シバ犬あっちこっち ~日本語教師のモノローグ~

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2019年 02月 17日

2月17日(日)  苦悩する受賞者

 寒空の下、プチ散策。宮前区宮前平から、高津区梶ヶ谷、溝の口にかけてです。通勤路線の車窓から気になっていたエリアで、数年前以来2回目のウォークでした。線路沿いだけでも気づいていた通り、「川崎市生産緑地」の表示が塗りつぶされた大小の土地が散見され、近々マンションが建てられることをうかがわせます。農地は確実に減少。私の自宅も40年以上前は丘陵の畑地だったのですから、開発はいい悪いではありません。土地の変化を実感したというわけです。

 それより、前回感じた以上に細い尾根と沢が連続していて、横穴古墳があり、ひっそりとお宮や祠が佇み、小さな家屋がいくつもあるのを知り、やっぱり現地を歩くにまさるものはないなと痛感。とても興味深く思うと同時に、地域として課題があるなとも思いました。この沿線、特に高津区は歴史があり、やっぱり楽しい。スルーするにはもったいないです。いずれ再探訪を計画します。

 視聴率が振るわない、ついに1ケタ台に落ちたなどと、ずいぶんな言われ方をしている大河ドラマ「いだてん」。たまにしか見ない私ですが、どちらかという好意的です。だって、予備知識なしに楽しく、ユーモアがまぶされ、テンポがいいから。まあ、たぶん予算たっぷり、役者さんを使いたい放題だろう点には多少辟易しないでもありません。それでも、主人公をはじめとする皆さんの大仰な演技や展開の目まぐるしさについていけない視聴者、つまり主に年配の方からは敬遠されるだろうことは、脚本担当を決めたときにすでに覚悟済みのはず。視聴率が苦戦するなんてのは、きっと想定内。これから10カ月、皆さんにはぞんぶんに演じてもらいたいと思います。

 続いて観たのは、平成14年のノーベル賞受賞者の田中耕一さんのドキュメント。受賞以来の深い苦悩を語ります。ものすごく謙虚で誠実な方だと知ります。深く親しみを持ちます。人間としてとっても魅力的に思いました。私とはえらい違い。それと同時に、やっぱり次の時代は日本からノーベル賞は出なくなると思いました。今の予算配分、制度設計じゃ、素人が見てもそんなの無理なのかもしれないと感じます。いつぞやの九州大のポスドクの方の自殺も、その流れの延長にあるのではないでしょうか。

 分野はまったく異なりますが、大学に在籍する日本語教育関係の皆さんは、大多数が不安定で、しょっちゅう異動しているのを見ています。もちろん私よりも収入はずっといいのでしょうけれど、その場その場のあれこれで、縛りも多く、不安で落ち着かないのではないかなと勝手に想像します。違ったら失礼します。まあ、一介の日本語学校よりはいいのだろうと思ったり、いや一概には言えないとも思ったり。


# by 1220hagiwa | 2019-02-17 22:38 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 16日

2月16日(土)  崇め、撃つ

 しばしばお世話になっている、熱海。夕刊にもあったように、ようやく復活しているとのことです。貫一・お宮の像が真ん前の、廃業した大型ホテルのリニューアル工事、確かにここ数年私が走っている間、ずっと放置、ないしはひそかに作業中のようでしたが、完成間近とか。隣接する、長い間吹きさらしだった空き地も、ぼちぼち建築が始まるとか。そうなると、走りにくくになる?というほどでもないかな。それならいいかと思います。

 大学院のゼミのメンバーと、そして大学のサークルのメンバーと、集う機会がありました。それぞれに私のスタンス、私の立ち位置があって、言葉数が大きく減ります。数十年、私の内面は基本的にはさほど変わっていないと思います。私の仕事場とはだいぶ違うかもしれません。それでいいと思います。学生の中には、自分にはいろいろな人格がある、なんて悩む人もいます。ましてや20代の頃なんて、当然のこと。自意識が高いですし。でも、私はすべて肯定。まさか、似たような性格で一日を、あるいは同じ場所で過ごすなんてことはないですから。そういうと、少しほっとしたような顔をします。

 マタギのドキュメントを観ていました。クマに生かされている彼ら。クマを崇め、クマを撃つ。レベルこそ違うでしょうが、学生に生かされている点では、私も同じでしょうか。ですから、人間的にはまだ未熟ながらも、彼らを少しでもフォローするのが、仕事の一つです。

 マタギと言えば、矢口高雄さんのマンガ、途中でしたから、続きを読むことにしましょう。


# by 1220hagiwa | 2019-02-16 23:35 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 15日

2月15日(金)  ラグジュアリー

 「マイ・ラグジュアリー・ナイト」。来生たかおさんの佳作です。歌詞の授業でふと思い立ち、利用してみました…大人の歌詞ということで。ですが、学生の反応は…う~ん、微妙というか、ふ~ん、そう、という感じでした。学生にとっては前後して紹介した安室さんの「Can you celebrate?」のほうがピンときた様子。ま、来生さんの歌詞はずっと大人っぽいし、難しいといえば難しいのでしょうけど、私が気に入っていたのは30年くらい前。それをいまも覚えているというのは、つまり私にとっての名作といえるのでしょう。ほかにも、今聞いても古びない曲、ずいぶんありますね。

 四谷のタイ焼き屋さんが出ていました@ドキュメント72。以前の勤務先で、上司がそのアンコのびっちり詰まったやつを買ってきてくれたのを思い出します。彼は今、いずこに。あの後いっとき台湾で働いていて、今は東京に戻っているはずです。

 「生きるための日本語-よろこびとかなしみについて-」という、昨秋実践したシリーズを今頃ですが、少しまとめていました。そうしてみると、見えてくるものがあります。でも、こういう作業をしない先生が多いです。文字化するとずいぶん見え方が違うでしょうし、周囲と共有できる成果があらためて生まれてくると思うのですけれど…その意義はなかなか伝わりにくいもの。せっかくの10回あまりの連続実践、そのまま流れていっていいのでしょうかね。気づくのは本人の意識の持ち方次第。


# by 1220hagiwa | 2019-02-15 23:35 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 14日

2月14日(木)  香りをかぐ

 小ぶりな水仙が、かなりの数、敷地内に咲いています。通りがかったときは、鼻をクンクンさせ、しばし清々しい香りをかぎます。部屋には花がないですし、その余裕もないので。それと、特に帰り際、つまりは夜9時すぎ、ときに11時近く、駅前の街路樹の根もと、わずかな土の部分に植わっている季節の花々、そのにぎやかで鮮やかな咲きっぷりにも目を奪われます。皆さん足早に通り過ぎますけれど、あんなにがんばって咲いていると、結構目立つと思うのですが。

 バイトテロ、今年の流行語の有力候補でしょうか。それくらい問題視されています。ただ、それを言語道断、と単純に切り捨てることができない社会環境、企業環境があるのだなと、報道番組を見ていて気付かされました。なるほど、勉強になります。でも、まあ当事者はだいたいが高校生が大学生のアホな男であることは通例のよう。仕方がないですね。やっぱりいつの時代も、私も、男はアホ。そうそう、私の勤務校で、たとえば学生が授業を動画で撮影していて、それを投稿した、なんていう場合はどうなるのか、まったく想像できません。
 
 今週も山を越えました。「生と死」全9回の6回め、すなわち3分の2が終了。今回も好評でした。教師がコントロールし、学生が能動的に語り、書く。こういう経験を繰り返すたび、しゃべりすぎる教師ほど自己満足にとらわれ、不安に苛まれているのだと感じます。要は、語ればいいというものではなし。肝に銘じたいと思いつつ、そうそう実践できないのが常です。

 那覇の公設市場が建て替えられると知りました。急がねば。あのサーターアンダギーのお店はどうなるのか? 所さんの番組じゃありませんが、これ、大変ですよ。


# by 1220hagiwa | 2019-02-14 22:53 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 13日

2月13日(水)  復活

 池江選手の件で、にわかに注目を浴びている白血病。はるか前には、悲劇のヒロインの定番ドラマにもなっていて、山口百恵さんを思い出します。その白血病は、もう10年も前でしょうか、私の友人の奥さんの命を奪っています。私が披露宴の司会をしました。とても朗らかな女性でした。ですから、決して他人ごとではありません。俳優の木下ほうかさんが出ている骨髄バンクの宣伝ポスターは、彼の個性的なイメージゆえ、私には強い印象になっています。ドナー登録がいっときのブームに終わらないといいのですけれど、年齢制限があるのですね。それはそれとして、復活を、長い目でもって、楽しみにしています。

 隣国の要職にある方による、慰安婦問題をめぐる公的な発言がまたあったとのこと。あぁ、嬉しくないですね。日韓関係を悪化させるだけで、何も生まないのですから、ちっとも前向きじゃありません。私は、一般論として、親に責任があっても、子どもにそれはないと思いますし、それを求めるというのは傲慢と言われてもやむなしと考えます。そして、ここ数年来のそんなことはお構いなしに、私は勤務校の韓国の学生とはずうっとずうっと楽しくやっています。若いというのは、つまりは柔軟なマインド。ありがたいこと。よく知り合っている相手のいる国に対しては、否定的なことはそう安易には考えないもの。逆に知り合い、親しい人がいないと、うっかりすると平気で非難してしまうものなのでしょう。ですから、今回の国会議長さんも、日本人に親しい人はいないのだろうなぁと想像します。気の毒です。

 ドラマ「家売るオンナ」ハート2、毎回大笑いしながら観ています。女子大生のなりたい顔ナンバー1(それはどうなのか…と思いますが、まあよし)という北川景子さんの大仰な演技ぶりに、ひたすら感心、感心。女優魂、すごい。正面からのどアップがものすごい。それに耐えられる(堪えられる?)顔立ちもたいしたもの。でもそれより、毎回の背景がなかなか悪くない。LGBTや労働環境、結婚観をはじめ、昨今の社会的トピックをうまく織り込んでいて、しっかりした内容。さすがの脚本です。


# by 1220hagiwa | 2019-02-13 23:40 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 11日

2月11日(月)  ファン

 アメリカの人気女性歌手が、SNSに寄せられた投稿をきっかけに、日本語の勉強はもういい、と語ったとか。ああ、くだらんことを書き込んだ人たち、バッカだなぁ。相手は外国の方なんだから、日本語を誤解してもやむなしなのに。自分たちだって同じことするでしょうに。それを、からかったり揶揄したり、実にくだらない。まだ小学生なら許せますけど。これで、大切な、それも世界に影響力のある日本ファンを失ってしまいました。惜しいことです。

 私の仕事の一つは、日本語(の授業)を通して、日本ファン、日本語ファンを一人でも増やすことだと思っています。今も微力ながら貢献してるかも、と思い、それなりに工夫を重ねてきています。もちろん失敗しますし、がっかりや反省は絶えません。

 その意味でも、昨年末来の韓国とのゴタゴタ、どうみても、双方のごく一部の方、そしてメディアが騒ぎすぎ。事実はさておき、彼らが意図的にあおっていると感じます。つい先日も韓国での対日イメージが悪化、などというアンケートデータが発表されていますが、いったいどんな意味があるのでしょう。私たち一般庶民の多くは韓国の方々といい関係を持っています。それは向こうも同じはず。私の学生も同様でしょう。今のゴタゴタは学生たちにかわいそうですし、韓国で学ぶ日本からの留学生もきっとそう。こうした民間ベースで地道に築かれている草の根の友好関係、交流を無に帰そうとでもいうような悪意さえ、今は感じます。双方にデメリットばかりで得るものの何一つない不毛なやりとりは、頭がいいとは思えませんし、いい加減にしてもらいたいなぁ。無意味な非難合戦は、結局は自分たちにはね返ってくるんですから。

 従軍慰安婦にまつわる本を読んで思うこと。事実に関しては極端なものは論外としても、それぞれの立場から意見、議論があって、よく見えません。当否を判断するのは難しいです。それより、当時の日本社会に当然のように蔓延していた女性へのモノ扱いのマインドは、今の今も密かに、連綿と、あるいは深く潜行していると感じます。そこそこに売れている週刊誌を一つ見れば明らかですし、本人の自由意思を謳うとはいえ、AVその他性産業もしかり。さらには、目下驚くような能動性で政府が対応を見せ、ABEさんまでもがもっともな顔で言及する(おそらくは選挙がらみもある)児童虐待、DVの実状についても、根っこは通じていると感じます。つまり、弱い存在への思い、想像力の欠如。かくいう私にも少なからず足りないとの反省があります。すなわち、日本社会の悪習やDNAを、私もまた無意識にか無批判的にか引き継いでいるということ。見つめるのは嬉しくないことですが、自分の弱さ、至らなさや未熟さを認めねばなりません。


# by 1220hagiwa | 2019-02-11 20:41 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 10日

2月10日(日)  雪と品(ひん)

 明日も雪とか。その雪のメディアでの取り上げられ方が、ちょっとフツーじゃない気がします。降ろうが降るまいが、とにかく大きく騒ぐ。東京でさえ、小学生の頃はフツーに降っていた記憶がありますし、フツーに雪合戦とかできていました。温暖化の影響でしょうから、降雪自体がレアなのはわかります。でも、いくらなんでも取り上げ方が声高、オーバーじゃないかな。いかに日本の、それも都市部が交通機関をはじめ脆弱で、そこに住む私たちが、技術が高度化した云々いってもしょせん雪には太刀打ちできず、無力でありかつ、か弱いかという証明にほかならないようです。

 何となく紀行番組を観ていたら、伏見稲荷。あれ、昨日どこかで…そうそう、9時過ぎに訪ねた前橋のいくつかのお寺の一つ、その境内の片隅に、伏見稲荷から勧請した…そんな説明があったような。記憶違いでしょうか。

 その前橋の古書店で見かけたのが光瀬龍さんの『征東都督府』(早川書房)の単行本。この版元の本を一時集めていたのですが、すでに自宅にあったどうか忘れていたので300円ほどで買いました(あとで確認したら、あってがっかり)。そういえば、棚のどこかに光瀬さんのサイン本があったような…忘れました。昭和50年刊、日本SFの第1次?最盛期に出た長編です。帯の文句を読んで、へえっと発見。「『日本人禁止進去 大清国征東都督府』と墨書された札が日比谷公園の片隅にかかっていた-」とあります。なるほど、日本SFの歴史改変ものの代表作と聞いていましたが、こんな出だしとは知らず。戦争にまつわる本をぽちぽち手に取っているこの頃なので、偶然にこんな機会が巡ってきたのだろうと思います。さっそく読んでみたところ、冒頭に私の勤務校近くの描写があり、またまた偶然、おそるべし。

 良くも悪くもまた遭遇してしまった、下品なCM。それはダントツでハズキルーペ。私が言うのもなんですが、近年まれにみるダサさ、いやそれを逆手に取った作りなのでしょうが、それにしても品のない映像です。結果的に話題作りに貢献しているのかもしれませんが、肝心の商品の質は別に、どうしてもなじめないCMであることには変わりません。俳優さんをふんだんに使っているのは、よほど費用が潤沢なんだなぁと思います。大人の酒場でスレンダーな脚の女性たちがお尻で続けざまに商品を踏みつけ、若きママに扮したらしき女優さんが妙な言葉遣いで不似合いなウィンクをする気持ち悪さ。時代がかった作り込み方に、辟易しつつも見てしまう自分もいますが、基本は大嫌い。そんなことしなくても、売れているのに。


# by 1220hagiwa | 2019-02-10 21:55 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 09日

2月9日(土)  再びの前橋

 昨夜早めに着いた前橋、さほど寒さに悩まされることなく、研修@前橋文学館の第2回に参加してきました。今回は演劇にまつわるあれこれを、館長の萩原氏にお話しいただきました。残念ながら、前回(小説)ほどの収穫はなかったものの、それでも、あ、そうか、と手にできたものがあり、授業でも実生活でも役立てられたらと思うのでした。

 前回も思ったのですが、館長さんはとても気さくな方。ああいう飾らない語り方っていいなぁ、と素朴に思いました。今度、著作を買っていってサインでもいただこうかと。

 それにして、前橋。どうなんでしょう、アーツ前橋のカフェこそそこそこ賑わっていますが、中心部全体でいうと…寂しい。人が、いない。若年人口減少、商店街衰退の典型なのかな。でも、地元資本のデパートも、個人商店もそれなりに頑張っている様子。でもでも、本屋が…3階建てのとっても立派な老舗大型店なのに…お客さんが、とってもとっても少ない。悲しいです、私。

 ちなみに、ホテルそばの一帯がどうやら寺町になっていて、午前中、ふらっとしました。著名なエリアでは決してないのでしょうけれど、城跡に県庁があることも含め、歴史ある、由緒正しい町であることはよくわかります。遠くから応援します。


# by 1220hagiwa | 2019-02-09 23:30 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 04日

2月4日(月)  潤う

 ほぼ1カ月、雨らしい雨に恵まれず、目に見えて流量が減っていった多摩川。もう枯れるのではないか、あの静岡・安倍川のように、と思っていました。本当に情けない川幅になり、田園都市線から見下ろすその姿は、よろよろ、実に弱弱しい。ですが、幸い、数日前の雨、そして今朝がたのそれで一息ついたようです。多少は流れが戻ってきました。でも、まだまだ。

 そんなもので、少し今朝は嬉しかったです。空気も潤いましたし。

 図書館から借りたのは、『別冊太陽 画家と戦争』。これだけの分量の絵がまとまった一冊は、高くて手が出ない国書刊行会のそれは別として、そうないかもしれません。価値があります。ざっと見たところ、いずれ買ってもよさそうです。で、前回イマイチだったのを再考し、授業で再び戦争画を使えないかと思っているのですが、決定的な案はまだ生まれてきません。しばらくの猶予を。


# by 1220hagiwa | 2019-02-04 23:55 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 03日

2月3日(日)  ハニー・トラップ

 ここ数年の課題の一つが、詩。でも実践に移すのは、ごくたまにです。なかなか連続しては手が出せません。先日、私にとってのハニー・トラップにまんまと引っかかりました。千駄木の書店の棚に誘惑され、つい買ってしまった一冊が、谷川俊太郎さんの手になる、詩集ではなく、詩に関する、何と言うか、一種のアンソロジー的なもの。詩って何なのか、ヒントを提供してくれる小さな本でした。もっと現場に活用できると思います。その一冊は、日本語が上手か下手か、そういう判断基準とまったく関係なく、自分の日本語あるいは自分の言葉を持っている人ならだれにでも詩は生まれてくるはずだ。そんな希望を私が抱いてもいいのだと教えてくれます。

 ちなみに、トラップ第2弾。そこでは、矢口高雄さんのサイン入りだというので、大部なマンガも買ってしまいました。『羆嵐』。そう、ずいぶん以前に集中して読んだ戸川幸雄さんの一連の野生動物シリーズを原作にしたものです。また戸川さんの本が読みたくなります。でも、今は無理だなぁ。読まれるのを待っている本が、山のようにありますから。特に今は、戦争関連本が私を呼んでいます。

 ふくしま浜街道・桜プロジェクト、国道沿いに確かにありました。昨年の歩く旅で、福島県内に入ると、ずうっと、ずうっと、びっくりするくらい、まだ細い若木が延々と続いていました。そこに小田和正さんが関わっていたとはつゆ知らず。そんな70歳を過ぎた彼のツアー、当選はおよそ無理だろうと思ってチケットに申し込みませんでしたけれど、やっぱり応募するべきでした。昨日の深夜、ドキュメントを観てちょっと後悔。次回あったら、必ず。代わりにはなりませんが、陽水氏のほうはしっかりゲット。彼だっていい齢です。いつ最後のツアーになるかわかりませんからね、みなさん。行けるときに行っておく。生歌を聴けるときに聴いておく。

 役割を終え、切られた銀杏の樹たち。その太くて白い切り口の断面が、街灯にいくつか浮かんでいました。今までご苦労様でした。私よりよほど生命力に富み、木陰を作り、しっかり根付いていた樹々です。


# by 1220hagiwa | 2019-02-03 23:40 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 02月 02日

2月2日(土)  これで14歳

 久々の武蔵小金井、そして東京学芸大学。学校教育におけるセクシャルマイノリティに関する研修会です。ここ数年、実践授業で当事者の方をお招きする等、LGBTの側面から多少は私なりに実践してきたものの、足りないと知ります。もっと広い視点からとらえねばならないと、再考を促されました。いい刺激。ただ、現実にどうできるかわかりませんが。帰りは北口商店街をぶらり。10年ぶりの古書店で買い物、ついで駅のカフェで1時間読書。授業に使えそうな一冊です。

 それにしても、やっぱり進学するなら、特に空間の余裕からすれば、国立大学かなぁ。とにかく広い。私立大学のそれが汲々としているのに、こちらは土地が余っているとさえ感じさせます。人に教える仕事なんて向いているとはとても思えなかったからです。でも、今は学校教育ではないにしろ、教育の一端(の一端)を担っています。もしここに進学していたら、また違った人生を送っていたことでしょう。オリエンテーリングはおろか、ランにも関わっていない可能性が高いです。のみならず、日本語教育に携わっているかも相当怪しいもの。もちろんそれ以前に、合格できるような保証、当時の実力はゼロでした。

 信じられん、いや、やっぱりと言うべきでしょうか。話には聞いていましたが、女優の芦田愛菜ちゃん、もとい、愛菜さんの頭脳の明晰さには、タダナラヌものがあります。Eテレの対談番組で糸井重里さんと対等に、“大人の”話をしている彼女、これで14歳? はぁ~すごい。まさに子どもから大人になろうとしている内面の美しさが画面から伝わります。何より言葉が、確か。なるほど未完成、でも彼女自身の切磋琢磨によって人としての存在が磨かれつつあるよう。そっくり顔に出ています。素敵な女の子。それに比して、まったくもって、ホントにアホでした、私の14歳は。いまでもアホさ加減は変わりません。

 ただ、一点。彼女がナレーターを務める朝ドラ「まんぷく」。初回?かどこかで、「…この前年、日中戦争が始まり、世の中は軍需景気で沸いていました」という言葉が朗らかに語られていたと知り、う~むとつぶやきます。彼女のせいでは決してあらず。ただ、事実とはいえ、少々まずくはないのかなぁ。私が敏感すぎるのでしょうか。いやいや、外国人に、とりわけ中国の学習者に接する立場にいる者としては、そういう感性はあっていいのだろうなと考えます。


# by 1220hagiwa | 2019-02-02 23:39 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 31日

1月31日(木)  あれこれつながる

 雪が降ろうが降るまいが、今回はたいしたことはないようです。喜ぶのは、タイやマレーシアあたりの学生。喜びすぎてすってんころりん、なんてことにならないようにしてほしいもの。それより、明日は世間の中学入試とは別に、大学入試を迎える担当学生がいるだけに、そちらがずっと気にかかるところです。

 神栖市が取り上げられています。不幸なことに、遺体遺棄現場として。一昨年銚子から鹿嶋に至る間に歩いた市域です。神栖警察署の真ん前のホテルにも泊まりました。あのへん、鹿嶋のコンビナートに勤める方々で、深夜もタクシーの往来がひっきりなしでしたね。ただ、まぁ、SNSだけでしか知らない相手と、それも異性、それも男と一人で会うのは、いかにも危うい気がします。もちろん皆が皆ではないですし、本人なりの必然があったのかと。それでも本当に気の毒。幼いころからのSNS教育、それも繰り返しが必要なのでしょうね。

 児童虐待の悲劇が一向になくなりません。すべて、大人の責任。そう、例の児童相談所の近隣開設云々の話題、私だったら、どうぞどうぞ、ですけれど。だって、将来の日本を担う子どもたちでしょう。その子たちを大人が守らずして、じゃあだれが日本を背負ってくれるというのかな…などと単純に考える私、いかんですかね。

 …なんて、ちらっとまじめ考えていたら、次に観たのが「モフモフ」系の番組。昼間の授業の疲れがとれそうです。ニャンコもいいけれど、やっぱりワンコ、それもシバでしょ。

 戦争画の資料をめくっていたら、北川民次という画家の作品が。あれっ、つい先日の「日曜美術館」にも出ていました。そういえば、今読んでいるシベリア抑留に関連した、いくつか手元にネタがあったな…そうそう、マンガ『凍りの掌』も棚にあるはずだし、南洋での戦いを描いた『ペリリュー』も使いたいなぁ…と、戦争関連のトピックがあれこれつながってきています。

 マンガで言えば、高橋留美子さんがアングレーム国際マンガ祭でグランプリを受賞したと聞いたその日、敬愛する故・谷口ジロー氏の遺作を偶然読んでいました。そこに掲載されている氏のエッセーでアングレームに触れています。偶然です。氏はグランプリこそ受賞していませんが、招待され、彼の地・フランスでは著名だと聞きます。ああ、つくづく、新作が読めないのは残念。でも、旧作が復刊されたり、三が日の静岡・浅間神社の参道にある古書店でナイスな作品を2冊ゲットしたりしたので、よしとします。


# by 1220hagiwa | 2019-01-31 23:50 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 29日

1月29日(火)  種まき、水やり

 作文は、チェックがたいへん。好きな教師って、この世にいるでしょうか。でも、読むのはとっても楽しい…誤用が少なければの話です。戦争に関する今日の実践授業では、作文というよりもコメントではあるのですが、20名の書いたそれぞれの内容が、実にいい。テーマがテーマだけに、楽しい、とするのは不謹慎かもしれません。それでも、アニメ「風立ちぬ」に沿って苦心しながらそこそこ利用できたおかげなのかどうか、学生が真摯に取り組んで、20人20色の意見が丁寧に記述されています。ちょっとした感動モノ、嬉しいです。だから、書いてもらうのは、後の作業の面倒くささを除けば、私へのいっときのプレゼント。もちろん、来週には返却するわけですから、あくまでもいっときのものですが。

 明治の戦争と横浜展@横浜開港資料館。大桟橋の手前、最終日の午後に訪問。ここは初めてでした。でも、小さいながらおちついて見られる施設。常設展で横浜の開港以来の流れをざっと確認したのち、今回の企画展で、戊辰戦争から西南戦争、日清戦争、日露戦争にかけて横浜界隈がどんな役割を果たしてきたか、ながめることができました。けれど、とってもびっくり、は少なくて、ふう~ん、の連続。それなりの新たな知識が得られ、勉強に。まずまず満足し、帰途に寄ったベローチェで図録に目を通し、今度の戦争の授業に画像かなにか利用できたらなぁ、などとイメージ化できたのでした。そう、すぐには無理でも、授業の指向性や方向性、ベクトルといったものが強化されればよいのだと思います。

 そんな、戦争に関する拙い実践が続いています。すべて初めての試み。でも、何とかやりくりできて、学生の心に種がまけているかもね、と思っているところです。水も、少しやれているでしょうか。


# by 1220hagiwa | 2019-01-29 23:42 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 26日

1月26日(土)  海は近い

 ネーミングセンスが、実にいい。国際ロマンス。ああロマンチック。でも、詐欺となれば別。被害者の方には申し訳ないですけれど、会ったこともないくせに、そうそう容易に国際ロマンスには発展しないでしょうに。そこがつけこみどころなのでしょうが、ついては、その撲滅協会なんてのもあると知り、ふう~ん。

 大学時代の仲間たちと会う機会がありました。みんな、それぞれの人生。ただ、今日集った中で唯一に近いくらい私に特有なこと、それは、縛られることがほぼなく、自分がしたい生活を送っていること。この環境をありがたく受け止めなかったら、罰が下ります。

 そんな私、会場の居酒屋に向かう前、久しぶりに足を運んだのは、「終わりのところへ:廃墟の美術史」@松濤美術館。作品数は多くなかったですが、数年ぶりに会えたのが、デルヴォーの一枚、「海は近い」。神秘的な空気が流れます。以前、島根県立美術館で観て、ポストカードを買いました。今もすぐ手の届く棚に差してあります。

 廃墟に惹かれるのは、そこに自分、そして私たちの将来、未来が投影されているからでしょうか。滅びゆくものの先取りというか、将来像が描かれている、そんな一種の悲壮感と被虐感のようなものがないまぜになっているからかな、とふと思いました。ですから、絵を見て幸せになることこそありませんが、そこから再生のイメージを描くことが可能になるのかもしれません。

 それにしても、何人もが、館内の椅子に座ってスマホ見て、何をしているんでしょうね。いや、そもそも何をしに来ているのかな。ラインなりツイッターなりで報告でもしているのでしょうか。いや~、そんな感じでもなかったですけれど。つまり、依存症。お気の毒様。 

 大坂選手、おめでとうございます。あのはにかみが魅力です。これからは追われる立場。体のケアを怠らず、怪我を防ぎ、長く活躍してほしいです。何せ21歳。これからです。これから起こるだろう、くだらぬ批判や中傷を実力で封じ込めろ。


# by 1220hagiwa | 2019-01-26 23:36 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 25日

1月25日(金)  私の洗脳

 冗談交じりで、こう言うことがあります。「私の授業は宗教、洗脳だから」。学生はみんな笑います。同時に、そうそうと頷きます。戦争や生と死、こうしたものを取り上げて、極力自由に意見を開示してもらいつつ、私もそれなりにコメントし、共有します。その結果、何かしら私の思いが伝わればいいですし、実際、そうなっていると感じます。それが宗教や洗脳と半分本気で思われても、嬉しいですし、これでいいと思います。正直、戦争については日本絡みの流れに設定していることもあり、私には苦しい時があります。でも、ちょっと踏ん張って、学生の思いをそのまま受け止めようと意識しています。そんな私、けっこう偉いんじゃないかな、なんてプチ自負。

 山で行方不明になった男の子を発見した、「スーパーボランティア」の男性。昨年、一躍注目を浴び、書店には彼の生き方を追った本が並んでいます。でも、そんな彼をこき下ろすような、あることないことを書き連ねた罵詈雑言がネット上で飛び交っていたことを知りました。そのせいで、彼は今、「本来」のボランティア活動を控えていると言います。それを知ったのは、私が信頼するフリーペーパー「スポーツゴジラ」。編集方針に筋が通っていて、取材も文章も誠実。インタビュアーは、やはり私が信頼するスポ―ツライターの長田渚左さん。文面を追っていくと、男性が気の毒。そして、アホかと思います、こういうことをする皆さんが。要は、自分の幼さや弱さ、偏狭さ、卑屈さを繕うためのターゲットは誰でもいいのかもしれません。

 通勤で利用する路線ではホームドアが未整備ということもあり、不幸にも人身事故がしばしば起こります。先日もそう。でも、これに限らず、こういう際にふとツイッターの書き込みをのぞくと、ひどい文句が次々と目に入ります。まあ、確かに、気持ち、わかります。急いでいるときなんかは、私も舌打ちしたくなる時があります。でも、やっぱり書いていいことと悪いことがあるんだろうなぁ。それをコントロールできてこそではないかと。だから、私はめったにのぞかないし、決して参加しません。

 それはそうと、玉鷲、がんばれ。行け、初優勝へ。


# by 1220hagiwa | 2019-01-25 23:33 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 24日

1月24日(木)  応援、玉鷲

 大坂選手の大活躍は、日本人と認めるかどうかなどという、つまらぬ議論を黙らせるもの。日本人って何なのかを考えさせられる、失礼ながらも格好の素材と言えそうです。インタビューを見る限り、確実に日本語の表現力は上達しています。それに、あの愛嬌は天性のものなのでしょう。失くしてほしくないです。

 対照的なのが錦織選手。怪我さえなければ…もっと上位なのに…と思ってしまうのが常です。鍛錬を重ねている彼でさえ苦しむたびたびの怪我。テニスは過酷なスポーツですね。きっとボロボロでしょう。応援しています。

 思い出すのが、愛ちゃん。一時話題になったことがあったようななかったような。それはいいとして、彼女の卓球の解説、上手です。声もしっとりしていて、とっても聴きやすい。失礼ながら、見直しました。ママになって、すっかり落ちつきましたね。それに比べてサッカーの松木さん、人はいいと思いますが、彼のしゃべり、私には耳障り。ごめんなさい。でも、彼は演じているんですよね。きっと。

 関脇・玉鷲関が、賜杯争いのトップに立っています。彼にとって過去にほとんどなかったことでしょう。数年前、1年ほど奥様が勤務校の学生だった(さすがにきれいだった)ので、以来成績を欠かさず気にしていましたが、もしかしたら…の期待を抱かせる活躍。あと3日間、いや、まずは明日の取り組みが楽しみです。モンゴル出身、地味な方ですが、そういう人が脚光を浴びるのは何だか嬉しいものです。

 殺人事件のフィリピン人の犯人が、捜査員とともに到着した成田空港で逮捕されたとのこと。どうなんでしょう、逮捕されるために日本に来るという胸のうち。まったく想像できません。

 実践授業、メンバーが固まり、何とか無事に始まっています、今季も学生の協力あって成り立っています。幸せなことです。


# by 1220hagiwa | 2019-01-24 23:05 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 23日

1月23日(水)  6:50

 今宵の月はきのうよりも気持ち小さく、黄色がかっているようです。明日からは欠けていきそうな気配。いい姿が愛でられるここ数日です。

 仕事帰りに時間を作って訪ねた「ロマンティック ロシア」@ザ・ミュージアム。会期末で迷いましたけれど、思い切って行ってよかった。そう思える、予想を超えた名画の連続に、ふとたたずんでしまうような時間が過ごせました。ひたすら美しく、繊細で、豊かに広がった画面に飽きることがありません。気に入ったのはいずれも大きな絵で、小さかったら一枚持って帰って飾りたいほど。

 かと思うと、ロシアのプーチン大統領とABEさんとの会談。今回の展覧会と図ったようなタイミングでした。私は会談の結果には期待していません。そして、現況、地勢に至るきっかけとなった、戦争末期のロシアによる侵攻に先日の実践授業で触れたばかりです。シベリア抑留にも授業ではいずれ及んでいくかと思います。そしてもちろん、いつも通り、ロシアのまじめな学生たちに愉しく授業。

 見てよ、これこそが草の根交流。それは、囲碁の仲邑菫ちゃん。彼女のような市民レベル、民間の人が、韓国との絆を作っていくのです。ドラマにせよアニメにせよ、あるいは食の世界でも語学でも、今までずっとそうでした。混乱や嫌悪、いがみ合いを招くのは、常に上の人、政治や軍務に関わる一部の人たち。愚かです。飽き飽きしています。いい加減にせいよ。隣国どうしが不自然に仲良くするのは、世界史的に見てもそうないことなのでしょう。大小の軋轢や摩擦があって当然。それなら、そこをお互いに上手に割り切って、頭を使って、スマートに付き合ってほしい。まったく進歩していません。こう思う私は投げやりでしょうかね。

 6:52、6:51、そして6:50へと。東京の日の出の時刻が、遅々と?わずかずつ早くなってきています。嬉しいです。冬至から1カ月、ますます早くなる一方です。冬の朝、通勤の車窓から飛び込んでくる陽光を全身に受け止めるのが好きです。


# by 1220hagiwa | 2019-01-23 23:29 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 20日

1月20日(日)  第2弾、視聴中!

 久々に訪ねた、二俣川。免許更新です。四半世紀ぶり??建物が昨年あたり一新されていたようです。けっこうな混雑でしたけれど、思ったより楽しく過ごせました。帰途、カフェで戦争関連書を読み進めます。この冬、何冊目かです。今週の授業、どうしましょうか。まだ決まっていません。

 冬至から1カ月、寒さは底を打っていないはずですが、日の光はすでに春のそれになりつつあるようです。とはいえ、寒さはそれなりの中、近くの道端には小さなスイセンがちらりちらり。寒さに震える人間をしり目に、寒さの中にこそ花を咲かせる逞しさ。しょせん人間なんぞ、遠いか遠くないかわかりませんが、いずれ将来滅亡しても植物は生き残り、人間は負けることになるのでしょう。 

 そういえば、駅前のイチョウ並木、その何本かが伐採されるとありました。なんでも、植樹以来40年を過ぎ、通行の支障となっているとか。別に私は伐採を否定しているのではありません。40年。ということは、この路線が開業し、駅前通りが整備された10年ほど後ということでしょう。もちろん私がこの地に越すずっと前のこと。いや~たいしたもんだ、きちんと、立派に育って、毎年春には若葉を茂らせ、秋には紅葉を身につけ、美しく散らし続けてきたわけで、そうこうしている間にたくさんの人間が産まれては死んでいったのに比べ、はるかに力強く、美しい。

 いま、「家政婦は見た!」の再放送第2弾をつい見てしまっています。市原さん、いいねぇ。それと、若村麻由美さん。ファンなので、今夜もしまいまで見そうです。


# by 1220hagiwa | 2019-01-20 21:47 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 19日

1月19日(土)  カタストロフ

 アートに何ができるのではない。アートが何をするかだ。

 こう書かれた展示もあったのが、「カタストロフと美術の力」@森美術館。いつもながらに質量とも力のある作品群でしたが、今回はテーマに沿った重い作品、問題提起をする作品の反面、希望を見いだせるようなものも少なくなく、アートの持つ想像力や可能性が感じられました。やっぱり昨日の1.17、あるいは迫りくる3.11のみならず、日本が経てきたカタストロフ、そして各国で迎えたそれらを日本語を通して学生に伝えられることがもっとある。そう思いました。考えは本当に浅いですけど、それなりに何ができるか、もっと探るべきではないのかな、と。

 冒頭の言葉「アート」を「日本語」に置き換えれば、その意味を、私に与えられた役割として受け止めるべきなのかなと感じます。つまり、日本語教育に何ができるかではなく、日本語教育で何をするか、それを考え、実践するのが仕事というわけです。ちなみに、クリアーリーフには「WAR IS OVER! IF YOU WANT IT」by John & Yoko とあります。

 稀勢の里の引退に、メディアはこぞって「感謝」とか「不運」「がんばった」とあります。もちろん賛同できる私がいます。一方、同時に、違和感、大ありです。勘違いでなければ、彼をさんざん持ち上げ、無理に出場させたのはだれでしょうか。素人の私が見てもいかにも腰高で、精神的に不安定な(ように見える)彼の実力を見極められなかった一部の相撲関係者、横審の皆さんにも責任の一端はないのかなぁ。早く引退させてあげればよかったのに。そのあたり、NHKの解説委員の方(私が信頼している元アナ)も指摘していました。そう考えると、横綱・白鵬は、土俵内外で問題点は少なくないにしろ、たいしたもの。大横綱と言って否定する人はいないでしょう。

 「家政婦は見た!」の再放送をチラ見。市原悦子さんの名演もさることながら、愛川欽也さんのはじけっぷりが楽しいです。今頃あちらの世界でドラマの続きを演じているのではないかしらん。数々の出演作、ありがとうございました。
 
 知り合いの中学3年生が、まもなく高校受験を迎えます。来週が最初の試験日だと聞きました。インフルエンザ流行中。体調を崩さぬよう、いい成果が出るよう、祈っています。


# by 1220hagiwa | 2019-01-19 23:15 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 17日

1月17日(木)  ヨコジュンさんと117

 横田順彌さんが亡くなりました。日本SFの世界の愛称は、ヨコジュンさん。元?SFファンとしては、寂しい限り。遠ざかっていつつも、書店で近刊を目にしていました。でも、うかつなことに、闘病中だったとは初耳。横田さんといえば、中学生のころに地元であった小さな講演の際に色紙をいただいたのを覚えています。たしか、まだ30代だったのではないでしょうか。『復活の日』が映画化された当時の小松左京さんにやはり色紙をいただいたのと前後していた記憶があります。日本の古典・近代空想小説の研究は、だれが引き継ぐのかなぁ。それはだれかに任せるとして、膨大な書籍の行方は…。横田さんの優しい笑顔を忘れません。ご冥福を祈ります。

 それにしても、日本SFの第二世代も少しずつ欠けていくような…。その点で言うと、いまだに現役の筒井康隆さんと眉村卓さんは、たいしたものだと思わざるを得ません。お二人にはいつまでもお元気に執筆をお願いしたい、そう切に、切に思います。

 1.17でした。数年前の当日の朝、会場の東園地を訪ね、多くの人とともに祈りました。以来、なかなか週末に当たらないので行けていません。来年こそは、何とかなるかも。悲痛な経験をなさった方々の思いは、私のような人間にでも、少しは引き継げるのであれば、何かしたい。以来細いながらもずっとそう思っていて、よく考えてみると、もしかしたらその思いの一端が今の実践につながっているようにも感じます。不思議なものです。


# by 1220hagiwa | 2019-01-17 23:53 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 15日

1月15日(火)  中身でいく

 戦争に関する実践授業、パート3が始まりました。今回も日本にまつわる戦争をメインに取り上げるので、重いです。授業後、爽快になることはありません。でも、学生が今まで言葉にしてこなかっただろう、様々な思いを表出してくれることを肯定的に受け止めています。ですから、トピックは重いけれど、中身はあった、と感じられます。それでいいと思います。

 今回も現れた興味深いコメントからは、中国の学生の中でも個人差が小さくないこと。香港も、また台湾も一人一人が異なることがわかります。タイやインドネシアも同様。それらをどれも否定することなく、結論も答えも一つではないことを提示しつつ、じわじわと学生の言葉を引き出していけたらという狙い。それが私の目指す姿であり、学生の日本への理解とQOLの向上の一助となることを期待しています。

 出たよ、やっぱり。それが私の第一印象だった、オリンピック招致の贈賄問題。会長が何もしなかったと思う人はよもやいないのではないでしょうか。ビッグイベントに少なからぬお金が絡むのが世の常識で、無罪を主張すること自体が変。まさか小学生じゃないんだから。クリーンなんてことは誰も信じてはいないでしょう。今日の会見がかえって疑惑を深めてしまったのは否めません。でも、選手たちには何の責任もなし。開幕以前にすでにダークな印象がつきまとってしまっては、日本のみならず、各国からの代表選手たちが気の毒でなりません。

 ゴーンさんにしても同じこと。無罪と主張する感覚は、一般人とは別次元の発想で、どこかJOCの会長さんの立派な、いや傲然とした姿とダブります。要は、頭の回路が無罪と信じ込み、自らを無意識に欺いてしまうものなのだろうなぁと想像します。よって、罪の意識はさらさらないはず。私も気をつけねば。

 横綱・稀勢の里。今夜は何も語っていないようですが、私の中ですでに…お疲れ様でした。頑張りました。人柄のとてもいい方なのだろうと思います。周囲の期待が重荷になったのかなぁ。日本人横綱という声があまりに…。


# by 1220hagiwa | 2019-01-15 21:34 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 14日

1月14日(月)  ぬかりなく

 極めた人っていうのは、不安に苛まれるものなのでしょうか。先ほどまで登山家・栗城さんのドキュメント@NHK、そののち、引退前の安室奈美恵さんのインタビュー番組の予告編を見て思ったことです。安室さんは本放送を見ないとわかりませんが、彼女の不安が、短い予告編の中からうかがえました。

 栗城さんの名前は、彼が亡くなる以前に書店で何度か著作を目にするなどで知っていました。しかし、良くも悪くもSNSで生かされ、そして結果的になのか、SNSに殺されたともいえる彼の生き方を知ると、彼の凄まじい執念とともにネットの恐ろしさをも感じざるをえません。私はブログ等へのコメント類は一切しませんし、ツイッターもラインもしない人間。学生たちはもちろん、世の人々が街中で、車内でスマホに夢中になっているのを見ると、ご苦労様だねぇと思ってしまうタイプですから、こうも言えるのかもしれません。いずれにせよ、彼はもういません。合掌するのみです。

 「表現」にまつわる連続講座を受講しに、前橋に滞在した週末。萩原朔太郎のお孫さんによる講座も有意義でしたし、岡本太郎の回顧展もナイト料金で再訪。さらに時間を見つけて高崎では2つの美術館。最後には、現地で手にしたチラシで知って飛び込みで参加した、障害とアートにまつわる3時間にわたるシンポ、こちらも実のあるものでした。しばしば実践するアートにまつわる活動の再検討のためにも、学ばせてもらえました。講座以外はほとんどお金がかからなかったのもラッキー。

 表現することは生きることだと思います。講座の先生が冒頭に語ったのは、表現できなかったら生きづらさを感じる、でしたが、その言葉を言い換えると、私の思いとまったく重なります。栗城さんは登山とその動画配信等で自分を表現していたのでしょう。安室さんは歌であるいはダンスで。では、レベルは違うとはいえ、私は学生たちにそういう機会が提供できているのか。できているとしたら、少しでも質の良いものなのか。そのあたり、要検討です。

 もちろん、市街地ならびに利根川あたり、ジョグしてきました。ぬかりなく。


# by 1220hagiwa | 2019-01-14 22:48 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 07日

1月7日(月)  どっちもどっち

 映像の編集のせいかと思いますが、先日のテニス、準決勝で敗れた大坂なおみ選手について。映った表情がいかにも幼く、メンタル面のもろさが手に取るようでした。かわいいんですが、つまりは発展途上ということ。これからに期待したいです。それじゃあ錦織選手はというと、以前はずいぶん乱れていた時もありましたけれど、今回はコントロールが、さすがにできているように見受けられました。リードしていたせいもあるでしょうけれど。

 その錦織選手の相手選手もそうですが、テニスの選手って、どうしてラケットを投げたり叩きつけたり、果ては折ったりするのでしょう。不思議でなりません。卓球の選手がラケットを投げつけるのでしょうか。はて。野球だとバットを投げる人、折る人、あるいはヘルメットを飛ばす人、グラブを叩きつける人が、特に外国人選手にはしばしばいます。じゃあ陸上選手はスパイクを投げるのかな。よくわかりません。要は、そういう人ってコントロールができない人、自分の力のなさをモノにぶつける人ってことなのかなぁ。その世界の悪い慣習かもしれません。そうとしても、とても見苦しい気がします。

 韓国軍のレーダー照射にまつわるあれこれ、真相は??。でも、何だかくっだらないなぁと思えてしまいます。しただのしてないだのと、子どものケンカじゃあるまいし、とっとと話し合いをしてほしいもの。どっちもどっち。引っ込みがつかなくなっているのでしょう。こういう低レベルのことをしている両国は、外交面の資質がないということを露呈しているのかな。もう、いい加減にせいよ。あとは好き勝手にやってくれい。

 そんな低次元の案件と一線を画すように、だれもが可愛いと思ってしまう10歳のプロ棋士、中村さん。いや、「ちゃん」と言ったほうが似合います。見た目はまるでぬいぐるみのよう…の一方、いかにも賢そうで、また勝気な気もするのは、やはりプロ。加えて韓国語もできるとは、参りました。


# by 1220hagiwa | 2019-01-07 22:07 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 06日

1月6日(日)  自主トレ

 読む、観る、走る。その3大目的を達成せんがための、自称・自主トレ@静岡を全うしてきました。近代の日本の戦争史を(わずか3冊に限って、ですが)ざっと抑え、美術館は4つ。ランも毎朝1時間、丘陵をめぐり、充実。明日からの仕事に心技体?いずれにおいてもそこそこの備えができたのではないかと思います。

 思いがけず寄れた近代美術館では、熊谷守一の明るい作品を楽しみました。スリッパ利用の、小ぢんまりとした素敵な建物。近くの浅間神社をそれなりに参拝。三が日ゆえ、さすがの人出。県立美術館では、視覚あるいは「みる」ことにまつわる作品のあれこれ。見応えがあり、ずいぶんと時を費やしました。もちろん、併設のロダン館もきっちり。ここは広くて、とにかく空間がゆうゆうとしていて好きです。ロケーションもいい。日本平につながる裏山でのトレーニングと合わせて堪能できます。ついでに図書館に寄って読書したりもして。芹沢銈介美術館では仮面が創り出す予想外の造形を楽しみ、合わせて登呂遺跡をながめます。駅前にある市立美術館では、う~ん、よくわからない抽象的なのも多々ありましたが、日比野克彦さんのはシンプルに楽しい。その気になって、本も求めました。ここの空間、いつもながらお洒落。今回はカフェスペースでまったり。

 本も現地では古本を中心に数冊求めました。春画の解説、谷口ジローさんのマンガも。宿のレストランや駅前カフェに陣取り、連日かなり読めました。忘れてはならないのは、地元(旧清水市)出身のさくらももこさん。特製カバーがもらえるというので戸田書店本店でエッセー集を買い、帰りの新幹線でニヤニヤしなから半分。惜しい才能を失くしました。同世代として、内容に多々共感できます。合掌。


# by 1220hagiwa | 2019-01-06 21:07 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 02日

1月2日(水)  ソリッド・ステイト

 確かに、戦争がなかったのは平成時代だけ。明治、大正、昭和、いずれも激しい戦がありました。かといって、内なる戦は続いています、例えば、沖縄で。今年も訪ねたい。本当は、ゆっくり歩きたい…春でもいいし、夏でもいいし、観光ではなく、街歩き、戦跡巡りとして。たとえすでに一周を果たした本島だけでも、あらためて、せめて一週間はほしい。そんなことを思いつつ、来季の授業向けに戦争関連の一冊を読み進めていました@ミスタードーナツ。次の時代、私が生きる時代にも戦争がないことを祈ります。

 この1月からの3カ月は、実践「生と死」のパート2をします。6シーズン目を迎えるパート2は、従来の内容を基本に据える、つまりは一つ間違えば惰性で進めてしまうのではなく、もっと変えてみようかと思い始めています。それは、墓参りをしたため。お墓あるいは埋葬、墓参というものを、学生とともに一歩深める時間を持とういうものです。関心はあってもふだん触れない話。私が追求するテーマ、その典型です。どうせトライアル&エラーを私の実践において是とするのなら、それを貫くべし。ダメもとでいいのです。初心忘れず。

 毎年、正月の一日、二日は一年で最も長距離を車で走るとき。今年もそうでした。昨日は道が一番空いている日。基本、とてつもなく快適でした。今日はその次に空いている日。それなりに快適でした。特に国道16号、保土ヶ谷バイパス。自分の運動能力が伸長したかのような錯覚をしてしまう、そんなスムーズさで走らせました。でも、少し臆病なくらいが運転には良いのでしょう。

 BSでYMOのセカンドアルバムを分析しています。79年の「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」。クラスメートがジャケット写真を手に、周囲に勧めまくっていたのを思い出します。彼の名前、何と言ったっけなぁ…。同窓会に来なかったから…それはそうと、今度じっくり聴いてみましょうか。でも、授業での利用は…う~ん、「ライディーン」にしろ、「テクノポリス」にしろ、歌詞は…。


# by 1220hagiwa | 2019-01-02 23:17 | 本 編 2019 | Comments(0)
2019年 01月 01日

1月1日(火)  数十年

 年賀状を受け取っています。ありがとうございます。間違っても「あけおめ」メールを送りまくるなんて愚行は犯しません。書くときも、読むときも、お一人お一人の顔を思い浮かべながら、今年はお会いしたい、今年こそは…と思い続けて数十年。なかなか実践できておらず、お詫びします。今年は1人でも多くの方とお会いします。変な意味ではなく、案外、時間は少ないのかもしれませんし。

 それにしても、昨夜の紅白、サザン、桑田さんがぶっ飛んでいました。一人で持っていきました。さすがとしか言いようがありません。ただ、そこしか見ていませんから、紅白という番組自体がどうなのかはわかりません。

 新年の親戚まわりの帰り、小さいドライバーに遭いました。ハンドルを握ると自分の力が高まってしまうと思ってしまう、勘違いの人。こういう人が、昨今話題の「あおり運転」を平気でしがちなのでしょうし、ふだんから気持ちが小さいのかもしれません。決してこんな人間になるまい、そしてどう転んでもなるわけもないと思っています。

 昨日書き忘れていたこと。それは、12月30日という日。私には2つの大きな意味があります。一つは、例の世田谷事件。私には小さくない影響を今も与えています。もう一つは、大滝詠一さんの命日。高校時代に出会い、私の音楽の嗜好に衝撃を与えました。彼への感謝は一生忘れませんし、いわば遺産として私の生活に潤いを与え続けてくれることでしょう。

 その30日の深夜、何気なく民放ラジオをつけたら、彼の特集でした。やったね。思わず手を打ちました。アナの方の語りからも彼とその作品への愛情が感じられる、まる1時間の素敵な企画。私の年末のヒットでした。
 
 今日も大晦日も番組司会をしていたように、ここのところNHKは赤木アナを推しているようす(原稿読みは聴きやすく、親しみやすさもあり、好きです)。ただ、衣装さんのセンスが…と見るたびに思ってしまう私。今夜も出演者の中で一人だけノースリーブで、寒そう。でも、かくいう私がそもそも着るものに無頓着なのに、新年早々、失礼な言い方でした。

 今年は大河ドラマを見るつもりです。クドカンさんですし、キャストもいい。テーマもいい。ただ、オリンビック開催に反対であることに変わりはありません。レガシーの意味はいろいろあるでしょうし、今は声がかき消されていますが、莫大な借金、維持費という負の遺産を国民が背負うことになるのは明らかですから。

 ま、そんなネガティブなことはあまり言わず、前向きに生きていきます。今年も。


# by 1220hagiwa | 2019-01-01 22:17 | 本 編 2019 | Comments(0)
2018年 12月 31日

12月31日(月)  イメージの読み書き

 「らしく」なくプチ掃除なんぞしながらテレビを流していると、年末ジャンボの当選発表会?のようなものが。初めてです。それにNHKの三宅アナが司会をするとは、つゆ知らず。たいてい番号チェックはせず、売り場にもっていくだけの私。買って持っている時間が楽しいのかもしません。

 仙台を訪ねると欠かさず読むのが「河北新報」。旅先では地元紙を積極的に手にします。そこでしか読めない記事が嬉しいもの。一昨日あたりは宝くじの売れ行きが全国的に低迷し、東北各県も歳入が激減しているとありました。そうか、買うことで貢献するのなら、昨今問題視されているふるさと納税とは別の意味で、意味ある気がしてきました。昨日もお世話になった床屋のご主人(江戸っ子親父)は、毎年何度か買っています。今年のジャンボは新橋じゃなかったそうですが。

 机回りを整理しながら次の「日本『最強の城』」を最後だけ観たら、松江城だとのこと。私も好きです、松江城。2年前の秋だったか、ボランティアガイドの方のおかげもあり、満喫できました。豪壮とは言えないまでも、城の内部は柱、梁ともかなりが往時のまま。松江の街そのものも、次回は怪談ツアー絡みではなくぜひゆっくり滞在したい、落ち着いたところです。

 言葉で読み書きしているように、「イメージで読み書き」できたら、という思いから生まれた、佐藤雅彦研究室が著した小さな本を買いました@仙台のブックカフェ。言葉には限界があります。それ以前の茫漠としたイメージ、それを外国語である日本語にどうにかスムースに置き換えられないかという課題、疑問は、私が長年抱いていること。佐藤さんの仕事は、何かヒントをくださるような気がしています。うまく言えないのですが、来年はもう少し具体的に発展、深化させられたら、と期待しています。

 そうそう、仙台のメディアテーク、ここに併設されているショップに並ぶアート系の本の数々に、前回以上に刺激を受けました。さっそくレジへ…と思いましたが、読むべき本が山のように自宅にあるのを思い出し、次の機会に譲ることに。

 そうこうしているうちに、今年も暮れていきます。このプログでは、来年こそは、読んだ本の記録「番外編」もつけなければと思っています。


# by 1220hagiwa | 2018-12-31 20:19 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 12月 29日

12月29日(土)  1,3,5

 新幹線で読んでいたのが、往路は佐江衆一『北海道人 松浦武四郎』、復路が西岡文彦『絶頂美術館』。前者は昨年のいつだったかの番組を見た勢いで、後者はつい先ごろ、つまり今日の昼間、仙台のお気に入りのブックカフェで求めたばかりです。

 後者の魅力についてはいつか触れる機会があればと思いますが、前者に書かれていた史実に驚愕。主人公の武四郎が蝦夷地を徹底的に、くまなく歩きまわったことは、さすがだと言わざるを得ません。私もサイズこそ極小であれ日本を歩く旅人の端くれですから、親しみを覚えるのは自然なことです。でもそんなことより唖然としたのは、彼が一時期いや正確には二度にわたり、私の勤務校とほぼ同じ町内に住まっていたとの事実です。私としては、ただの偶然では片づけられません。こんなこと、そうそうあるものではなし。今度具体的に調べようと思います。それにしても、先日まで世田谷でやっていた、生誕200年記念の展示に行けなかったのがつくづく悔やまれます。

 先日の予告通り、秋の宿題、つまり名取から仙台までの残り約10キロを無事、いやあっさり踏破、年内の目標を達成してきました。一部路面が凍結し小雪が舞い散る中、45号線沿いに足を延ばし、多賀城を経て鹽竈(塩釜)まで。その先、松島さらに石巻へは来春の楽しみにとっておくことにします。

 おもしろかったのは、積雪量。目分量ですが、ホテルの前、定禅寺通りは1センチ、多賀城3センチ、塩釜5センチ。海が近づくにつれて数値が上がっていくのを、雪を踏む足元で実感していました。いよいよ来年は石巻かと思うと、どこか心に緊張があります。3.11をもう少し勉強しておかねば。松島は35年ぶり、石巻は30年ぶりになります。 


# by 1220hagiwa | 2018-12-29 23:38 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 12月 26日

12月26日(火)  10km

 ♯Me too で知られることになった伊藤さんを久しぶりに画面で見ました。パッシングがあって日本で暮らせなくなったと聞いていましたが、パリでお元気そうです(面識はありませんけれど)。彼女にバッシングする意味、根拠が私にはわかりませんし、そういう方々は私の近くにいないと信じます。

 学生には、機会があればセクハラやパワハラを伝えています。定義はなるほど難しいのでしょう。けれど、限りなくそれに近いだろう経験を、バイト先等でしている学生は必ずいます。「それはセクハラだね」そう私が指摘して初めて気づくことがあるのも現状。悲しいことに日本は後進国ですが、学生の出身国によってはずっと露骨に、堂々とまかり通っています。知らないことは悲しいこと。そう考えると、来季は過去数年の蓄積がある実践「男と女」パート2をしたくなりますが、今回は我慢、我慢。こんなふうに、たとえうまくできなくても、まずはやりたいことが多くて、困ってしまいます。

 年賀状は、まだ書いていません。何人かの方は、昨年で終わりと言っていましたけれど、私は今のところそのつもりはありません。年に一度、私の健在?を伝え、相手のそれを確かめるためです。それだけ、かもしれませんが、それだけでいい。ふだん失礼をしているので、せめてハガキ一枚でどうかご容赦願いたいという、さもしい心に由来します。

 名取から仙台へ。約10キロ、果たして歩けるでしょうか。寒波襲来。


# by 1220hagiwa | 2018-12-26 23:19 | 本 編 2018 | Comments(0)
2018年 12月 25日

12月25日(火)  目の付けどころ

 アニメ「火垂るの墓」の利用が好評だった戦争の授業。では、次のシリーズで「風立ちぬ」を利用するかしまいか、悩みどころです。日本の侵略と敗戦が背景に描かれていますから、意義はあるのですが、難しいのではないかとためらっていました。すると先日、そんな悩みにこたえるかのような一冊が上梓されました。早速購入。これを足掛かりに、3回程度に分けて、取り上げようと思い始めています。ラッキーというより、やっぱり、必要な時には必要なものが目に入る、気づくものなのでしょう。いや、私の目の付けどころがいいのかもと自画自賛。

 ムンク展@東京都美術館は、見応えがありました。50センチの至近で見た「叫び」には、手触り感が思った以上にあり、暗い情念のようなものを伴うじっとりした質感が伝わってきて、「接吻」「吸血鬼」等とともに深い印象を残しました。私の心の中にも震える部分があります。そう、ムンクと共鳴するところがあると言ったら言い過ぎではないでしょう。いや、見た人の多くがそうだったのでは。一点、「少女」だったかな、私も知るいくつかは出展されていなかったのは残念でした。

 意外だったのは、病から回復したのちの、後期の明るい作品たち。晩年の自画像はさすがに虚無感が漂うようですが、それらも含め様々な側面を備えた、何とも繊細で感受性豊かな人だったと容易に想像できました。芸術のために生涯独身を通したなんて、すごい。私が初めて関心を持ったのが大学生の頃で、確か本もあったはず。でも、引っ越しの際にどこかに埋もれてしまったみたいで、見当たらず。買うしかないようです。

 平成が終わるとともに、まるちゃん、去りぬ。羽生さんも、陥落。平成が果たしていい時代だったのか何とも言えませんが、年号の歴史や経緯については調べたいものです。学生の関心も、案外あります。教師側が今ほど年号を意識しているときは、後にも先にもないでしょうから。


# by 1220hagiwa | 2018-12-25 23:50 | 本 編 2018 | Comments(0)