シバ犬あっちこっち ~日本語教師のモノローグ~

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2019年 08月 18日

8月18日(日)  おあずけ

 コンサートツアーは来年お休みします。タツロー氏の言葉に、あら、残念。ナマ歌を聴く機会は、再来年のお楽しみになりました。それでも、目下66歳。信じられないド迫力の歌声には、毎回感動させられます。今回はシアターライブで聴いて以来待ち望んでいた「SMOKE GETS IN YOUR EYES」を聴けて、震えました。

 今回披露してくれた「君は天然色」をはじめ、大滝詠一さん作品もぜひ歌い継いでもらいたいです。7回忌を迎える大滝さんへのコメントについて、頑なに口を閉ざしてきたタツロー氏の強い思いを受け止めました。12列めのほぼセンター。正面に姿を捉えられる今回の席は、過去数年でベストポジション。毎年通ってくれる私への、ささやかなプレゼントだと、勝手に思っています。心残りは、隣に座っていた初ライブ?らしき女性に、余分に持っていたクラッカー@「LET'S DANCE BABY」を渡せなかったことです。で、明日の歌詞の授業は「君は天然色」に決まり。
 
 一関の宿で観た「硫黄島からの手紙」。渡辺謙さん演じる栗林中将。どこまで真実に迫れているか不明ですが、ここに描かれているのは、誠の人。二宮くんも熱演。日本軍の無謀で理不尽な行動を知るにはいい素材。この作品、アメリカ人だから作れたのでしょう。日本でやろうとすれば、あれこれ批判やら暴言やらが飛ぶなど、猛反発があっただろうと想像できます。アメリカで作られて正解でした。ただ…不自然。だって、米軍に黒人兵が一人もいないのです。ありえない。クリント・イーストウッド監督は、もしかして差別主義者、白人至上主義者かな。

 朝鮮戦争に日本人が直接参加していた/参加せざるを得なかったと知りました@NHKBS。ふ~む。大きな事実。ただの後方支援だけじゃなかったのですね。私の考えが変わりそうです。

 満州からの引き揚げ体験をもつ方の語りを聴きました@平和祈念展示資料館。夏休み期間ということもあって、立ち見も出るほど。合わせて、強制抑留と引き揚げに関する展示を1年ぶりに見ました。さらに、病院船ならびに戦場傷病者に関する展示@しょうけい館も訪問。それぞれ、日本の戦争責任には触れていない展示ではあるのですが、それはやむを得ないとします。その上で、こうした無数の方々の命の危機に迫る大小の経験、あるいは犠牲、屍の上に、今の私たちの生活-それこそ安穏とした、ボケボケしていると言えるほどの-が成り立ち、享受できていることが、あらためてつくづく知れます。


# by 1220hagiwa | 2019-08-18 23:19 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 08月 17日

8月17日(土)  はい、出てました

 「出てましたね。人骨関係で」 今度は勤務校そばのカレー屋さん、その従業員のお姉さんにも声をかけられました。案外見ているものですね。取材には少なくともNHKは来ていなかったと思いますが、さてどこだったっけか。先般の遺骨収集のウソ発覚問題もありますが、亡くなった方に失礼というか、傲慢というか、後世に生きる者が責任をないがしろにしている気がします。

 広島の被爆者のお孫さんが同僚にいます。被爆したお祖父様の手記を二人で分担して朗読するのが私の戦争の授業での、この時期の恒例になっています。今回は3回目だったのですが、反応は前の2回とやはり違っていて、どちらかというと、自分からは発したくない、でも書くことは書く。一方で、最後まで聞き続ける体力、すなわち日本語力がない人も若干目につくような。そんな印象を受けました。私の持っていき方、つまり授業の構成に工夫が足りなかったと反省しているところです。

 その授業では、「この世界の片隅に」を見てもらいました。これも恒例。振り返りシートには、嬉しい言葉、考えさせられる言葉、頷ける言葉その他いろいろ書いてくれました。本人評価による理解度は決して高いとは言えません。満足度もそう。一部には理解度のほうが高かった人もいます。つまり、満足度は相当低いということ。それはそれで、よし。私も100%は共感しにくい場面があり、たとえば敗戦のあとの主人公の独白がそう。でも、学生にはいい刺激になったと思います。

 和歌山・太地町の水族館、クジラと泳げる海水浴場が報道されていました。行きましたね…10年くらい前でしょうか、歩き旅です。レンタサイクルで一帯を回りました。あそこの博物館は地味ですが立派でした。落合博満記念館の前は通りました。この町を訪ねた縁で、伊東潤氏の小説を読んだりもしました。捕鯨反対派のどうしようもない妨害活動は依然として続いているのでしょうか。この点も、私の学生が理解できていない、誤解している部分です。


# by 1220hagiwa | 2019-08-17 23:08 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 08月 16日

8月16日(金)  要らないわけがない

 お気に入りの仙台メディアテーク。図書館が中心施設のひとつになっていて、そこで2時間ばかり過ごした先日。館長が鷲田清一氏で、氏の意思が反映されているような内容の充実ぶりです。建物の入り口に掲げられているのが、「対話の可能性」という館長のメッセージ。共鳴します。広い意味での対話なくして、望むべき良質な社会は成り立ちません。今回、あらためてカメラにおさめました。

 雑誌の閲覧コーナーで手に取ったのが、月刊「文学界」。なぜかというと、高校の新指導要領による国語教育の変化を危惧する特集が組まれているからです。簡単に言えば、新しいそこでは、非論理的で日々の生活に役立たないといった理由で、小説や詩をはじめとする文学作品を扱わない教科書が編纂される一方、論説文、評論文などを中心に取り上げ、行政の案内文や製品の使用説明書など実用文に時間を割くことが強く意図されたものになるようです。この傾向は、新試験をはじめとする大学入試問題にも必ず反映されていくはず。

 もちろん私は大反対。愚策であり、ただの阿呆だと思います。文学が要らないだと? 少なからぬお役人や有識者とされる方々は、どの教科書を使うか学校が選択できるから別によいのだ、などと言い逃れをするのでしょうが、そんな発想をする、耄碌した、浮薄で表面的な議論しかできない頭の連中が教育政策を決めることになっている現状自体がそもそもおかしいでしょう。そして、そうした文章だけを問うような入学試験は日常の授業に決定的な影響を与えるもの。たとえ、世界の教育の流れが…などと言い訳をしても、ダメなものはダメ。

 実は、私はここに日本語教育と通底するもの、思想のにおいをどこか感じなくもありません。学習者が接する日々のテキストや、特にJLPTといった大型試験が求めるものに疑念を抱くときが時折あります。彼らが知るべき日本語の豊かさを狭めたり失わせたりすることがあってはなりません。それは言葉への礼儀を失した、はしたなく下劣な行為であるし、精神生活、ひいては人間性を貶める行為のようにも思えるのです。こうした趨勢も踏まえ、果たして言葉の教育とは何か、教師の端くれ、些末な存在の私ですが、常に考え、心したいと思います。

 …と偉そうに書きましたが、仙台メディアテークについて、もうひとつ。ここには3.11を忘れないアーカイブ、というのかな、そんなコーナーが常設されていています。映像、文字情報その他の工夫がなされ、なかなかの見応え、聴き応え。立ち寄る人はそんなにはいないのですが、資料を手に取ると、やっぱり衝撃的。見慣れてはならないと思います。スタッフの地味ながら誠実な取り組み、そしてその継続と儒実が素晴らしく、誇れるものです。


# by 1220hagiwa | 2019-08-16 21:19 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 08月 15日

8月15日(木)  やるね、銀次

 終戦の日の今日もそうでしたが、テレビに映される賢そうな中高生の皆さんのきちんとした言葉。実に立派で、ぼ~っとしていただけの私の中高生時代とは、とてもとても比べものになりません。すごいなぁ。私なんぞ、この今でさえろくなことを考えられないというのに…。先日は小学生の、これまた立派なコメントがあって、私は深くため息をついたものです。今朝は今朝で横浜市の平和スピーチ大会の報告記事があって、はあ、かなわんな、今の子には。どうしたらこんな立派な言葉が紡げるのか、親の教育はどうだったのか、そう思わないではいられませんでした。

 広島、長崎の日はそれぞれ旅先で迎え、黙祷しました。テレビ画面を見ながら思ったのは、会場となる広島の平和記念公園の外では、街宣車ががなり立てているということ。数年前に現地を訪れた同僚が言っていました。テレビのこちら側にいると聞こえませんが、事実はそうなんだそうです。まったく…。

 そして今日の終戦、いや敗戦の日。日本に都合いいように解釈し直そうとする動きを、私はもちろん否定します。ですが、日本語教師の中には都合の悪い歴史的事実の認定に揺れている人がいるのではないかな…そう感じることが、残念ながらないことはないです。これは、教育いや洗脳の成果でしょうか。恥ずべき歴史を隠そうとする雰囲気に抗うことが、私たちの仕事には必要なように思います。

 そうした中で細々と続けている戦争の授業について、私なりにできる範囲で発表等を続けています。今日もとある大会に関して書類を出したところです。ただ、何というか…日本語教育が経てきた歴史的な経緯への無関心が教師に少なからずあります。教師養成の課題でもあるのでしょう。加えて日本語教室実践と戦争、あるいは異文化間教育と戦争との関わりといったものに、より意識を向けてもらう工夫が私に足りないのかな…そう思ってしまうのは、単なる私の勘違いや独りよがりの実践ゆえかもしれません。

 固い話を書いてしまいましたが、一つ、お気楽話。一関の駅前にある、やっているのかいないのか不明な食堂の暖簾を、最終日の昼にやっとくぐりました。すると、びっくり。ものすごい老舗なのでした。それだけでなく、長嶋さんとのツーショット写真だけでなくプロ野球関係、中でも楽天イーグルスのサインその他グッズがあふれています。特に、まさに今BSでライブ中継されている銀次選手のものがいっぱい。若いご主人としばしお話しして楽しみました。ぜひ再訪したいです。私が応援する茂木選手の話も、もちろん出しました。

 おっ、銀次選手、サヨナラ打。あのご主人、さぞかし喜んでいることでしょう。


# by 1220hagiwa | 2019-08-15 22:15 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 08月 14日

8月14日(水)  いいね、一関

 旅の宿で接する、香港にまつわるニュース、見ていて、心が痛みます。デモ隊の中に知っている卒業生がいないだろうかと心配でなりません。翻って、日本では…。何とも暢気な感じ。私もその一人です。だって、歩き旅の続きなんてしているのですから。それから、この時期に阿呆な推理ドラマを地上波で3夜連続、22時から流すNHKって、いったいどういう感覚をしているのでしょうか。

 前回の終着地である石巻を起点に-女川への再訪を含む-北上し、小牛田、一関、そして平泉まで足を延ばしました。石巻と女川では津波到達の碑や慰霊碑をあらためて訪ねたり、東北本線沿線では水田地帯を延々と歩き続けたりして、夏を満喫させてもらいました。平泉では初めて中尊寺と毛越寺へ。いい季節に、あらためてゆっくり訪ねるに値すると思いました。平泉でのロゲイン大会もあった気もしますし、走るのに適度なアップダウンがあります。今回は連日、朝食前にちらっと、でもハードな階段上りを含めて走っていました。そのあとにしっかり歩いた私を褒めます。

 一関市立図書館は素晴らしい。広く余裕のある空間と工夫された棚。一日過ごせます。私は連日通いました。ここは『言海』を編纂した大槻文彦先生の出身地なのだそうです。館内には日本語多読ブックスが揃っていました。このシリーズ、私は使って長いのですが、各地の、特に新装なった図書館で揃えているところが増えているようです。利用状況はいざ知らず、いいことですね。

 ちなみに、終戦の年、この10日には一関が空襲を受けたそうです。それをしっかり図書館で確認し、敷地内の慰霊碑もチェック。もう一つ、大学1年の秋に走ったテレイン(当時は「ゲレンデ」と称していた)「萩荘」に、数十年ぶりに出逢えました。そして、内容のある充実した品ぞろえの本屋さんも、高くなくておいしい食事処も多く、何だか親しみの持てる街です。

 笑われてしまいますが…最終日、中尊寺に向かう坂道で、この旅の初シバに遭遇。やっぱりかわいかったです。


# by 1220hagiwa | 2019-08-14 22:57 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 08月 04日

8月4日(日)  田中さん

 大久保・戸山をめぐる戦跡ツアーで受けたインタビュー。テレビに出ていましたね、と今日の会場でも声をかけられました。放映は休日の午前だったらしいのですが、意外に見ていた方が多かったようです。はてさて、私はまともなことを答えていたでしょうか。

 その今日と昨日は、日本語学校の研究発表大会。当の発表は両日とも無難に?こなし、そこそこの反応がいただけましたが、さて、実際はどんなものなのかな。発表がルーティン化している私にとって、発表は実践を振り返れる大切な機会。ただでさえ日々だらだら過ごしてしまう私には、一定の歯止めをかけてくれるマストの宿題のようなものです。

 戦中のフィリピンを生きてきた日本人の方々のドキュメントをつらつら見ていました。言葉がありません。その私は、発表を終えて建物内の図書室に1時間半こもり、ひと仕事片付けた足で、広島の被爆者で歌人でもある90歳の方の対談&トークを聴いてきました@池袋。素晴らしかったです。そして胸に響きました。サインもいただいてしまいました。ありがとうございます。戦後70年たってから口を開いたと言います。どうぞお元気で、これからも語りを続けてください。

 慰霊って何さ? 慰霊って嫌い。フィリピンに始まり、長い戦後を生きてきた、画面の中の高齢の女性がつぶやきます。あらためて問われると、なるほど慰霊の意味は人によって違うのでしょう。とりわけ戦中、戦後の過酷な生を生きた方には。そうした声に耳を傾けられる機会は、そうそう残っていません。私の知り合いにお一人いるのですが、体調が優れません。時間はあるでしょうか。気がかりです。


# by 1220hagiwa | 2019-08-04 23:51 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 08月 03日

8月3日(土)  不都合な感じ

 嬉しくないですね、昨今の日韓関係。悪化する一方。誰がしかけたのか、政府レベルでガタガタやっていて、バッカじゃなかろうか。少なくとも日本は韓国を甘く見ていたと思いますし、何かと安易です。思慮が足りない。結局、互いに引くに引けず、強気が強気を生み、強情が強情を招き、にっちもさっちも行かなくなっているみたいです。虚しい。双方とも知恵がないように見えます。いい迷惑は、市井の我々。一般市民。双方の地に住まう日韓の人々、そして留学生も肩身が狭いでしょうに、気の毒なことです。これが21世紀か、いつの時代かと思わせます。進歩なし。こんな時にいかにも流れそうなデマ、フェイク情報に、気をつけねばなりません。

 アメリカにしても中国にしても、あるいは台湾にしても香港にしても、どうもキナ臭い。いやな時代になってしまいました。

 でも、だからこそ、というと手前味噌ですが、こういう時だからこそ、戦争に関する私の授業は意味があるんじゃないかなぁ…と思っています。ジャストフィット、ナイスタイミングかな、と。私がちょうど先日取り上げたばかりの「この世界の片隅に」もテレビ放映されましたし。

 愛知トリエンナーレでの、「不都合な表現展」をめぐる騒動。私はこれも、バッカじゃないかと思います。恥だ、恥ずかしい、都合が悪いと思っているからこそ、ケチをつけるのだとよくわかります。子どもか。いかに日本の一部の方の思想が偏狭かがわかろうというもの。文句をつけたどこかの市長も然り。もっともらしい説明をしていますが、自分のことを「日本国民の心を」などと勝手に大仰に、主語をすり替えて言わないでほしい。何か含んだ言い方をする官房長官も然り。とってもいやな感じです。私は津田大介さんを全面的に支持します。

 ますます日本語教育の役割が問われる時代が来ているような気がします。考えすぎでしょうか。のんびりと知識教育だけしているだけでは、済まされなさそうな。


# by 1220hagiwa | 2019-08-03 22:48 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 27日

7月27日(土)  チキさん

 気づけば来週は8月。となると夏休み。行動は計画済みです。旅です。

 その前に、今年2回目のヒューマンライブラリーに参加。今回は、NHK厚生文化事業団の主催によるものでした。スタッフの皆さんは初めての主催のせいか、全体にぎこちなさこそありましたが、どこかNHKらしさもうかがえ、とにかく安全に、きちんと進めていく、という感じでしょうか。

 肝心の「本」の皆さんの語りは、とても魅力的でした。それは、誠実な姿勢と言葉。ぜひ私の勤務校にお迎えしたいくらい。そして、最後の振り返りで進行役を務めた荻上チキさん。メディアではずいぶん拝見、拝聴していますが、さすが、の一言。チキさんのコメントから、すいぶんと気づかされました。そして、やっぱり勤務校で2回目をやりたい、やらねば、やる、の3段活用が私の中に生まれつつあります。多少のハードルがあっても、ためらっている場合ではない、と。いったい私はを恐れているのでしょう。

 それも含め、大学も日本語学校も、日本語教育を担う機関は「日本語の教育」だけにこだわっていてもダメ、方向性はどうなのだろうかと思います。海外の若者がサブカルにあこがれる時代から変わっていくでしょう。そうして学生が変わり、日本語を学ぶ人口、とりわけじっくり学ぼうという人も今後そう増えるとも思えません。長期的には減る傾向はうかがえるようです。各機関はそこを見据えていけたらいいと思います。

 気づけばプロ野球のぺナントレースが俄然面白くなってきました。両リーグとも、首位を走っているチームが大失速。どこのチームも連勝、連敗が目立ちます。ジャイアンツなんて、そうとう焦っている感じ。原監督も我慢のしどころでしょうか。逆に言うと、他のチームが優勝しないでどうするんだっていうのが今の流れに見えます。


# by 1220hagiwa | 2019-07-27 22:20 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 26日

7月26日(金)  コレクション

 暑い暑いと文句を言う方々が、ぞろ出てきそう。そんな夏の日でしたが、夜間開館で、例の松方コレクション展@西洋美術館へ。すると、入ってすぐの部屋、第1室の壁面に飾られた絵、また絵、そしてまた絵…その質量に圧倒されました。その後も、私なりに気に入ったものが次々と現れます。全体的には、風景画が良かったかなぁ。素人の私でもふうっ、というレベルなので、専門家の方が見るともっとインパクトが大きいのでしょう。ただ、ガラガラの常設展でも見られる絵がずいぶんあったような気もします。別に悪くはないんですけれど。その常設展、9月半ばまでの週末の夜は無料なので、また行きましょう。それにしても、あのものすごい壁面。私の部屋も、あんなふうに書棚で飾れたら、などと思ったりもしました。

 一枚の絵には、それぞれの物語がある。そんな当たり前の思いが、松方氏の言った「芸術は人民の魂のあらわれ」という言葉とともに脳裏に浮かびました。いつか一枚くらいきちんと部屋に飾りたいものです。

 一週間ぶっ続けのの授業を無事終え、学生の反応もまずまずだったことを喜び、陳腐ですが自分に「ご褒美」のつもりで、館内でちょっぴり贅沢な夕食。今後のあれこれのプランを確認して建物を出ようとすると、雨。しかたなくコルビジェの椅子に座ってビデオ映像を閉館まで眺め、あらためて外に出ると、無事雨は上がっていました。幸い。

 待望の、「アートカード」を買いました。2,500円也。説明書を見ると、いくつも利用法があるようです。検討します。

 そうそう、忘れずに。JFE東日本の須田投手、橋戸賞、おめでとう。プロの時よりいいんじゃないかと思える完璧な投球を、BSでじっくり見させてもらいました。対して、トヨタ自動車の佐竹投手(高校時代の愛称は、小豆島の怪童、だったかな)。細山田捕手と組んだ貫禄のマウンドさばき、風格があり、格好良かったです。そして、学生時代に同期でバッテリーを組んでいた須田投手-細山田選手の対戦なんて、ワセダファンからしたら、二度とないだろう、最高の、感涙の場面。私は固唾を呑んで観ていました。皆さんの健闘を称えます。


# by 1220hagiwa | 2019-07-26 23:41 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 23日

7月23日(火)  嬉しい選手たち

 嬉しい野球ニュース。どこが勝ったというのではなく、ヤクルトの青木選手が試合を振り出しに戻す豪快な3ラン。タイガースの鳥谷選手が久々のスタメンで攻守。ジャイアンツの重信選手が初のサヨナラ打。 

 翻って社会人の都市対抗では、JFE東日本の須田投手がリリーフエースとして好投を続け、トヨタ自動車の佐竹投手、細山田捕手がいいプレー。いずれもベスト8進出に貢献。

 母校のチームで応援していた選手たちが卒業後もそれぞれ活躍を続けているのは、本当に嬉しいもの。やっぱり、この秋のシーズンはたくさん観に行って、応援しなければなりません。ここ数年、仕事に、勉強に、かまけています。さほど遊んでいません。いや、私にとっては勉強も遊びの一環ですから、何とも言えないのですが。

 紫陽花の季節が終わりました。ぽんぽんはたけないので、つまりません。どうやら明日は梅雨明けの気配。梅雨寒から一気に暑くなったらなったで、不平不満を言う人が多いのでしょう。…ったく、ぶつぶつ言うな。夏なんだから、当たり前だろうに。人間なんて、しょせん文句の塊。私もその一人。ただ、緩やかで穏やかな季節の変化というのは、この先の時代、もはや期待するべくもなし。すでにこの地球はそういう星になってしまいました。豊かな暮らしと引き替えに得た、悲しむべき代償です。


# by 1220hagiwa | 2019-07-23 23:38 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 21日

7月21日(日)  今何ていったの感

 広島の原爆と東京大空襲、それぞれの当事者のことばを継承される方による語りを聴きました@国立。そもそも国立という地でこの事業が継続的に行われていることが驚きであり、また素晴らしいです。今回のうちお一人はおそらく30代と思しき女性。誠実な感じで、漢字が良かったです。それにしてもすごい、まだ若いのにこの仕事を担っているなんて。折を見て、また別の場所でもいろいろな方の語りを聴きに訪ねたいものです。

 久し振りの国立、正確には谷保駅でしたが、その帰途の南武線車内、いつものようにやっぱりスマホ人だらけ。先日の旅行では、学校のそれを持たされました。それはそれでありがたいのですが、ふだんガラケーで最低限の連絡で十分に対応できているつもりの私は、スマホを手にし、検索その他の機能をいくつか試し、依存症の気持ちに触れました。

 どうでもいい、些末なゴミ情報を追ってスクロールにスクロールして、実にアホくさい。なんとも無駄でした。退屈はしないのかもしれませんが、中身の薄い空虚な情報にまみれ、おぼれてしまいます。こんな画面ばかりのぞいていたら、読解力や集中力もなくなるし、意味のない時間をずうっと消費してしまうでしょう。有益なサイトなんてありそうでそうそうないので、学生にしてみれば好きなサイトだけ選ぶ結果、社会ニュースなんてろくろく見てやいません。東京にいるのに、街を知らない学生が増えました。先日の旅行で移動中も窓の外を見ない学生が増えました。隣席と会話のない学生が増えました。気づいたら目的地、そんな感じです。

 マキタスポーツさんとスージー鈴木さんがMCを務める音楽番組の再放送。それを選挙特番と交互にBSトウェルビで見ていました。取り上げられるイントロの名曲の多くには、私もご同慶の至り、いや同意します。うち、オフコースの「Yes-No」のイントロから歌の間のコードチェンジについて、マキタさんは、「今何て言ったの感」がジャストフィットと言っていました。まさにその通り。小田和正さん、先日のライブ@長野でも歌っていましたっけ。もちろん、観客は総立ち。

 その選挙特番ですが、相変わらず楽しいですね、池上さん。与野党関係ないツッコミ。ついつい最後まで見てしまいました。あいにく、レポーター役に抜擢されたタレントの小島瑠璃子さんは…あいにく特に言及するようなことはしていなかったようです。荷が重かったのでは。


# by 1220hagiwa | 2019-07-21 23:50 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 20日

7月20日(土)  大久保・戸山界隈

 母校そばで発掘された遺骨その他をめぐるフィールドワーク@大久保・戸山地区in新宿区。学生時代から怪しげな雰囲気を漂わせていたものの、実地調査は卒業後に行われ、当時メディアでも報道されていたことを思い出しました。今回初めて慰霊碑や遺構その他を訪ね、戦前、戦中、戦後の日本の歴史を物語る一帯であることを確認できました。インタビューも受けましたけど、テキトーな答えしかしなかったので、放映されることはないでしょう。

 続けてようやく訪ねられたのが、東京大空襲・戦災資料センター@江東区。勤務校に比較的近いのですが、仕事帰りに訪ねることは無理。なので、戦災記憶の継承に関するシンポがあるという今回、ついに初見参。小さな施設ですが、展示内容もシンポも充実。行った甲斐がありました。次回はじっくり見て回ります。

 京都アニメーションの放火事件、先日木曜日の10時半過ぎ、山梨に向かうバスの中、すぐ後ろの座席でネットニュースを見ていた学生が、声を上げました。「先生、京アニが…」。アニメ好きの留学生たちにも小さくない打撃を与えたことは間違いありません。34名という数字は、私の担当していたバスに乗っていた学生とほぼ同じ数字。逃げ場もなく一瞬にして命が失われたという事実から、私が学生たちと共有できるものがあることでしょう。それを次回の授業で皆で考え、シェアできたらと思います。

 一方でまた、2万という巨大な数字の命が失われた東日本大震災については表面的な取り上げにとどまり、正面からほとんど掘り下げられていない現状は、恥じるべきだと思います。私も、多くの日本語教師も。


# by 1220hagiwa | 2019-07-20 21:46 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 19日

7月19日(金)  富士

 ほかに晴れ男がもう一人いたようで、おかげで傘いらず。それが勤務先の一泊旅行@山梨・河口湖方面でした。私は乗り物系には一切かかわらず、併設の美術館とカフェを渡り歩く悪い先生。そのせいで紫外線を浴びることもほとんどなく、蒸し暑さにやられることもなく、淡々と過ごしてきました。美術館の本だけでなく持参のそれもそれなりに読めましたし、作文のチェックも済ませました。

 学生のほうはいうと、東アジアの学生を中心に、年々お酒を飲まなくなってきている傾向が今年も顕著に表れた印象があります。暴れるなんて、ひと昔も前の話。それはそれでありがたいというか、寂しいというか。

 たまたま東京新聞を手にして目にした記事もそうですし、一連の絵を眺めつつあらためて美術館のカフェでつらつら思ったこと。それは、富士を文化・宗教的な観点から考えて、調べていく大切さです。富士ほど質量ともものすごいレベルで描かれた山は世界でも例がないでしょうし、同様に論考を重ねられてきた山もないでしょう。世界遺産の登録が間違った方向でとらえられていること、つまりビジネス、経済効果の視点からでしかとらえず、山をいろいろな意味でさんざん踏みつけ利用している現状に心を痛めている私からすれば、文化的、宗教的側面で学ぶのは間違っていない方向だと思っています。まじめですから。


# by 1220hagiwa | 2019-07-19 22:57 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 16日

7月16日(火)  湘南新宿ラインだの

 年末・年始の群馬・前橋方面に続き、このところ埼玉・大宮方面に野暮用で足を運ぶ機会が続きました。おかげで湘南新宿ラインだの上野東京ラインだのを利用しています。神奈川県民としてはよくわかりません。そもそも宇都宮や小金井くんだりと熱海がつながるって、意味が皆目不明。ま、いいとして、あのあたり、どこをどの線路をどう通っているのか、ちんぷんかんぷん。赤羽に向かうのに池袋から田端を回っていくって、どういうこと? とか、埼玉に入るとどうしてあんなに線路がたくさん走っているのとか素人の疑問はありながら、車窓の光景をけっこう楽しめています。今回、県民の通勤路を少し理解しました。ちなみに、帰途横目に見ていたさいたまスーパーアリーナでは一昨日、昨日とドリカムのライブだったと、中村正人さんがFMで言っていました。

 もうひとつのFMで、タツロー氏が気管支炎でコンサートを延期する事態に陥ったと知りました。先月のライブでは相変わらずの大迫力パフォーマンスを披露してくれ大満足だったのですが、こんなことは初めてだそう。さすがのタツロー氏も年齢には勝てない? かどうかは知りません。来年はツアーをお休みとのこと。どうやら遠征費は要らなさそうです。これは幸い。でも、広島へ被爆の語りを聴きに行くかもしれないので、それはそれでお金が必要です。

 ネットでひとまず入手できる範囲で、戦争記憶にまつわる語りの論文を十数本、そろえてみました。これから目を通しますが、興味津々です。一方で、授業でイントロを見せたばかりで、この年末に公開されるアニメ「この世界の片隅に」。その続編公開に賛同するメンバーを募集していると知り、わずか一口ですが、協力することにしました。12月を楽しみに待つことにします。


# by 1220hagiwa | 2019-07-16 23:03 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 15日

7月15日(月)  運の尽き

 勤務校の机回りを整頓しようと、本当は休日出勤をプランしていた今朝。なのに、駅前に立ったとき、ふと思い直して鞄に忍ばせていた学生のワークシートのチェックをすることにし、目の前のベーカリーカフェに入ってしまいました。エスプレッソを頼み、10枚ほどのシートに目を通したあとは、目下の関心事である戦争の語りに関する小論をチェック。ものすごく興味深いです。

 それにしても、学生の記述には感動させられます。大学生の時の私なんて、きっと第二言語じゃここまで書けなかったでしょうに。学生って、すごい。ついでに、ここまで書かせられる私の手法を、だれも褒めてくれないので、せめて私が自分で自分を褒めてあげます。

 戦争にまつわる、主に当事者による語りについてはさまざまな実践や報告があります。しかし、それを日本語教育に援用、展開したものは見当たりません…というか、そもそもそういう発想自体がおかしいのでしょう。今後どういう実践を私が試みるか、いやするかどうかさえ何とも不明ですけれど、ぼちぼち読んでいくつもりです。

 自宅に戻って、何気なくテレビをつけると、「逃亡者」。ハリソン・フォードとトミー・リー・ジョーンズによる、ノンストップ・サスペンス。出会ったのが、運の尽き。予定していた自宅作業もそこそこに、最後まで見てしまいました。確か封切り時に見ていて、最後まで十分に楽しめたとの記憶があります。ふだんなら決してテレビでの映画放送なんぞ見やしないのに、NHKBSゆえにCMがなかったこともあって、あれよあれよという間の2時間。

 松浦武四郎を描いたドラマ。おそらくは創作かなと思えるような人物、リセというアイヌ女性が登場し、武四郎との悲恋を織り交ぜていました。ま、ロマンス抜きだと殺伐とする無骨な人物のドラマになるのでやむをえないでしょう。深キョンがかわいいから、許す。それでもいい役者がどんどん出てくるのに使い切れていなくて、80分ではもったいなさすぎ。それに、走りすぎ。でも、アイヌと彼・彼女らへの虐待、酷使をある程度描けていたことは評価に値するのではないでしょうか。

 私が旅で何度か滞在した松阪に生まれ、松浦家に関わる多木という地名も懐かしい。それに、勤務校そばにしばらく暮らしていたことを思い出し、1年前に読んだ小説作品を取り出してみたり、読み残していた人物伝を取り出してめくってみたり。いずれ。松阪の記念館を訪ねたいです。


# by 1220hagiwa | 2019-07-15 23:02 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 14日

7月14日(日)  冷夏だと

 よくわからないことがあります。特定技能1号による外国人労働者の流入が始まり、技能実習制度もこのまま継続されていくであろう中で、日本語学校がいや日本語教育がどうなっていくのか。正解はないでしょうし、学校によって事情は千差万別でしょうが、今までと同じに推移していかないことだけは予想されます。じゃあ、私の勤務校はどうなるのかな。そのあたりを議論する機会が、思いのほかない気がしています。少なくとも、私の勤務校ではそうです。ちょっと訊いてみましょうか。

 留学生だけでなく、外国人政策がどれほど真剣に議論されているか、議論されようとしているか、今回の選挙では不明です。少なくとも、移民という言葉を使おうとしない政党には、どんな立派なことを言っていようと賛成しかねます。彼らに私たちの生活が支えられ、あるいはファストフード、コンビニや駅ナカで安価に商品が、手軽にホイホイ購入できるシステムの歯車となってもらえているのは、間違いのないこと。ですから、より多く彼らに言及しようとしている方を支持したいものです。

 同時に、戦争の授業をしている立場としては、改憲つまり戦争ができる国に舵を切ろうという議論の場に引っ張り出そうと画策し、他者を見下したような言い方でこき下ろしている政党にも、一票を投じることはおよそできません。

 今さら今年は冷夏も予想されるなんて言われても、どうするんですかね。何なんだ、気象庁。先月あたりの長期予報では、平年並みかそれ以上の暑さが予想される…などと言っていなかったっけか。プールや海の家などのリゾート系、食品関係等々おかげでビジネスが厳しい方も少なくないでしょうが、喜んでいる方もいることでしょう。しょせん人間のすることなんぞ、自然次第、天候次第という側面も否めません。いつまでたっても、人間は自然の掌の上で転がされている、実に小さい存在。今週末は一泊旅行ですけれど(いくつかの日本語学校も同様のはず)、どうやらすっきりしない、まさに梅雨らしい天気が予想されています。


# by 1220hagiwa | 2019-07-14 22:56 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 07日

7月7日(日)  シャシンカンとか  

 戦争の授業を始めるにあたり、ちょうど1年前に行われた批判的言語教育に関する研究大会の資料を再読しました。あらためて気づくこともありましたし、取り入れよう、今度の発表や予稿にも入れてみたいとも思いましたし、日本語学校での限界も感じました。始まるのが怖くもあり楽しみでもあります。

 七夕の夜に星空が望める地点ペスト3が、宮古島、石垣島、那覇だそうです。今朝のニュースで言っていました。石垣に移住しようかなどと半分本気で考えていたのはひと昔もふた昔も前のこと。宮古は開発が進んでいるとも。現地は今宵、あいにく曇りだそうですが。授業初日の明日、学生に願いごとを書いてもらおうかなと考えています。

 ずいぶんエキストラも使って大規模な撮影をしているように見えた、新しい連ドラ「ノーサイド・ゲーム」。撮影監督が同じかなと思える撮り方でしたし、ほぼ予想通りと言えなくもないわかりやすいメリハリのつけ方がむしろ楽しみ。ワールドカップを控えての盛り上げに貢献してもらいたいものです。そのラグビー、尾道・千光寺下の階段脇にある小さなカフェのマスターが好きで、チケットを申し込んだとか何とか、そんな話をしていました。思えば2,3年だったか前、この店でも哲学カフェをやっていることを知り、そこのチラシを参考に自分の授業でのチャレンジを試みたのでした。おかげで私はいい経験をさせてもらいましたし、学生も同様だったのではないかとの実感があります。

 そんなこんなを思い出し、あらためてこの店に感謝の思いを抱きました。15年前に偶然出会って見送ってくれたガイド犬ドビンちゃんもこの世を去って10年ですし、坂道写真館もどうなるのかわからないし、展望台も撤去?新築?されるらしい街ですが、やっぱり年に1度は訪ねたい、そんな思いが募ります。今度は向島も走りたい。


# by 1220hagiwa | 2019-07-07 22:12 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 07月 05日

7月5日(金)  伝承者

 広島の被爆体験の伝承をされている方による語り。休憩や資料室での閲覧、そして周囲の慰霊碑探訪も挟み、お二人の語りに耳を傾けたのが先日のこと。だいぶ違う印象を受け、興味深く思いました。以来、語りという行為に自身が何らかの形で関われないかと思っています。勤務校では教師の語りとそれを聴くというミニ研修をもう5年ほど続けていて、私も過去3回語り手になっています。そして、今回、いずれどこかで、語りそのものにもっと関わる役割を別の場で果たせたらと思うようになりました。もう少し考えたいところです。

 資料館は本館が新装なって、昨年見た時の東館オンリーだったときより内容が濃くなりました。ただ、幼少の頃に見たケロイド人形ほどの衝撃度は今回もありません。そして前回同様気になるのは、欧米系の見学している人たち。割合はかなり高いです。皆さん、どういう思いでいるのでしょう。やっぱり原爆投下を正当化しているのでしょうか。まあ、そう教育されているのだったらやむを得ないですけれど、それはそれで気の毒。ある意味独善的で、視野の狭い見方しかできないのでしょう。それだけ教育は重要ということ。

 雨の予報に関わらず、晴れ男のパワーで雲をとり払った早朝、しっかり走った平和大通り。その道幅の広さが建物疎開の名残だということを、初めて知りました。被爆者が逃れてきたという比治山公園もしっかりめぐりましたが、それも含め、被爆関連の建造物、慰霊碑その他戦争関連の遺物をめぐるのが、沖縄に続いて私の関心事になりました。遠くないタイミングでまた訪ねます。そして、伝承者の方の語りをたくさん聞こうと思います。


# by 1220hagiwa | 2019-07-05 23:26 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 28日

6月28日(金)  マイルール

 満を持して初挑戦するのが、「天空の城ラピュタ」。宮崎アニメの分析をする授業で、最後の最後に残しておいた大物です。私には「カリオストロの城」も未見なのですが、学生もあまり知りません。でも「ラピュタ」は根強い人気、なのに私はまだチラ見したことしかありません。そこで今回思い切って中古DVDを買い、しっかり観てから授業に臨みます。なぜか文春文庫の分析本を間違って2冊も購入済みという、間抜けなオマケつき。勤務校で隣に座る教師はラピュタの大ファンだそうです。

 とんだ茶番-とまでは言いませんが、G20なるものが大阪で開かれているとか。聞けば、今日が開幕。あ、そうですか。で、明日、閉幕。なんだそりゃ。じゃあ、私が行く学会と何ら変わりはしません。確かに主要国の首脳が集まり、きっと真剣に話し合っているのだろうとはいえ、さて、そんなに仰々しくメディアが騒ぎ立てるようなものなのでしょうか。などと書くと、何も知らない大バカ者、とこき下ろされるのでしょう。でも、何だか浮き足立った政治ショーのような気がしてしまう私でした。

 それより、韓国大統領と少しはまともに向き合って話ぐらいしなさいよ、ABEさんも文さんも。それを報道しないメディアもメディアではないでしょうか。双方身動きが取れずに行き詰まっている日韓両国。でも一方で若い世代は交流が盛ん。なら、政治レベルではもっと仲良く、は無理でも歩み寄るくらいできる、そんな賢者はいないのかな。

 テレビに一面の紫陽花畑が映っています。大好きです。ガクアジサイは眺めるだけ、球状の「手まり咲き」は、ポンポンたたいて楽しむ。だって私を手招きしている(と思い込んでいる)から、遠慮なくたたく。もちろん、人目のないところで、愛情をもって。それがマイルール。


# by 1220hagiwa | 2019-06-28 22:58 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 27日

6月27日(木)  24回 

 地道に続けている、教師が自らを語る研修。24回目を迎えました。今回も実に楽しく、興味深く、同時に私自身の仕事や生活姿勢を振り返らざるを得ない、そんな魅力的な話が聴けました。贅沢で貴重な2時間。語り手の先生は教師歴2年ほどですが、だらだら続けている私にはない、学生への誠実さと愛情が感じられました。

 そんな先生たちもいる勤務校は、手前味噌ですが、優良校中の優良校と言っても過言ではないでしょう。ネパール、ミャンマー等はゼロ、ベトナムもごくごく少数。行方不明者は限りなく無に近い。でも、先ほどまで放送されていた、例の東京福祉大の研究生大量行方不明事件をはじめとする、留学生ビジネスの実態@クローズアップ現代。こういう悪辣な事例が報道されるたび、日本語学校全体が一緒くたに悪者扱いされてしまいがちなのが、心から悲しいし、悔しい。学校の設立条件もなきに等しいですし、施策が甘すぎる。当事者の大学(経営者)ももちろん極悪です。でももとをたどると、私もここでしばしば書いてきたように、そもそも留学生30万人計画が根拠のない、数値ぶち上げのいい加減な政策によるもの。よくある話。そして、さんざん警告されつつも手を何ら打ってこなかった文科省の無策が重なります。渋谷のN経済大、査察が入っているんじゃないのかな。

 台湾に帰る学生と、その恋人の3人で食事をしました。恋人は北海道の大学で1年にわたり獣医師の研修を受けてきたとのこと。母国ではなく日本で国家資格を取り、いずれは日本で仕事をしたいとも。話し方も考え方もさすがにしっかりしていて、さすがに優秀。二人がこれから幸せに過ごせることを祈ります。

 かと思うと、さて来週末の日曜日は日本語能力試験。私は試験対策の指導から離れています。今日も自習室では何人かの学生が問題に取り組んでいました。頑張れ。


# by 1220hagiwa | 2019-06-27 23:05 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 25日

6月25日(火)  みすみす

 春の学期が終わりました。夏に向けての準備が本格化。私の実践も、今年はよりよいものに仕上げねばなりません。同時に、自己採点で平均点以下だった今回の実践を冷静に振り返り、まとめる作業をしました。文字化し、発表の形にすることで、新たに見えてくることが多々あり、とても有意義でした。逆に、何度意義を伝えてもそれをしないで済まそうとする方たちは、自らが成長し、成果と学びを共有できる幸せな機会をみすみす捨てているように感じられます。繰り返さなくてもいいこと、樹企業での失敗、反省などを、やはりまた繰り返すのでしょうか。残念です。私はそうした方とあえて情報を共有しようとは思いません。あきらめます。

 何だか混んでるな…このATM。そう思った19時過ぎの駅前の銀行。そうか、今日は給料日。私はまったく違うので、それに急いで下ろす必要もないので、毎月の給料日にも実感がありません。

 特急列車を利用するたびに楽しみにしているのが、JR東日本の車内誌『トランヴェール』、そこにある沢木耕太郎さんの連載エッセイ。今回は鏑木清方という、無知な私にはかすかに聴いたことがある程度の、日本画の大家に触れていました。その夜、つまり昨夜、行方不明になっていた清方の代表作が国立近代美術館に収蔵されたとの報。よくもこういう偶然があるものですね。記事によれば11月に公開されるとか。せっかくの縁です、拝見させていただこうじゃありませんか。清方の美術館も鎌倉にあるといいます。こちらにも、いずれ行かせていただこうじゃありませんか。

 再放送「大捜査線」をチラ見していたら、喫茶店のBGMがサザンの「C調言葉にご用心」。サザンのコンサートは、いまだチケットが当たった試しがありません。小田さん同様、一度は行ってみたいもの。次にかかったのは、桑名正博さん。よほど桑名さんが好きと見ました、監督さん。それはいいとしても、今の取り調べで容疑者をあんなに平気で殴る蹴るしていたら、大変でしょうに。恐ろしい70年代刑事ドラマ。


# by 1220hagiwa | 2019-06-25 22:45 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 24日

6月24日(月)  少年老いやすく、ENCORE

 友人を訪ねた富山。いつ以来かわからないほど相当に久しぶりで、新幹線が開通した駅前はすっかり広く、きれいになっていました。そこでまるまる二日間、友人の案内で市内はもちろん、白川郷を堪能。なぜかそこではかわいいシバにも遭遇。東京から2時間ちょっとというのですから、近いと言わずして何と言いましょう。開館まもない素晴らしい図書館も訪ねました。木材とガラスでできた建物の設備、もしかして、と思ったら、やはり隈研吾氏のデザインによるものでした。美術館が同じフロアにあるというのも、魅力を高めています。

 その彼とは小学校からの付き合い。気兼ねなく過ごせます。自動車メーカーでデザインを担当し、当然クルマにはうるさい。さすがに安全運転でもありました。しかし、ストレスの小さくない職場で、平日はヘロヘロ、土曜日は昼まで寝ているといいます。彼の仕事に対する姿勢は、あくまで厳しく、そして誠実そのもの。それに比べてなんとまぁいい加減な私、いや鈍感な私、富山では連日早朝、30分は走ってきました。彼の健康、特にメンタル面のそれの維持を祈ります。

 富山の前は長野。こちらは前世紀の冬季パラリンピック以来です。初めての小田和正さんの歌声は驚くほどパワフルで、感銘を受けました。あれで70歳をとうに過ぎているんですから、ふだんからいかに節制しているか、でしょう。ステージでの走り方を見てもわかります。プロです。それにしても、圧倒的な女性ファンの割合、それも50代から60代、それ以上の方の多いこと。そして応援の熱さ。こちらも驚きました。きっと最初で最後でしょうけれど、行った価値がありました。ちなみに翌朝は善光寺までラン。清々しく参拝しました。

 富山でも長野でも、励まされました。もっと私にはできることがあるはずでしょう。不真面目な私でも、やれることはやる。仕事もそれ以外も。ですから、たとえば学会から依頼された仕事も、体調も考え、工夫をして、できるだけ力を尽くせたらいいと思うのでした。我ながら単純。しょせん微々たることしかできなくてもいいのだと思います。


# by 1220hagiwa | 2019-06-24 22:43 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 19日

6月19日(水)  大捜査線

 ことばと戦争に関する、今学期最後の授業。私の中では失敗に終わりました。自分にがっかりです。理由は明らか。説明が一方的になってしまったためです。昨夜の、突貫工事ではありましたが、それなりに時間をかけて準備したことを無にすまいと、かえって力が入ってしまったせいもあります。一生懸命が常にいい結果を生むわけでは決してありません。それはよくわかっていても、自らの作った流れにあらがえず、ずるずると最後まで走ってしまいました。これを、墓穴を掘る、といいます。

 ただ、前回までの8回分は何とかやりくりできてきましたし、そもそも初めての、過去に例のない(と思う)ゼロから始めた実践なので、この最終回は大反省であれ、トータルでは私の設定した平均値を若干下回る程度と見做してもいい。そう慰めます。そしてこれをいい薬に、あるいは踏み台にして、来季、いよいよ3年目になる、戦争に関する実践シリーズを始めるつもりです。その際は、今回使わなかった少なくない資料を、うまく挟む込むことができたら。そう自分に期待します。

 若き日の杉良太郎さん主演(ついでに神田正輝さんもいる)の「大捜査線」。「ゆうひが丘」の次に始まった、大昔の連ドラの再放送です。世相を切り取っていて、それなりに見応えがあります。物語に起伏があり、テンポもいい。そして毎回、切ない幕切れ。ただ、それにしても、よく殴る。蹴る。それと、杉さんが、よく吸う。ひたすら、タバコ。白いスーツに大きな襟と厚手のコート。ちなみに、喫茶店のBGMで流れていたのは、さだまさしさん「関白宣言」と、あれは、桑名正博さんかな。それと、今夜はなぜか大型のテトラパックで杉さんと神田さんが牛乳をすすっていました。笑えます。

 昨夜の地震。現地では大変なことだと思います。ところで、23時から会見した官房長官。この方、深夜だからということもあるのか、滑舌が悪いというか、よろしくないと思います。今回に限らず、しばしば、聞いていてひやひや。もう要職には向かないのではないかな。


# by 1220hagiwa | 2019-06-19 22:53 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 18日

6月18日(火) HKチーム

 香港で続く抗議活動。担当クラスの学生二人は、先週末、暗い顔をしていました。現地から様々な情報が飛びこんできているのでしょうか、しきりにスマホをのぞき込んでいます。もしかしたら、知人友人がデモに参加していたのかもしれません。でも昨日は二人ともずいぶん落ち着いた様子で、私もほっとしました。

 そういえば、数年前の雨傘運動、その現場にいたという学生と接していたことがあります。その後、彼は専門学校に進学していきました。もう卒業しているでしょうから、日本で就職していなければ、香港に戻っているはずです。とすると、今回もデモに加わっている可能性があります。ケガなどしていなければいいのですが。

 かと思うと、中国本土出身の学生は、何とものほほんとしたもの。関心がないわけでもないようですが、いかにも素っ気ない。そうした教育を受けているのでしょうか。あるいはメディア規制がかかっているのでしょうか。私の目から見ると、いや私に常識があればのことですが、常識的に考える限り、とても好ましくない。そう思える香港政府の強引で不寛容な姿勢。台湾の学生は推移を少なからず気にしているようです。

 そうした学生たちを含め、今季の終了にあたり、嬉しい言葉を数多く寄せてもらっています。学生あっての仕事だとつくづく思わされる時期です。今期で学校を去る学生は特に、これから幸せに過ごしてほしい、そう願わずにいられません。


# by 1220hagiwa | 2019-06-18 23:28 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 15日

6月15日(土)  ピュア&パワフル

 雨を衝いて研修会@東京医科歯科大へ。性の多様性を踏まえた日本語教育に関するものです。講義とグループワークによる、充実した午前午後。LGBTQについては性に関する連続授業の中で例年欠かさず取り上げてきましたが、ここ数年勉強不足だなぁと考えていた矢先でした。そこで出会った今回の研修。このテーマはしっかりやらんといけないな。見直し、更新することにします。

 クリムト展@東京都美術館。例の抱き合う男女の絵はありませんでしたけれど、恍惚感あふれる女性のあの絵には、さすがに人が集まっていました。でも私には、風景画に魅力を感じました。温かく、優しく光っていました。そういえば、六本木でもクリムトをやっているんですね。うっかりしていました。観られるのなら、観るべし。

 伊藤銀次さん、南佳孝さんと、ほんの一言ですが、言葉を交わす機会がありました@新宿。もちろん、会場でCDを買ってのサイン会でのこととはいえ、ラッキーです。いい思い出になりました。銀次さんの楽曲には特に高校時代、楽しませてもらいましたし、佳孝さんのそれとは、中学時代以来の長い付き合い。でもサイン待ちの列が一番長かったのは、尾崎亜美さん。ナマの歌声を初めて聞きましたけど、予想外に力強く、聴きごたえ十分。ピュア&ハスキー、そしてパワフル。機会があれば、また耳を傾けてみたいもの。サインはファンになってからでいいでしょう。

 それにしても、この3人による「DOWN TOWN」が聴けるとは思いませんでした。間違いなくレアでしょう。帰りは自然に私の口をついて出てきました。作曲のタツロー氏、こちらのナマ声は、幸いに今年も聴ける機会に恵まれそうです。
 
 終わろうとしています。今学期も。ただ、この3カ月はいまひとつペースがつかめないままだったような。例の10連休のせい?おかげ?かもしれません。あれで何だかリセットされた気がしないでもないので。


# by 1220hagiwa | 2019-06-15 22:23 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 10日

6月10日(月) BLじゃなくてLL

 LLブック、というのがあると知りました。何人かの学生がファンの、BLじゃありません。昨日参加していた学会の休み時間に近隣の図書館に足を延ばして、たまたま目にしたのです(他の発表を見ずに学会会場を抜け出したというのも、考えてみればひどい話ですけれど)。説明によると、知的障害や自閉症などで一般的な読書活動が困難な人たちに読書の楽しさを楽しんでもらえるように作られた本のことだそうです。これって、留学生も入るよね!と思ったのです。と思うと、確かにそこにも触れていました。10年近く実践継続中の多読ともかかわりそうです。じっくり目を通してみたい、そう思うこと、しきりです。

 で、注文しようかなぁとアマゾンを検索していると、百田尚樹さんの『日本国紀』が画面に出てきました。私は興味がないのですが、右だのなんだの、歴史修正主義者だのと何かと話題になる方ですし、この本もずいぶん売れていて、すごいなぁと思います。ただ、彼は基本、小説家。物語の創作に優れていると聞きます。つまりはエンターテイナーで、いかに読者を喜ばせるかという話術に長けているはず。なので、話半分に流しておくのが自然のスタンスなのかなと思うわけです。

 気持ちが悪かったのが、この本へのコメントが1000件を超えていること。これは、一般的な感覚からすると異常でしょう。それに、その多くが5点満点。へえ~っ、どれどれ、とのぞいてみます。読者の受け止め方は自由ですから、なるほど、そう思えばそうなんだ、ふう~ん、もっともだなと感じつつ、違和感も抱きました。そこまで彼の作品をまるで崇拝、信仰し、あるいは絶賛に近い思いを寄せなくてもいいんじゃないかなというのが正直なところ。エンタメなんですから、読み手が嬉しがること、都合のいいことを書くわけで、基本は嘘だと思うのが自然な気がしますけれど、違うのかなぁ。

 隣に載っていた『韓国に謝ろう…』とかいう売れ筋の本も、ちらっと眺めてみたら、相手にとても失礼ではないかなと思いました。タイトルはじめ、もう少し書きようがあるだろうのに…少し悲しくなります。嬉しくないな。そりゃ、相手国にもいろんな、例えばこちらがいらっとくる主張はあるでしょうれど、こんなこと書かなくても…日本語教育関係者は少なからず苦々しく思っているのではないか…そう信じています。

 「ゆうひが丘」、終わりました。ちょっぴり感動。ふた昔前の青春学園ドラマですけれど、いいものは、いい。エンディング曲も、いい。ドロドロぐちゃぐちゃのおかしな今の時代こそ、信頼をベースにしたこういうストーリーも必要なんじゃないでしょうか。


# by 1220hagiwa | 2019-06-10 22:54 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 09日

6月9日(日)  TAM

 天安門事件のドキュメント番組@NHK。そういえば、数年前にロクヨン、という濃いミステリドラマがあったと思います。主人公はピエール瀧さん。薬物で話題になりました。彼の音楽、CD販売は今回の件と直接の関係ないと考えたいのですが、セールス的、会社的には認められないのかな。批判は出ないと思いますが。

 89年当時、私は何をしていたかなぁ…ぼうっと思います。初めて北京を訪ねたのは91年か92年あたり、郊外の農村で行われたオリエンテーリング大会の帰りでした。

 今の私の学生が事件をどの程度知っているのか、わかりません。すでに卒業している30代半ばの男子学生は、日本で仕事がしたい、国では嫌だ、と強く主張していました。今、おそらく日本で仕事をしていることと思います。彼の姿勢の背後には、母国に関する自身の発言がどう扱われ、伝わるかどこか怯えている、そんな印象さえうかがえましたし、事実それに近い言葉を何度か漏らしていました。

 教育は洗脳。そうしばしば伝え、私の授業もそうだよ、などと冗談交じりでよく話しています。学生も同感だ、と笑いながら言ってくれます。どうやら中国では教育が成功しつつあるようですが、来日する学生についてはどうなのかな。ではさて、香港の学生は、あるいは台湾の学生は。

 トライアルとして、戦争とことばのかかわりに触れた授業、次回でようやく最終回です。ヒヤヒヤの連続でした。続いて、9回×3ターム=全27回の長期にわたる戦争の連続授業が、今年も始まる予定です。当の中国の学生がどんなことを学んできているのか、何に関心があるのかがわかる時間でもあります。


# by 1220hagiwa | 2019-06-09 21:49 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 08日

6月8日(土)  鉄は

 「ゆうひが丘」の再放送が、来る月曜日に最終回を迎えることを知りました。何としてでも観なければなりません。とっても能天気いや純粋で、今の時代と比較したらあまりにまっすぐで、笑うに笑えません。むしろ憧れます。それと、このドラマ、ほぼ1年の連ドラだったのですね。そうか、40年近く前となれば決して珍しいことではなかったのかも。長くてせいぜい3カ月、下手すると4回くらいで終わり、という今のクールが短すぎるのでしょう。脚本のせいか、視聴者のせいか。作る側の力不足かネタ不足か、あるいは観る側の飽きっぽさか。いずれにせよ、そういう時代。

 その番組、先日の回で、男子高校生が「竹内まりやっていいよなぁ」と、アイドル時のアルバム(レコード)ジャケットをながめて呟くシーンがありました。なんとまあ、おそらくは彼女が20代前半、デビューから間もない頃ではないでしょうか。そのダンナ、タツロー氏のシアターライブを再見する機会がありました。前回の封切り時、5年以上前に2度見ていましたが、今回、ラッキーチャンス到来。

 再見しても、やはり、あっぱれ。「パフォーマンス」と名付けるにふさわしい、まごうことなき、彼は一流のパフォーマー。それを確認しました。お客さんを徹底的に楽しませ、飽きさせぬ、一切の妥協を排した歌いっぷりと演奏。変わらず、敬服します。

 暢気なことを書いていますが、3週連続の発表をしています。いずれも、それなりの肯定的反応。ネガティブなものはありません。それよりも、やはり発表に向けて自分の実践を振り返り、予稿をまとめたり、パワポを作ったり、ポスターの文言を考えたり、そういう一連の準備作業が他に代えがたいほどとっても意義深い。どうまとめ、伝えようかと思案することが、ただ自省するだけよりもずっと今後に役立ちます。

 惜しいのは、そのことに気づかない私の周囲の先生。もちろん、気づいていても、事情で動けないのはやむを得ません。それより、力があってもやろうとしない先生や、目の前のことにこだわらざるをえず、場合によってはかかずらわっているだけに満足し、自らの手で一皮むくことをためらっている、そんな先生、実にもったいない。まわりに山ほどいます。いい実践をしているのに。

 もちろん、そのぶん通常業務に注力くださっているおかげで私がサボれて?いるので、感謝しています。そう、私は大きな恩恵を受けているのです。それでもあえて言えば、余裕があるのに、聴くだけに留まったり、聴きにも行かない先生、一歩踏み出さない方たちの思いはどうなのかな。無理はいけませんが、やっぱり仕方ないのかな。ベテランの方は、もういいのです。中堅の方でもまだ固まっていなければ、間に合います。それより、若い先生にずっと期待。鉄は熱いうちになんとやら、と世間ではいいます。20代からチャレンジしていたら、後から始めた私なんかより、ずっと視野の広い先生になれることでしょう。


# by 1220hagiwa | 2019-06-08 22:35 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 06月 02日

6月2日(日)  私とK

 漱石の『こころ』に触れました。正確に言うと、高校教科書に掲載している「下(げ)」の抜粋の、さらにその一部分だけ。「私」つまり先生とその友人「K」のやり取りが描かれている箇所です。そこでは「K」と「私」そして一人の女性をめぐる心の行き来が、よく言えば詳細に、悪く言えばこれでもかこれでもか的に記述されていて、私なりにおもしろく思いました。そのわりに、一文一文は短めでテンポがよく、今回はごく短い部分ではあれ、つらつら読み進められてしまったのでした。漱石は私にはまるっきり縁遠いですし、描写からもうかがえるように神経症を患った人でもあるのですが、何というか、よければもっと読んでもいいかな、と思える作家になった気がしました。

 発表会場からの帰途、創業70年と初めて知った、渋谷の古書店に寄りました。学生時代からまれに訪ねているところで、数年前に品揃えを変えています。今回は1年以上ぶりでしょう。例の萩原朔美さんの旧作エッセイ集に出逢いました。前橋での連続講座も含め、勝手に親しみを感じている方ですが、あとがきと、帯にある谷川俊太郎さんの惹句にも惹かれ、つい買ってしまった次第。朔美さんの優しい文体が好きです。さすがに朔太郎の血を引いていると言えるのでしょうか。

 もう一冊はイラストレーター、フジモトマサルさんの第一長編マンガ。わけのわからないへんちくりんなストーリー。太い線がいかにも温かいです。穂村弘さんの『にょっき』シリーズで知ったフジモトさん。でも、惜しまれつつ数年前に亡くなってしまいました。サイン本を大切にしています。

 本の無駄買い?に自分で呆れ、先月は極力買わずにいたのに、月が変わったとたん、このザマ。財布、緩みすぎ。まさに、ザマぁない。「もののけ姫」の烏帽子御前のよう。そう「もののけ」は、今季も予定通り取り上げています。学生の反応は、まずまず。とはいえ、そもそも「もののけ」の意味とニュアンスを伝えるのは易しくありません。


# by 1220hagiwa | 2019-06-02 21:33 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 05月 31日

5月31日(金)  ちょっとだけ、女川

 日本語学校の教師有志が集うミニ発表会の準備をしていました。数年にわたり継続的に主宰してくださっている都内の学校の先生方、その熱意には頭が下がるばかりです。感謝の気持ちも込めつつ、ほぼ毎回発表させてもらっています。今回は3.11と日本語教育実践の関わりについて報告します。

 準備しながら思い起こすのは、先般の連休中に訪ねた仙石線沿線の町々、あるいは常磐線の富岡のことでした。それぞれの土地で印象的なことがありましたが、この欄ではそんなに触れてきませんでした。ですが、せっかくなので、女川という町について少し。

 二日間、訪ねました。ですが、ともに時間的な節約がありました。そもそも歩きで、石巻から海沿いの国道から入り、駅前近辺しか回れませんでした(慰霊碑はめぐりました)。で、この町にこんなに洗練された街並みがあるとは、想像のはるか外でした。連休期間中ということもあって、人出のなんとまあ、ものすごいこと。ざあっと並ぶ各テナントは相当な活況を呈していました。復興が一気に進んだのには、震災直後の行政トップの判断が迅速かつ的確だったこともあるようです。嵩上げして高台に移転させるものはさせ、残すべきところは残し、建築制限を設け、震災遺構も配し、どこからでも港が眺められるようにする。様々な工夫がされているのだろうと思えます。ガイドしてくださった方も誇らしげで、聴き手の私たち観光客も納得できるお話。言葉通り本当に素晴らしいと思い、復興に力を注ぐ皆さんのパワーに感銘を受けました。私は特に、海を正面に望み、コンパクトでかつ空間に余裕のある図書館がお気に入りになり、2時間近く過ごしました。快適な空間でした。

 一方で、ものの見事にきれいに整備され、立派すぎて、むしろ違和感を抱いてしまったのも事実。失礼ながら、最近はやりの道の駅、さもなくばイベント会場かと見まがいました。そんなもの、私は要らないな…東北の、仙台から90分ほどの土地で、こんなに多くの人と、まさに雑踏の中で行き交いたくない…それが正直な思いでした。いい意味で鄙びた空気感、ほっとできる何かを求めている、そんな都会人の勝手な都合には似合わない場所です。まったく他人事の言い方で申し訳ありませんが、復興って何なのかなという思いが頭をかすめたのでした。帰りの列車に乗るとき、どこか心地よさとは別の疲れがあったのは本当です。

 はて、この賑わい、10年後も続いているのかな、リピーターがどれほど生まれているのかな、と少し疑問。とはいっても、帰り際、車内に向けて思い切り手を振る等してくれたゆるキャラのサービス精神には驚き。お客さんへの感謝の思いですね。

 対照的に、いまだ復興の途上、中心部での工事が不均衡にバラバラと進んでいるような印象で、人口減少にも苦しみ、人出に乏しく、石ノ森萬画館以外は活気が今一つ。それが、女川の手前にある石巻。確かに市域も広いので復興に苦労は多いはずでしょう。女川に比べると、進捗状況には一見すると天と地に近い差があるのかもしれません。そんなどちらの町もできるだけ近いうちに再訪し、今一度確かめてみたいという思いは小さくありません。もちろん、走るのもしっかり忘れずに。今回、石巻では見晴らし台の頂上まで走りました。女川は、ぜひ次回。


# by 1220hagiwa | 2019-05-31 22:46 | 本 編 2019 | Comments(0)