10月1日(日)  90日

 金曜遅く仙台に飛び、翌朝の青葉城ランを愉しんだ先週。図書館で落ち着いて活字を追い、牛タンを堪能したのち、午後に仙山線で山形、南陽市へ移動。そこで原田知世さんの歌声を聴きました。初めてのことです。失礼ながら、思ったほど下手ではない。爽やかに耳元を通り抜けていく歌声でした。軽いのではなく、メゾに抑えた声は、たとえばシャンソンが似合いそう。彼女の独特の雰囲気はだれにもまねのできない唯一のものですね。軽やかな笑い声が何とも明るく清々しい。デビュー35周年、デビューシングルから数枚、持っています。今はすでにファンとは言えませんが、いまだに気になる女優さんです。もう大台に近いというのですが、それにしては、かわいらしい。

 その旅で忘れてはいけないのが、仙台市と米沢市の図書館。いずれも魅力的で、ずっと過ごしていたい建物でした。仙台市のそれは、私が前回気に入った仙台メディアテークの建物の中に位置していて、図書の区分も見せ方もぐっと惹き付けられます。郷土資料の充実度も高い感じ。米沢のほうは私がシャッター商店街をぷらぶらしていて偶然遭遇。ですが、入ってびっくり。階段から見上げた先、そこにははるか5階か6階まで見通せる、360度の書架また書架。本好きにはたまらない空間が演出されています。建物で感動したのは久しぶりで、写真を撮ってしまいました。

 最近の図書館はどこもすごいようです。個々の役割がそれぞれ異なるでしょうし、地元横浜のそれはとにかく量で勝負、に近い感じ。全国の図書館をめぐるのも愉しいだろうなぁ。そんな本があった気がします。

 もう、と考えるか、まだ、と考えるか。いずれにせよ、今年も残り3カ月という事実に慌てます。90日のスタートは、一週間遅れの墓参@多磨霊園。ぜひ著名人のお墓、墓碑をゆっくりめぐりたいのですが、そういう機会は案外訪れません。ただ、昨年来、ランは何度かしています。快適です。

 原田さんと言えば、大林監督。先日のドキュメントで、がんで闘病中と知りました。日本映画界に大きな足跡を残している方。私は「転校生」以来、お世話になっています。昨夏の角川映画祭で、お顔を拝見した記憶があります。作品にしても語り口一つにしても、私がその優しさと情熱を忘れられない方です。
by 1220hagiwa | 2017-10-01 21:24 | 本 編 2017