関心をもち、記念館も訪ねたと。行ってよかった、と感激していました。こんな人が一人でも現れたとは、やってよかった。そう言わずに何と言いましょう。ありがたい限りです。


# by 1220hagiwa | 2018-10-15 23:52 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 14日

10月14日(日)  暗闇メモ

 配達してくれていた新聞販売店が統合・廃止され、なじみのお兄さんと会えなくなりました。どの店も経営が苦しいとは聞いていましたが。、ついに私の家に配達してくれるところも立ちいかなくなったようです。残念です。これまでほぼ毎月タダ券をお願いしていたのですが、それも経営を圧迫していた一因かもしれません。こちらも残念。先月分の集金、私は週末ずっと不在で会えなかったことが悔やまれます。今まで、とりわけ配達のお兄さん、ありがとうございました。

 「静寂を求めて」@ポレポレ東中野。たま~に訪ねるところです。目下、語りや沈黙に関心が向いている私にうってつけのドキュメンタリー。観客はわずか10数人だったか。前から2列目、暗闇の中でしきりにペンを動かしていた輩は私くらいのもの。私だって初めてです、映画館でメモを取るなんて。きっと最初で最後でしょう。

 そんな私を含め、多くの観客に内容的にはとても退屈な作品だったはずですが、私にはきわめて示唆に富む82分でした。

 自宅の浴槽につかるとき、外の虫の音に耳を傾けます。幸い、私の自室はごく静かな立地にあります。ここ数日の気温の低さで、虫たちの声もだいぶ大人しくなってはきましたが、それでも今宵も確かに耳に届いていました。それなりに風流で、静寂。私は静寂を愛します。


# by 1220hagiwa | 2018-10-14 23:50 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 13日

10月13日(土)  富岡町

 福島県富岡町を走った先日。早朝1時間ほど、帰還困難が解除された地区をめぐりました。夏に訪ねて少なからずショック受けた土地ですが、今回あらためて走っている間、ごく時折見かける車以外にほとんど人気(ひとけ)は感じられませんでした。通う子供たちの絶え、雑草が伸び放題の小学校。廃屋と化し、窓ガラスの割れた家々。立ち入れないホーム。これらを眼前に、何と言うべきか、言葉が見つかりません。「地域とともに」という東北電力の看板が空しく連なります(当事者の東電ではありませんが)。ただひとつだけ、人が導いた結果であることは確かです。学生たちに伝えるには、私の中でもう少し時間がほしいです。

 駅前に建つホテルは新築で立派。周囲には茫漠とした空間が広がり、ポツンと数件、建築中。震災前、この一帯に小さいながらもいくつもの路地と商店街がのびていたとはまったく想像できません。常磐線、富岡から浪江までの休止区間の再開を皆が待っています。再開の暁には、必ずや飛んでいきます。でも、そのための除染ほか収束作業に今しばらくの時間が必要でしょう。

 浪江町は私が見た限り、建物は残っていても人が住んでいる気配があまりないためか、富岡よりも寂しさが募る印象でした。その北側、小高地区にあるという作家・柳美里さん経営の書店は、たまたま休業中というので今回は見送り。次回のお楽しみにとっておきます。

 富岡のホテルで見ていた番組に、不快感を覚えました。それは入管のドキュメントというもので、不法滞在その他の外国人を逮捕したり空港から帰国させたりする現場を撮っていました。何だか変。だって、入管行政、入管の対応自体に関していろいろ問題があるのに、あたかも正義の本丸、ヒーローであるかのような描き方。もちろん大半の方は誠実に仕事をなさっているのでしょうが、この番組で描かれたのは、特にアジア系の人が悪事を働いている…そんなイメージを植え付けるかのような場面の連続。そもそも不法滞在って、けっこうありふれたことでしょうに、わざわざ強調すべきことでしょうか。彼らの働き、例えば深夜の工場でのサンドイッチや弁当作りなどが我々の生活の底辺を支えているかもしれないのに。まさに、日本の、またメディアのおごりが透けて見えるようです。そして、浮薄で安易なメディアの性質が露呈した番組作りだったと思います。この「潜入、入管24時間」的タイプの番組は、当面は再生産されていくのでしょうか。私も気を付けて見ていきたいです。


# by 1220hagiwa | 2018-10-13 23:17 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 12日

10月12日(金)  パート2

 木曜日が授業のピークになることが、おおよそわかりました。今期のシフトのことです。その中で始めた戦争の実践パート2では良好すぎる反応が得られ、いいスタートが切れたと感じます。あまり調子に乗らないように気をつけます。合わせて、来週もうひとつ新たな実践が始まります。我ながら懲りません。準備はまだまだ。心配です。でも、楽しみです。学生がどんな顔をするのか。

 それにしても…学ぼうとする人の顔って、とてもいいですね。輝いています。心が洗われます。もちろん、こうした新鮮な気持ちは、ずっと続くわけでもないのですが。私も意識します…そう、これから2カ月、夜間の講座に週イチで参加します。暇じゃないのによくやります。自分でも呆れます。

 外国人材の受け入れにまつわる政府の改正案、いつもながらふざけています。今さら何をほざいているのでしょう。従来の対応が時代に沿わない失策だったことがわかります。基本的に人としてではなく、使い捨ての安価な労働力としての移入であることが、よりはっきりしました。ホントに近視眼的。こういう程度の低い政策を重ねる国は、いつまで俺様のつもり、上から目線なのかといずれ周辺国から足蹴にされ、コケにされます。日本はすでにゆっくりと下っているのですから、それをきちんと認めないと。しょせん世界レベルではなく、アジアの中での優位性を誇っているだけです。

 「文藝春秋」誌でも外国人労働者が取り上げられています。日本語学校の一部にろくでもない学校があるとも指摘されていますが、それをはびこらせたのは、黙認という名の無策も無策。数年で200数校も増えるなんて、何をやっているんだか。

 福島・浜通りをゆるりと北上し、仙台へと向かった先週末。各地で走りましたし、歩きましたし、それなりに見ても来ました。知見を活用したいです。それと、今回あらためて、南相馬の図書館はいいなぁと感心。特徴のあるコーナーが複数設けられ、見せ方に力を入れています。特に震災、原発事故関係の図書の充実は、仙台の図書館にも匹敵しそう。今回は震災翌日の航空写真を複写してきました。緑色に覆われていたはずの海岸付近は一面茶色に染まっていて、衝撃的。来年にでも再訪し、一日すごし、写真をもう少し手に入れたいです。


# by 1220hagiwa | 2018-10-12 23:51 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 05日

10月5日(金)  4.4

 通勤定期、購入。6か月です。2019.4.4までと表示されました。そうか…そこまでは働くんだよなぁ…と漠然と思った次第です。いい悪い、好き嫌いではなく、ただ。

 2年前の韓国の学生が来週東京に来るそうです。餃子とビールで過ごす予定です。4年前のロシアの学生が学校に来ました。私はとっさに名前が出てきませんでしたが、顔はよく覚えています。私の授業を覚えているといいます。ありがとう。変な授業ばっかりやっていますからね。

 12月の初旬に行きたい学会があります。臨床死生学会と生命倫理学会。どちらも難しいです。でも、楽しいです。ただし、日程がかぶっています。どちらにしましょうか。どちらも遠隔地につき、ためらいがあります。前者は新潟、後者は京都。やっぱり自宅でゆっくりしましょうか。いや、せめて宿だけはキープしておきましょうか。とりあえずは。


# by 1220hagiwa | 2018-10-05 22:56 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 04日

10月4日(木)  アート・リテラシー

 週末の広島行、往路にANAを利用。その日の午後は晴天でした。機内で小論に目を通していて、はっと気づいて窓から見下ろすと、あの形は伊勢湾では? 多数の河川が流れ込む名古屋の街並み、三角州がしっかり楽しめます。やがて右奥に現れたのは紀伊山地、手前には碁盤の目の京都。次いで淀川が貫く大阪、六甲山系に隠れるような狭い狭い神戸と続き、案外広範な岡山の市街地、あれは瀬戸大橋、隣はコンビナートの倉敷…といった具合。それらをはるか上空から、それも南側からではなく北側から見下ろせるなんて、なんと贅沢なことか。何度でも目にしたい絶景です。

 で、読んでいたというその小論は、アート・リテラシーという概念を扱っています。これ、とっても気になっています。アートに関する教室実践(校外も含む)をあれこれ試していますが、苦戦。中期的に何とか一つの形を作ろうと画策しているところです。アートと日本語教育を何とかうまくリンクできないものか、ただし、単なる鑑賞教育に終始するのではなく…と探りつつ迷いつつも楽しみながら(これが大事)、プチお悩み中。それでも、今度の日本語教育の学会で関連の発表があるようで、楽しみです。

 帰途の新幹線では、原爆を描いた読み物をずっと手に。というように、自殺、原爆、そしてフクシマと、重いトピックに続けざまに取り組んでいるここ最近。言い訳をすれば、目下、私の中でそういう季節を迎えているわけです。所詮ド素人なのですけれど、それなりに、たとえ牛のような歩みでも、乏しい想像力を用いながら何とか進めています。参加費、交通費、宿泊費、食費その他、どう計算しても赤字も赤字。それもふだん以上、例年以上。しかし、それに勝るとも劣らない学びの実感、精神的な充足感を伴う時間を重ねている。せめてそう信じて、ひたすら動き続けています。もちろん、周りから見ればただの阿呆にすぎません。

 とはいえ、私らしいと自負するのは、そんな中でも必ず遊びを入れていること。ときに走ったり、ときに絵を観たり。だからこんな無茶を続けられるのでしょう。

 というわけで、福島、再訪。前回よりもう少し丁寧に、私のできる範囲で、被災地を見てきます。少しでも学ばせてもらいます。


# by 1220hagiwa | 2018-10-04 23:29 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 03日

10月3日(水)  監督じゃない

 野球の話を書いたと思ったら、ジャイアンツ、高橋監督の辞任報道。お疲れ様でした。今年のチームの不振は、主力に怪我が相次ぎ、マトモな抑え投手も不在のためで、手の打ちようもありませんでした。選手が悪いんですよ。監督じゃない。多くのファンはそう思っているのでは。

 先学期の担当クラス、その期末に行った個別面談の記録を所定の用紙に記入していました。一人一人の顔を思い出しながら、私がいかに彼らと真摯に対峙してこなかったと痛感され、恥じ入りました。確かに日々の授業後のバタバタもあって、余裕がなかった…というのは言い訳のような気がします。実践授業のことばかり頭に置かず、もっと学生たちに能動的にアプローチできていたはずなのに、と悔やみます。特に先学期で修了した5名とは、どれほど話ができていたでしょうか。学校を去った5人とあらためてゆっくり時間を過ごすことなど、どだい無理な話。私の意識の甘さか招いたのです。担当教師の名にふさわしくない、配慮に欠けた3カ月でした。今月からの3カ月は、くれぐれも意識化しましょう。

 でも、そんな中でも、私たちに感謝して修了していった学生が何人もいて、救われます。一喜一憂。

 そういう思を抱えつつ、新入生のインタビューテストがありました。中国の優秀な学生と出会いました。本人の希望する大学院への道に向けて、私のできることはしていきたいと考えるのでした。あまり手を抜かず、まじめに。ひとり反省会の一日でした。


# by 1220hagiwa | 2018-10-03 23:50 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 02日

10月2日(火)  戦力外の秋

 新学期の授業開始までもう少し。今は、デスクワークの期間です。でも、思いました。授業してこその私だと。つまり、授業で学生とやりとりして、初めて私らしさが発揮できるのだと。面倒なこともありますし、学生からの反応、コメントに一喜一憂もします。時にがっかりもさせられます。でも、やっぱり学生ありきだなぁ…パソコンの画面ぱっかり見ていた今日一日の中で、いちばんほっとしたのは、新入学生へのインタビューテストの時でした。日本語力の有無は関わりなく、対面することによる気持ちの行ったり来たり。そこに良さがあるのです。当たり前ですけれど。

 以下は、いつも以上にどうでもいいことを書きます。

 秋風とともにワセダ出身のプロ野球選手に関する戦力外通告、引退のお知らせが届きます。横浜DeNAの田中選手、須田投手、楽天の横山投手。お疲れ様でした。阪神の鳥谷選手も今年はまだいいとしても、ぼちぼち限界でしょうか。上本選手も怪我が多いなぁ。中日の杉山捕手、広島の土生選手は今季ファーム暮らし。ヤクルトの武内選手とともに、来季の契約ができるでしょうか、心配です…と書いていたら、その土生選手、戦力外との報。7年間、よくがんばりました。カープの外野陣は層が厚かった。やむなし。西武の大石投手、日ハムの齋藤投手、広島の福井投手の同期ドラ1トリオも振るいませんでした。う~む、大丈夫かなぁ。ロッテの大谷投手も今年は今ひとつの結果。皆さんの学生時代の輝きを見てきただけに、全員が活躍してほしいのですが、この世界、そうもいきません。

 一方、楽天の高梨投手、健闘。来季もがんばれ。同じく楽天の茂木選手、けがを癒して復活してください。間違いなく来年の主軸、日本代表候補。ヤクルトの青木選手、一流です、たいしたものです。日ハムの有原投手、石井選手、ロッテの中村選手、もっと羽搏け。目指せ最多勝、首位打者、打点王。応援しています。そしてソフトバンクの大竹投手。育成上がりの根性で、このCSでの活躍を楽しみにしています。

 女性活躍社会…か。虚しく響く、新しい内閣の面々。ジジイばっかじゃないですか。一億総活躍…って、どこのどの方がぶち上げたんでしょうかね。耳に聞こえのいい立派な文句を並べる政治家ほど信用できない政治家はいません。美しい国、然り。でも、そんなお仲間内閣を作るABEさんでも、トランプさんのトンデモない抜け方、傍若無人ぶりには対応できないんですね。やっぱり日本人政治家は小物ばかりということなのでしょうか。私もそうしたビビリの日本人の一人です。


# by 1220hagiwa | 2018-10-02 22:43 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 10月 01日

10月1日(月)  未成年の主張

 V6が出ている「未成年の主張」で、賢そうな男子中学生が叫んでいました。政府は科学の基礎研究にもっとお金を出してくれ!と。そうです、ここ数年、研究現場からさんざん言われているように、基礎研究がないがしろにされているようです。結局は基礎研究こそが認められ、ノーベル賞をとるのです。詳しくはわかりませんが、お金になるような、かっこういい先端的研究もいいですけれど、ベースとなるべき知見が深まっていかないと、足腰がひょろひょろで、結局は大きな実がならないのはどこの世界も同じ。世界レベルで引用される論文数云々だって、よく知りませんけど、結果そうなのだったら、方向性が誤っているということでしょう。

 先日触れたように、原爆ほかの重いトピックを追っている今。そうしたら昨夜偶然目に留まったのが、今夜行われる講座。自死遺族ケア団体の代表の方による90分の語り@御茶ノ水でした。勤務校から早めに帰ろうかと帰りの列車に乗っていて、ふと思い立って途中下車し、飛び込みで聴かせていただきました。正しい判断でした。遺族の目線から自殺ないしは自死に関するお話がいいだけるのは、当事者ならではの説得があり、勉強になります。この前取り上げた自殺というトピックを、今季は別の角度から再度取り上げることを考え始めています。

 内閣改造だそう。服が一様に黒いですね。結局身内の男、それも結構な年配の方ばっか。さて、だれが一番最初に不祥事をしでかすでしょう。わきが甘い、うっかり失言、なんて方がぞろ出てくるのではないでしょうか。

 そうそう、捕まった例の逃走犯。あの頭の良さをもっと別のところで使えば、さぞかし社会の役に立ったろうに。もったいないことです。
  
 そうこうあたふたしているうちに、10月。とうとう残り3カ月になってしまいました。バカをやっているうちに、年末が見えてきたしだいです。それはいいとしても、今週末、台風25号? 冗談はやめてくれ。遠路、訪ねるところがあるんです。


# by 1220hagiwa | 2018-10-01 23:29 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 30日

9月30日(日)  オンパレード

 台風の接近で、行きつけの書店の入るビル自体が18時で営業終了。付設のカフェでも見られる、勉強する姿。それがいつからふつうの光景になったかというと、10年ほど前かな。それ以前はそうしたビジネスマンをたまに見るくらいだったでしょうか。大学生ならともかく、今や高校生いや中学生までもとは、当時は考えにくいことでした。

 2時間。それが、私なりのルール。読書であっても、勉強であっても。最少のコーヒー代で粘りたい気持ちもなくはないですが、お店の都合もありますし、まあそれ以上もなんだかなぁ…。かといって、まだまだ平気で居続けそうな他の人を見ても、別に冷たい視線を投げたりはしませんが。

 タツロー氏のコンサート@上野学園ホールの前の空き時間、バスセンター近く、広島城手前のひろしま美術館もしっかり訪ねました。よかったです。でも、実は失敗しました。特別展ではなく所蔵作品をまとめての公開なので、予想以上に盛り沢山。著名な画家の手による西洋画のオンパレード。モネもゴッホも、ルノアールもフジタも。なのに、時間切れで後半の日本画が見られず、たいへん惜しいことをしました。

 あと2つ、市内にはごく近いロケーションに大きい美術館があることを知り、次回訪問が楽しみです。
 
 自宅待機状態の今夕。久し振りにジャイアンツのゲームを終了まで観ていました。素人の見立てゆえおこがましい限りですが、今日こそ勝ったものの、カープに比べてチームとしての完成度はこの時期に至ってもまだまだのよう。これでCSを勝ち上がろうなんぞ、あり得ないでしょう。

 ちなみに、午後6時すぎ現在、自宅周辺で雨は降っていません。窓越しに虫の音が届きます。


# by 1220hagiwa | 2018-09-30 18:18 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 29日

9月29日(土)  14万人の広島

 いくら晴れ男でもこの強い台風には勝てず、遠征いや旅先の広島から予定変更、帰宅の途に。明日は新幹線が止まる見込みとのことで、親戚を訪ねたのち、急遽最終の一本前に乗り込みました。

 広島平和祈念資料館は、本館があいにく耐震工事中とかで東館のみの見学。それでも展示の仕方が以前とは違っていて、それなりの見応えがありました。ぐっと明るく、ゆとりのある印象です。とはいえ、「ケロイド人形」の展示はなし。そうした会場で相当に目立ったのが欧米系のツアー観光客。一方、中国・韓国といった東アジア系の方は(見回しましたが)彼らに比べると相対的に少なめのようでした。広島はスルー、来日目的は基本、買い物なのかもしれません。それはいいのですが、何だろう、悪いことではないですが、どこか違和感…じゃなくて、不全感というか、引っかかるものがあります。逆に、欧米の方はどういう思いで見ているのかと気になります。しっかり説明文を読んでいる若者もいましたし、夫婦連れであれこれ回っている姿も目にしました。だからなのか、中国語・韓国語による説明はありませんでした。一方、資料室が充実。私としては、本館の工事が終わったのち、たとえば来年あたりもう一度行く価値、意味があります。

 その北側、いつのまにか死没者追悼平和祈念館という建物ができていました。10年以上前だそうです。追悼に相応しい落ち着いた建物で、やはり資料室も備え、ゆっくり思いを巡らせながら過ごすことができます。圧倒されたのは、ひとめぐりするのに3時間かかるという、死没者の氏名と顔写真の投影。14万人とされる死没者には14万の生があったことを如実に、かつ強烈に物語ります。皆さんをひとくくりにはするまい。

 時間的な余裕さえあれば、語りを聴くなどしてもっと学べたはず。でも私なりに思いを抱き、持ち帰ることができ、授業にも少しは反映させられそうな気がします。やっぱり現地を訪ね、現物に触れるに勝るものはないようです。


# by 1220hagiwa | 2018-09-29 23:38 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 27日

9月27日(木)  傍線、ひきまくり

 学期末ということもあり、歯科通院を兼ねて今日は早めに帰宅。NHKを観ていたら例の「日本人のお名前っ!」は、ネタ切れもいいところ。もともとの路線をすっかり外れ、地名やものの語源に走っています。やめてっ!と言いたいところ。いい加減タイトルを「日本の」に変えればすっきりするのに、大人の事情でしょうか。それでも、内容は楽しいです。勤務校の地元・秋葉原の由来も(さすがにおおよそは知っていましたが)確認できましたが、日本橋のそれについては、けっこうびっくり。

 同じNHKの女性アナが医師を目指して退局したと知りました。医師を目指すこと自体は、本来優秀であることが前提としてあるのでしょう。でもそれは別にして、40代半ばにしての決断に感嘆します。彼女曰く、あの名著『生きがいについて』を担当番組で取り上げ、議論したことがきっかけだったそう。私は学生時代だったかな、ずいぶん前に読んで以来、ほとんど忘れていました。どこかにあると思います。今なら、また違った読み方ができそうな気がします。

 批評家・詩人の若松英輔さんの新刊。ページをめくるごとに現れる言葉の数々が、心にまっすぐ届きます。傍線、引きまくり。先日のトークショー、たんたんと語る中にうかがえる内面の熱さが印象的でした。あまり視線を会場に投げない方でしたが、最前列で聴く私にとっては、そう訪れることのない貴重な時間でした。

 雨上がりの夕方、西の空はダイナミックな色でしたし、近隣ではキンモクセイの甘い香りが漂っています。お月さまは一部こそ欠け始めましたが、まだ立派。


# by 1220hagiwa | 2018-09-27 23:43 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 26日

9月26日(水)  語りのヒント

 実践の受講生へのインタビューデータ、その分析をしようかと思っているこの頃。言葉に関する記事が新聞にいくつか載っています。たとえば「諸行無常」をはじめとする仏教の教え、用語を英語にするとシンプルになると語る若手僧侶の声。英語を通すと、難しく考えていた教えが心にすっと入ってくるそう。目下、こうした活動に力を注いでいると言います。

 ヒントになります。そのまま日本語に置き換えることができるかはともかく、第二言語を通すと第一言語ではすんなり受け入れられなかった概念が理解しやすくなる可能性が見えます。これは、私の実践で得られる、ある部分の受講生たちの実感に通じます。

 全米オープンテニスを制した大坂なおみ選手を日本人と呼んでいいのか、呼ぶにふさわしいのかといった議論があるようです。すでに旧来の「日本人」という概念自体が時代遅れになりつつあると感じます。厳密な定義はもはや困難。固定的な枠を打破、いや越境するのが、彼女のようなスポーツ選手やアーチストといった、社会的に影響力のある、特に若手の方だと思います。今夜優勝を決めたプロ野球の広島カープにもアドゥア投手がいますし、ほかにもあのダルビッシュ投手、オコエ選手などなど。甲子園にもそうした高校球児がこの夏もたくさん出ていましたし、大学野球でも同様。きっと中学野球でもそうなのでしょう。

 その大坂選手が、たどたどしい日本語ながらも自分の言葉で自分を語る姿勢が素晴らしいとの意見も載っています。それは日本語が堪能な選手には見られないとも。やはりこれも、ヒントになります。初級学習者が必ずしも自分の思いを伝えられないわけではありません。逆に母語話者だからといって、自分の言葉で語れるものではなし。私の学生たちも、小さくない割合で、ちゃんと伝わります。おそらく、お世辞にも堪能といえないゆえに本人の内面、人間性がよりリアルに反映されるともいえるのでしょう。

 学期末のせいか、体調を崩している先生方が数名。肝心の学期中ではなく、休み期間に、というのが、さすが教師の鑑です。私も喉の調子が今一つで、今日の教師会では皆さん、さぞ聞き苦しかったろうと思います。ただ、週末、今度は広島在の親戚を訪ねる予定なので、それまでにはすっきりさせるつもりです。


# by 1220hagiwa | 2018-09-26 22:56 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 25日

9月25日(火)  ソビボル

 映画@有楽町へ。1,000円で観られるサービスが今月末までのカード会員だからです。で、何を観たか。アウシュビッツではなく、ソビボル。この地にあった絶滅収容所とそこからの脱出という歴史的事実を描いた作品です。2時間ほどの悲惨な、凄惨な、でも知らねばならない事実の描写の連続に、ひたすら息をのみます。つらいですが、いい映画。そして、当たり前のことですが、知ることは大切だとも、あらためて。

 戦争の授業実践を、10月からの3カ月でも継続、発展させます。前学期では扱えなかったのが、ホロコースト。避けられません。当初は『アンネの日記』の利用を考えていましたが、考え直そうかな。ほかに慰安婦問題、さらに戦時下の日本の市民生活を展示した祈念館の類への訪問も視野に入れています。原作ではなくアニメ版「火垂るの墓」は有力候補。そんな全9回、どうなることか、ちょっとだけドキドキです。とはいえ、基本的には私ならできるはずです。そうした根拠のない自信のようなものが、数少ない私の取り柄といえば取り柄です。

 そういえば、奈良近辺の駅頭で集めた美術館、博物館のチラシには、朝鮮半島由来の文物に関する特別展その他の催しが多い気がしました。これを見ただけでも、さすがに奈良。歴史的経緯が違います。ここを訪ねるたび、朝鮮半島からの人、モノが一帯の基底をなしていると感じます。あたかも匂い立つかのよう。翻って東京あたりじゃそもそもこうした展示の頻度はどうなのか、おそらく関西ほど多くはないし、意識のうえでも自然とはいかないかも、と思うのは私だけではないでしょう。


# by 1220hagiwa | 2018-09-25 23:40 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 24日

9月24日(月)  国宝前でストレッチ

 自殺に関する授業に対する反応が、やはり今回も良好でした。そこで、目下どのような自殺対策関連の研究、実践がなされているかを知ろうと思い、また自分の学びにわずかでも広げ、深みを与えるべく、自殺予防学会@奈良に飛び込みで聴きに行ってきました。

 子ども・若者の自殺予防のみならず、勤労者のメンタル、うつ病、脳科学との関連、さらには性との絡み、被災地支援その他その他、ずいぶんと幅広いことをしているんだなぁと知りました。参加者はいうまでもなく医療・看護・福祉系がメインで、小中高の学校教育関連の方も少なくない様子。日本語教育関係者なんているわけもなし。そんなヒマ人、阿呆は私くらいでしょう。それも横浜くんだりから。それでもまる二日間、朝から夕方まで講演、シンポがびっちりで、会場の外に出る余裕はありませんでした。疲れましたけれど、それなりに、なかなかに学べた気持ち。でも、知見をすぐに実践に移すとは言いませんが、今後のために、自分のできる範囲で知見を広めていこうとの思い、その大きな契機になったとは、自信を持って言えます。自殺に限らず、学習者のメンタル面への気遣いを忘れないようにします。

 奈良だからといって、観光は一切せず。私らしくない。ひたすら聴く(ごくたまに居眠り)のみ。ただ唯一、昨日の朝7時過ぎに法隆寺、中宮寺あたりをちらっと走りましたし、夕方は会場にほど近い神武天皇陵、そして隣接する橿原神宮を散策。早朝の古刹(中の古刹)、静謐でよかったです。国宝の建造物の前、玉砂利でストレッチ。天皇陵はだれもいなくて、静謐というより、緑に包まれ静寂そのもの。広々として気持ち良かったです。いっそごろっと横になりたい気分。やっぱり今年も、できれば冬になる前に大和路を歩きたいものです。


# by 1220hagiwa | 2018-09-24 21:23 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 20日

9月20日(木)  ただいつものように

 9月で修了する学生が、私の担当クラスに何人かいます。そうした彼ら、彼女らと、最後の学期末面談に臨みました。楽しい1年間ないし2年間だったと言ってくれる人、ぐっと上手になったとほめてあげた人、無事就労ビザに切り替わったのを励ました人…それぞれあります。ただいつものように反省するのが、授業自体が入っていたり、授業の後処理やらなんやらがあったりで、個別に時間がなかなか取れないことです。もっと話したかった。そう思うこと、しきりです。惜しいです。後悔先に立たず。せめて、みんなが幸せな道を歩めるよう、祈ります。

 来週は授業がありません。その期間に検討したいのが、今季「生と死」「戦争」という2大?実践の受講生から集めたデータの分析、検討。インタビューと紙の両方があります。そこでの彼ら、彼女らも、こういう実践に参加するほどですから、まじめです。

 俳句甲子園に出る高校生たちを描くドキュメント。みんな賢そうな顔をしているなぁ。そもそも、そうじゃなきゃ作れないし。私なんぞ、ぼやぼやっとしていただろうし、それは今も本質的には変わりません。私の現場で本格的な作品は目指さずとも、ある程度は本気で短詩の創作に取り組むのも、本当はいいのです。学会その他で報告も少なくないですし。でも、今の私のレベルではどだい無理。そこまでの、言葉を精緻に捉えるセンスが皆無なので。それでも、いつかしたいものです。

 その代わり、せめて歌詞の授業で学生たちと、言葉を多少は味わえるような試みをしています。


# by 1220hagiwa | 2018-09-20 23:17 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 17日

9月17日(月)  博多で希林

 親戚を訪ねた博多の宿で、樹木希林さんの訃報を知りました。これまでの彼女の個性的で真実を衝いた発言ゆえ、名言集か何かいずれ発売されそうな気もします。そんなことをぼんやり思いながら大濠公園近く、今回気に入った個性派書店で目にしたのが、小泉今日子さんの対談集。こういうのにひょっとして希林さんが登場していたりして…と思って表紙を眺めると、当たり。そのままレジへ。さっそく読ませていただきました。合掌。つい先月だったか?NHKでインタビューされていたのを覚えています。

 ちなみにその店では、詩集2冊も。谷川俊太郎さんの最新刊と谷川さん編の茨木のり子さん。詩集は、ごくたまに読んでみようかとの気になります。飛行機の中では読みやすい感じもしますね。

 博多では初日に大濠公園を周回し、今日は博多港周辺を、いずれも朝方走っていました。それにしても大濠公園のランナーの数は5年前よりずっと増えていて、驚かされました。ランナーの聖地っぽい雰囲気さえあります。東京でいえば、皇居のようなものなのでしょうか。


# by 1220hagiwa | 2018-09-17 23:18 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 14日

9月14日(金)  信用ならない

 機械の不調で消化不良のまま終わってしまったのが、歌詞の授業。よりによって最終回なのに、うまく構成できず、がっかりです。ホント、機械って信頼できません。だから嫌いなんです。他のいろいろな会場などでも、機械トラブルに困る発表者、じっと待つ聴き手は数知れず。機械を信用するのもほどほどにしたいものです。

 最前列で舞台を観る機会を逸し、後部座席に甘んじました。それは「チルドレン」。仕事が終わらなかったせい。そう自分への言い訳にします。今回は私の好きな若村麻由美さんのほか、鶴見辰吾さん、そして高畑淳子さんによる3人芝居。迫力、緊張感で一気に観客をその世界へともっていきました。さすがに実力派の皆さんです。

 物語は、まさに私の目下の指向性とジャストフィット。フクシマの今、そして今後を髣髴させる、科学者たちの命を賭したシリアスなやり取りの中にほどよいユーモアをまぶした、観客を一切飽きさせない展開でした。私たちはフクシマをどうとらえたらいいのでしょう。正解はなくても、迷い迷いしていくことが、結果的によりよい生を生きることにつなが、そんなことをぼんやり考えます。それにしても、アクティブに動き回る若村さんが目の前で観られなくて、つくづく残念。

 まもなく今期も終わります。今期も学生たちに恵まれて、幸せです。


# by 1220hagiwa | 2018-09-14 23:11 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 13日

9月13日(木)  紙芝居

 書店でたまたま手にしたのが、児童書出版社による「紙しばいだいすき」というパンフレット。なるほどね、いいじゃないですか、紙芝居。特色、素晴らしさ、演じ方その他、納得できる説明が山ほどあります。何とか現場で援用できないかと思ってしまうのが、教師の業、いや定め。というか、病気というものでしょう。もちろん成人向けの素材はありませんが、紙芝居そのものというより、そのスキルを何かで使えないかなと思うのです。絵本の読み聞かせは、ときどき私もしないことはありません。でも、紙芝居には絵本の読み聞かせにはない、いいヒントがあるのではと考えます。

「義母と娘のブルース」、一昨日は大笑いして観ていました。尺八をはじめとする和楽器による効果音が、文字通り効果的。綾瀬さんのすっと整った顔にはっとし、娘役の子の丸っこい顔がかわいい。来週の最終回は必見。絶対にハッピーエンドになるはずです。ただ、何でもかんでも語頭を組み合わせて「ぎぼむす」って、ばっかじゃなかろうか。

 その前の時間帯の「健康で文化的な…」。相変わらず地味で低視聴率だそうですが、親による養育放棄という、私が泣きそうになる話でした。子役もいじらしい。テレビ向けにわかりやすくしているでしょうし、生活支援の現場ではもっとイヤなことがあるのでしょうが、私は好きだな。いいドラマです。

 ロゲイニングの大会がレポートされていました「ラン・スマ」@NHK-BS。夏を言い訳にして大会のたぐいに出ておらず、近場のジョグでお茶を濁している身としては、楽しくも耳の痛い?目の痛い?番組でした。ただ、今月、そして来月の週末はは学会、研修会、その他その他(例えば阿呆な旅)でほぼ埋まっているので、マトモに走れるわけもなし。今しばらく、だましだまし、空いた時間を見つけてチマチマ走るしかなさそうです。

 数カ月前に目にして以来ずっと心に残っていた、そして迷っていた、岡本太郎氏のサイン入り古書を思い切って求めました@渋谷。棚に残っていたのは、奇跡でしょうか。いや私を待っていたと考えます。きっかけは先日、縄文土器、縄文土偶を見て岡本氏のことを思い出したこと。ちらっと眼を通した限り、岡本氏らしい、熱のあふれる文章。肝心の購入額は関係なく、大切な一冊として棚に差します、いや、飾るのではなく、読みます。


# by 1220hagiwa | 2018-09-13 22:48 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 12日

9月12日(水)  真逆

 9月も、はや半ば。気づけば明日は、スピーチ大会。担当する学生は、言葉と態度が真逆。口ではいやいやと言いながら自分にできることに精一杯取り組もうとしていて、かわいいです。結果うんぬんより、代表に決定してからのこの2週間の姿勢は、すでに十分に称賛に値するもの。まさにプロセスが重視されてよい典型的な例だと思います。やるときはやる、そんな力が、私の知っている少なくない学生にはあります。

 村田紗耶香さんの最新刊にぶっ飛びました。作品を読んだのは初めてですが、こういうトンデモ作品を書くとはとても思えない柔らかな顔立ち、物腰の方…そんな印象を受けたのが、先日のサイン会です。でも、中身は真逆。あな、恐ろしや、村田さん。

 そんな、恒例のサイン会参加、村田さんの翌日は伊集院氏でした。前日とは一転、年齢層が上がり、キレイどころのお姉さま方も並びます。とにかく顔が広く、記憶力もすごいですね。さすがのモテ男。さすがに銀座そばの立地@八重洲でした。氏とは例によってごく簡単な言葉を交わしたにすぎませんが、いつもながらの豪快さの中に繊細さを秘めた筆文字に、惚れ惚れします。偶然ですが、最新刊には10年ほど前に訪ねた太地町が登場し、氏にはその話題を振ったしだい。捕鯨反対活動家たちのあれこれで知られますが、あそこ、魅力ある土地です。海は広いし、陽光に恵まれ、捕鯨の歴史は豊かですし。

 東京オリ&パラのボランティア、むちゃくちゃですね。一億火の玉作戦か。大学に実質、強制的に日程変更を求めるなんぞ、血迷っていると思えます。要は、無謀さと無計画性が次々と露呈しているということ。まだまだ無茶な、提案という名の強制指令がぞろ出るのでは。きっと。宿泊費その他の自己負担に加え、拘束時間が長い等々、とにかく、言語道断。サマータイムなんて、例のボケ首相・森さんが言い出した時代遅れの名案いや、真逆の迷案。だいいち、復興五輪の理念はどこへやら。福島での野球&ソフトの開催が1試合ずつだけだったなんて、いかにも被災地を誘致のエサにした証拠。現地をバカにするのもほどほどにしていただきたいものです。

 そんな現状はさておき、勤務校でできることはあるのかないのか、意見を交わそうと思っていて、すっかり忘れていました。私もヌケています。


# by 1220hagiwa | 2018-09-12 23:46 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 09日

9月9日(日)  あきれる週末

 都内各地での開催が増えてきた、ヒューマンライブラリー。今回は、ある学会でのミニバージョンに参加しました。ミニとはいえ、内容は充実。「本」になってくだった3人の方からは、それぞれの人生、人生観がうかがえ、有意義な時間に…なんて書くとおこがましいのはわかっています。ですから、別の言葉に。励まされた思いです。自分の道を歩けばいいのだと。そしてまた、こうした幸せな時間をもたらすこのイベントを、いずれ決して遠くないタイミングで、勤務先にて再び開催することを強く念じます。

 「ミケランジェロと理想の身体」展@国立西洋美術館。ミケランジェロの彫刻作品はごく限定的で物足らないな、が正直なところ。それでも、2体の存在は確かなもの。ですが、それらよりも次に配されていた「ラオコーン」のダイナミックな造形は印象的でした。下から見上げると、なおのこと私を圧倒。私の思いつき、なかなかにいい目線だったと自画自賛。それにしても、彫刻は、やっぱり大きいものにこそインパクトがあります。単純かな。絵画とはまったく別の質量と存在感で迫ります。静岡県立美術館のロダン館を思い出します。あそこは、確かにすごい。それに比べ、こまいものは、どうもいかんです。私の趣味に合いません。

 上野といえば、近隣の国立こども図書館を初めて訪ねたのがちょっと前のこと。閉館30分前だったのでざっと眺めただけ、まさに館内を駆け抜けただけでしたが、まず建物自体に見応えがあります。蔵書も、見せ方もさすがに個性的。大人が過ごすのにも快適だと思いました。難は、17時という閉館時間。その性格上やむなしですけれど、そのうちじっくり腰を落ち着けてみたい空間です。いい場所を見つけました。

 その上野エリアからの帰りは、JR駅ではなく反対側、すなわち根津、谷中方面に向かうのがこのところの定番。そして、千駄木の往来堂という本好きに知られる書店にはこの1カ月に3度も足を運んでいます。楽しくて、つい買ってしまう品揃え。まずい。店主の腕に見事にはまってしまっています。発見があるのです。つまり、関心を呼び起こすような本の見せ方になっているというわけ。ちなみに、今回は石垣りんさんの詩集。気になっていましたから。今月末、その詩集を利用するだろうトークショーを聴きに行くので、ちょっぴり予習をします。付け焼き刃ですが。

 ほかにもあれこれありますが、結局また週末はずっと出ずっぱり。ゆっくり過ごすヒマがほとんどないような、でもあるような。貧乏暇なしというか、知的に??飢えている??からなのか、ただ落ち着きがないのか、そのうちぶっ倒れる、自滅するのではないかと密かに危惧しています。


# by 1220hagiwa | 2018-09-09 23:11 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 06日

9月6日(木)  無力だから

 台風が云々とほざいていた昨夜。朝起きると、北海道で震度6から7の地震があったと知り、えっ、何かの間違い? 私が寝ボケているの? と思ったほどです。家族が行方不明になっている17歳男性のインタビューなんて、気の毒で見ていられません。早く見つけてあげられたらと願います。札幌市街地が真っ暗というのも、過去に見たことのない景色。一昨日だったか、たまたま大泉洋さんの地元番組をちらっと見ていたのは、何かの知らせと思ってしまいます。早く復旧してほしいです。

 大阪、神戸に北海道。こう災難が立て続けに起こるとは、人智を越えています。当たり前ですけれど。そして、人は無力。総裁選挙戦に合わせたのか、ABEさんが例によって力強くさも立派なことを宣っていますが、ごく当たり前のこと。待機児童の解消みたいにアドバルーン的にぶち上げるだけで、お金をケチりまくって肝心の人材がいなくて内実を伴わない、そんなアホくさい結果にならないことを期待したいです。お金は使うべきところに使え、そう思います。

 無力な私たちでも、いやだからこそ、戦争なんてふざけた行為は厳にあってはならないこと。その戦争に関する実践が、今夏は7回という短期間ながら無事終了。まとめアンケートに記された、あるいはグループトークでの学生の反応は、なかなかに優れたものでした。感銘を受けます。ありがとう。みんなのおかげです。

 もちろんあくまでも机上の話し合いかもしれませんし、実体験のないしょせんは想像、空想に過ぎないでしょう。でも、母国でもそうそう過ごすことのないこの時間、ましてや日本語を介して意見交換や内面記述をするしないの差は、小さくないと信じます。ゆくゆくは彼らが自分自身で学びを深める、ほんのきっかけでいいと思っています。私はたいして立派なことはしていませんし、できるはずもなし。


# by 1220hagiwa | 2018-09-06 23:04 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 05日

9月5日(水)  水浸し

 思いも寄りませんでした。こんなに台風の被害が大きいとは。関西空港、ダメだこりゃ。もう「想定外」はやめましょう。もはや手あかがつきすぎ、いやくだらなさすぎです、その言い訳。自然を前に人間が想定できることなんてしょせん知れていると認めたらいいのでしょうね。つまり、想定できると思いこむこと自体にすでに傲慢さがあるわけで、そうではなく自然の圧倒的な力を謙虚に受け止め、対応していくような発想がない限り、これからの時代は何事も無理なのかも。具体的には科学者、技術者の皆さん、それに為政者の方に知恵を出し合ってもらいたいです。私も自分のできることは考えていきたいもの。

 そういえば、科学立国だが技術立国だの掛け声、いつぞやあった気がします。聞かなくなって久しいなぁ。今更耳にしても虚しさが募ります。ああ関西空港水浸し。羽田も二の舞になりますね、そのうち。もう時代が違うんだから、過去のデータは当てになりません。

 となると、そんな日本にわざわざ来てくれる留学生が集う授業でも、関連内容を継続させ、体系立てて分かち合う時間を構成するのも一案でしょう。一時の話題ではなく、あくまでも継続的なそれでもって。


# by 1220hagiwa | 2018-09-05 23:50 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 04日

9月4日(火)  予防デーを前に

 嬉しくないトピック。それは、実践「生と死」で毎年この時期に取り上げる「自殺」です。この10日が世界自殺予防デー。その後の1週が自殺予防週間。7月の開講以来最も重いトピックといってもいいためか、最も身近と感じられるトピックだったためか、学生はいつにもまして集中している様子がうかがえました(もちろん、眠気に負ける人はいますけれど)。

 そんな今日は、ふだん以上に授業後はずいぶんの長く教室に残ってワークシートに記入し続ける学生が少なくなく、驚きました。それも中級以上のクラスの学生だけでなく、中級前半の学生を中心に構成される別のクラスでは、30分近く残っていたりしていました。自画自賛するつもりはありませんが、それだけ学生には重要な、ないしは身近に感じられたのだろうトピック、それが「自殺」であり、私の視点は間違っていないと思います。同時に、学生のレスポンスの良さに感銘を受けました。

 私の経験では、小学校の同級生や大学の後輩を自殺で亡くしています。それもあり、他人事とは決して言えませんし、私のみならず広く、自分には関係がないとは絶対に言えないこと、それが今日のトピック。一連の話を私の日本語による説明を通して聴き、日本語で考え、意見交換し、試行錯誤しつつしたためていくというプロセスは、トピックとしては異端で危険性が高いなどと指摘されても、活動そのものは日本語教育としてごくまっとうだと考えます。だから、今後もやり続けます。

 当たり年といっていいのか、またもや台風に襲われた日本。ここ横浜や東京はまだよかったとしても、それにしてもいい加減にしてほしいな。どうぞ、被害が少なく済みますように。これで今年は打ち止めといけばいいのですが、そうすんなりいくものでしょうか。


# by 1220hagiwa | 2018-09-04 23:35 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 02日

9月2日(日)  点、線

 「美の壺」@Eテレで建築物としての図書館を特集していました。気になっていた国際教養大学のそれも紹介。いやはや、噂にたがわず引き込まれます。どうやら一般市民も利用できるよう。それなら、今度機会を見て訪ねましょう。ここに限らず、旅先での図書館訪問という楽しみが私の中に大きくなりつつあります。きっかけは、昨秋の米沢市立図書館。

 外国人の精神医療に関する基礎知識の研修会へ。その意識をわずかでも忘れないためにも、折を見てこうした部分にアンテナを向けるよう心がけています。参加者は皆さん熱心。隣にいた医療通訳の方は立派な仕事をなさっています。触発されました。すぐ役立つというより、まずは自分一人でできることのたかが知れていることがわかります。そして他と連携していくことの重要性を知り、ここが出発点なのだと知ります。点が線になり、面になり、やがて立体になってゆくことをイメージして。

 点から線、線から面、面から立体に、という流れは、先日のいとうせいこうさんと安田菜津紀さんのトークショーでいとうさんが発した言葉です。ホントに楽しかったです。聡明でクリアーな安田さんの語り、そこにからんでいくいとうさんの軽妙で真摯、そして絶妙な言葉たち。もちろん著書を買って、サインを。今回は特に安田さんだなぁ。フォトジャーナリストとして素晴らしい仕事をなさっています。感銘を受けました。応援します。そして、私の真ん前、最前列にお母さんと一緒にいた高校生の女の子。お母さんともども反応がよくて、私なんかがおこがましいですけれど、将来が嘱望されます。がんばれ、未来のジャーナリスト。

 私も、小さくてもできることを学生に伝えていきます。今回の福島も、しかり。まずは点からでいいと思います。


# by 1220hagiwa | 2018-09-02 23:49 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 09月 01日

9月1日(土)  縁あって縄文

 縁あって縄文の本を手にしました。触発されて訪ねた「縄文」展@国立博物館。土器と土偶の存在感と美的感覚に言葉を失いました。いや、ひれ伏した…と言ったら言い過ぎかな。でもそれくらい、インパクトが小さくなかったです。これらを作り上げた1万年前の先人の思いあるいはイメージ性が今の私たちに引き継がれ、その上に今の生活、社会があるんだろうなぁ。そう思うと、土器たちが愛おしくなりました。さらにはこれらを生み出した日本というこの土地を大切にしなきゃいかん、とも思いました。

 会場の音声ガイド、ナレーターは女優の杏さんでした。なるほど、適役だと思います。彼女の声、はきはきして好きなのですが、気づいたのが2つ。ガ行の鼻濁音がきれいです。そして、S音がちょっと抜けているのかな。でも、それより気になること。以前も書きましたが、単調、平板なのです。声の出し方にメリハリがなく、一本調子。だから、ややもすると押しつけがましくもなり、聴いていて疲れるのです。惜しいなぁ。

 来月あたまに浜通りを訪ね、富岡ホテルに再度宿泊する予定を立てました。再建なった富岡駅前、その津波で更地になった一帯にぽつんと建つ5階建てのホテル。パンフレットによると震災後に有志が共同経営者になって立ち上げたそうです。先日の印象は、昨年オープンしただけあって部屋はきれいで使い勝手も十分、スタッフの方も気配りができる、食事も満足できた、というもの。ですから、わずかな額でも再び私のお金を役に立てていただき、あわせて周辺をもう少し回るつもりです。そのあとは、やはり代行バスを利用して国道を北上、窓越しに第一原発を遠望し、浪江、小高の町あたりを今度はゆっくり巡ろうとの計画です。そういえば、東電のおかげかと思いますが、驚くほど立派だった図書館や民俗資料館にも時間があれば足を延ばしてもよさそうです。

 大舘市の観光施設、そこでお出迎えする秋田犬がストレスでダウンしたとかしないとか。聞いてびっくり。年間1万人以上、休日を差し引くと単純計算で一日50人ほどの見知らぬ人に頭をなでられ、体を触られていたことになります。そりゃストレスにならないほうがおかしいですね。もしかしたら虐待に近いんじゃないでしょうか、などとも考えます。さらに当局のおかしな対応は、頭数を増やし、客を分散させるということ。そりゃ違うだろうに。観光客を受け入れる曜日を限定するとも聞きますが、それも何か、どこか間違っている、世の趨勢に逆行している気がしないでもありません。

 そんな折、日暮れ前にちらっと走っていたら、小型のシバに続けざまに遭遇。プチ嬉しかったです。


# by 1220hagiwa | 2018-09-01 23:15 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 08月 31日

8月31日(金)  夏の夜の藤田

 満月がだいぶ欠けてきた今夜は、藤田嗣治展@東京都美術館。回顧展だけあって幅広い画業が紹介されており、見応えがありました。来館者はさすがに圧倒的に女性。8割は下らないでしょう。いわゆるフジタの乳白色で描かれた、裸婦画をはじめとする繊細なタッチに人気が集まっていましたし、事実どれも美しい。ただ、私がより好きというか気になるのは戦争画。竹橋の近代美術館で何度か見ていて、その度にあまりのむごさに正視するにはつらいものがあります。それでもやはり今回もじっくり見せてもらいました。

 気づいたのは、生頼範義さんの戦争画は藤田のこの作品に影響を受けているのではないかということ。勝手な思い込みでしょうけれど。それとは別に、日本人的感性とフランスのそれを持ち合わせた一連の作品には、どこかしっくりくるものがあります。そして、その生き方同様、変化に富んだ画風に魅力を感じないわけにはいきません。当然、評伝を買った次第です。

 朝日の朝刊一面、そして社会面に、日本語学校や大学別科にまつわる記事が大きく載っていました。確かに問題点は多々あれど、それは労働人口の減少による日本社会が留学生に求める労働需要の高さ、そして移民を認めない政府の無策によるところが大だと現場では感じます。その結果、学校数がここ10年で過去にないほど増加し、中にはいい加減なそれが相当数あることは事実で、やむを得ないところ。質のホントにひどい、ろくでもない名ばかり学校は少なくありません。そうした時代の激しい変化の中、私の学校の質は(手前味噌ながら)依然として抜きん出てい続けていると自負していますし、それは日本語教育界でもある程度は認められているところではないかと…。ありがたいことです。私はその末席を汚している感じです。

 さて、夏の終わりと言えば「夏の終りのハーモニー」か「さよなら夏の日」か。それが私の定番。今日は後者を授業で取り上げました。ま、91年の作品ですから学生にはピンとこないところもあったようですし、なるほど歌詞もけっこう深く、読解力が要ります。ちなみに今夜のNHKニュースチェック11、そのエンディングにも流れていました。考えることはおんなじなんですね。


# by 1220hagiwa | 2018-08-31 23:49 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 08月 30日

8月30日(木)  気骨

 韓国通で知られる黒田福美さん。気骨のある方でした。好きな言葉じゃありませんが、男気があるというか、一本気のある、凛々しい女性。痛感したのは、トークショー&サイン会でのことです。新刊にまつわるイベントでの語りに感銘しました。戦時中に日本兵の特攻隊員として散った韓国人男性の慰霊碑の建立をめぐるあれこれを、抑制のきいた言葉で、理知的、魅力的に語ってくださいました。大した人です。もちろん、サインの書きっぷりも、堂々と、太く豪快。それこそ、半端ない。

 福島をめぐる報道がありましたが、先日来、以前にもまして気になるようになっています。とりわけ今日の集会は私が滞在した富岡町で開かれたものですから、なおのこと。「帰還困難地区 立入禁止」と記された無情の立て看板、打ち捨てられた多くの家屋、ぼうぼうと雑草の茂る、あちこちの空き地、更地、人影のない、さびしい町並み。忘れることがありません。衝撃で、私はそうした家々に向けて写真が撮れませんでした。お住まいの方には本当に申し訳ないのですが、ゴーストタウンみたいだと思わざるを得なかったのは事実です。その一方で、復旧の仕事に向かう方もちらっと見かけました。どっこい、町は、生きているのです。忘れてはいけないと思います。

 現地の方々が苦しんでいるのなら、原発の果実つまり発電されたものをふんだんに使わせてもらっている首都圏の私たちは、その苦労を少しでも分かち合いたいもの。風評被害を受けている農産物や魚介類を買う、わずかでも節電する。そんな意識があってしかるべきでしょう。

 そんな福島、あるいは原発と津波を合わせた「フクシマ」を、今度の冬の実践シリーズの一環として9回の連続授業で取り上げようと思います。とはいえ、いったい何ができるのか、心許ないです。何かできるような気もするし、できない気もします。まだまだ構想の前段階。でも、現地に立つと、また発想が広がる気がします。そこで、来月再訪の予定を立てたところです。 

 体操選手へのパワハラの話題から感じるのは、私(たち教師)が教室現場で似たような「指導」をしてはいまいかということです。振り返ると、肝を冷やします。知り合いの先生が勤務先の大学でパワハラを訴えられたとも聞きます。幸いそれ以上のことには発展しなかったようですが、私は少なからず意識化し、顧みるべきかと思います。

 ふと思い出しました。先日触れたドラマ「健康で…」のワンシーンが、勤務校そばのアーケード商店街で撮影されていました。週末の、特に午前中によくされていること。人通り(お客さん)が少なくて雨天でも撮影可、そんなロケしやすいスポットとして業界では知られるのでしょう。


# by 1220hagiwa | 2018-08-30 22:38 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 08月 28日

8月28日(火)  まるちゃんに叱られる

 さくらももこさんの訃報にまつわり、あれこれ流れています。でも、そこで語られる「昭和の香り」の「昭和」って何でしょうか。おそらく昭和40年代半ばから後半のそれではないかなと思います。とすれば、巷でしばしばいう「昭和」が30年代あたりを指しがちなのとは明らかに別。いかに昭和が長い期間、また多様かつ複雑な中身を持つ時間を経てきたかがわかるというものでしょうし、世間的にはいい加減な、いや相当に柔軟な形容詞であることにもなりそうです。

 私はもっぱら原作マンガを読んでいた派。アニメは見ていません。一方で報道はアニメに完璧に偏っている気がします。それぞれの作品によさはあるでしょうけれど、ヒットしたのはマンガではないかと密かに思う私。そう、私はマンガのほうにはるかに親しみを覚えていますし、線の柔らかさはマンガならではの優しさだと思います。

 実はさくらさんの死因とされる乳がんを、驚くなかれ、先週の実践で取り上げたばかりでした。日本人の半数が罹患し、4人に1人が亡くなるというがんを、素人の私が簡単に解説。告知の有無を含め、学生同士でのやり取りもしてもらいました。まさにその翌週の訃報。失礼、僭越ですが、いいタイミング。実際、学生の半数が『まる子』を知っていました。あくまでもアニメを通してですが。

 中央官庁による障害者の雇用者数水増し問題。ただ一言、ふざけています。役人たち、ナメていますね。根底には障害者の方への偏見があるのではと感じます。面倒くさい、手間がかかる、と。さて、どうでしょうか。偶然にも、今夜の例のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」では識字障害の方が描かれ、就職に苦戦する姿がありました。まったく、皮肉も皮肉。長は誤解を招いたとかなんとかふざけたことを言って、どこもかしこも責任が不明確。当事者に謝りもしません。身内をかばうのもいい加減にしてね。まるちゃんに叱られそうですね。


# by 1220hagiwa | 2018-08-28 23:41 | 本 編 2018 | Comments(0)