2017年 04月 28日

4月28日(金)  この世界の…

 衝撃。いい映画を見ました。とうとう「この世界の片隅に」の前売チケットを使う日がやってきたのです。それも、公開終了日前日に@池袋。

 120分を超す大作が終わり、席を立ってから家に着くまでの間、何も考えられませんでした。それほど、とっぷり世界につかり、感性の鈍い私の胸にさえ響いたということです。愛らしいすずさん(主人公)の生き方がいいか悪いかは別に、こうした市井の人々がいっぱい、その日その日その日を生きていて、また亡くなってもいったのだろうなと思いました。大げさに言えば、翻って私はこれからどういう生き方をしていくべきか、わずかながらでも考えずにいられません。かといって、答えが出るわけでもなく。少なくとも、一見すると凡庸さ、平凡さをまとう人の持つ命の力というか、本質的な逞しさのようなものも感じられました。

 原作にかなり忠実に描かれていて、感心。手触り感と温もりが、極上。ただ惜しむらくは場面転換が速すぎて、ゆったりとカットを味わうことができなかったことです。上映時間を考えての編集でしょうが、もっともっと、じっくり観ていたかった…。いずれノーカット版ないしはディレクターズカット版DVDが出たら、絶対買います。

 数年前、発売して比較的間もない時期だったか、何かのきっかけで原作3巻を一気読みしました。その時、優しさと哀しみの両方に強く打たれた記憶があります。以来、こうのさん(原作者)の名前が心に刻まれています。

 つくづく、いいアニメを観たなぁ…。繰り返して観るに値する作品です。私もこの世界の片隅に座しています。いや、末席を汚しているというべきでしょうか。


# by 1220hagiwa | 2017-04-28 23:09 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 23日

4月23日(日)  理想ですが

 わかったふりをして書きます。すみません。

 フランス大統領選の投票が始まっています。結果が気になります。日本の今が遠いとは決して思いません。極右政党の立候補者の言うことには人気があるようです。が、こういう方って、国民を救うと言いつつ権力を握ると豹変して弱者を排斥し、異民族を中心に排外主義を一気に加速させ、ひいては戦争に進むことに遠慮はないものです。歴史を見ればわかります。自分の国に閉じこもってはいけないはずなのに。私は、ナチスのしたことを振り返れ、という思いです。ついでに、イギリスも大したことはないなと去年知りましたが…。

 外国人が仕事を奪っているという意見が少なくないかもしれません。これはフランスだけじゃなくて、日本も同じ。しかし、間違い。仕事をしたがらない日本人が多いのです。コンビニ、建設現場、農家、深夜の工場…きつい、賃金の安い仕事をやりたがらない日本人の代わりに、私の学生も含め外国人が働いてくれているだけのこと。どこの仕事場を見てもわかるように、外国人労働力ぬきに成り立たたない日本。日本は難民をある程度受け入れても、仕事を奪ったり、治安が悪化することはまずないでしょう。もちろん当初は摩擦が生まれるでしょうし、最初からうまくいくはずはなし。同化じゃなく共生(ちょっと軽いですが)を目指せたらと思います。戦前、戦中、そしていまだに排外主義が根深い戦後の日本は、彼ら/彼女らに真摯に向かい合ってきたのかな。子供っぽい理想だと思うのですが、私はそれでもあえて理想を求めたいですし、そこに日本語教育が貢献できるでしょう。

 それぞれの国に解決困難な事情があり、それぞれの候補者、政治家、指導者の言い分は分かる気もします。でも、あまりにマインド、視野が狭小。つまりは子供。人類が進歩したというのなら、それを示してほしいものです。目の前の短絡的な成果ではなく、長い目で見たい。フランスでいえば、自由と友愛の国じゃなかったんですかね。今回もしとんでもない結果になったら、私はこの国を軽蔑するでしょう。根本的に小心者のトランプさんみたいじゃない人を選ぶ、マトモで賢い選択をしてくれることを願っています。


# by 1220hagiwa | 2017-04-23 21:47 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 22日

4月22日(土)  引率第2弾

 草間彌生展@国立新美術館に学生を連れていきました。今期の受講生は4名。前期は15名でしたから、ずっと少なく、引率も楽です。その4名、正面の展示室に入るなり眼前に広がる一連の近作に数・量とも圧倒され、そののちじっくり見入っていました。

 もちろん私も圧倒されますし、そもそも突飛だなとも思うのですが、違和感は全く覚えませんし、むしろ当たり前のよう受け止め、自然に心に入ってくる気さえします。なぜなのだろうかと思うと、詳しいことはわかりませんけど、まずは作品の独善的ではないメッセージ性でしょう。そして私のへそ曲がりで面白いことを探す心の在り方にも関係するのかも。さらに、私が授業でああだこうだ考え、微力ながらやっていること-生、死、そして性と、草間さんの描く作品世界が地続きだから…なんて書くとおこがましいのですが、決して隔たっていないためかもしれません。精一杯充実させてこの命を生きよ、まっとうせよ、そう訴えかけてくる作品群に、そして命を懸けて作品を制作し続ける草間さんに、何がしかの力をもらえたようにも思います。ま、思い込みだとは思いますけれど、それでもいいでしょう。

 個別に紹介し、観に行った学生も、素晴らしかったと言っていました。美術館だけでなく、あっちこっちの、一人ではハードルが高く訪ねにくいところに導くのも、私が自分の関心事を利用してできる小さな仕事かなと思います。


# by 1220hagiwa | 2017-04-22 23:47 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 19日

4月19日(水)  ちゃんちゃん

 時折巷で地道に宣伝している、とある多言語サークルで言語習得に関する講演があるというので、顔を出してみました。ふ~ん。興味深くなくはないのですが、日々留学生と接しているからか、私にはごくごく平凡な内容で、意味はあるけどあえてお金を払うほどのお話ではなかったかなぁ…というのが感想。そして当然ながら会員募集に行きつくわけで、要は教材購入に結び付けばという狙いだね、ということでした。講演の開催にあたってはずいぶんとメンバーを動員したようですが(席の配置も意識的にしていると見えた)、壇上に上がった方(これはなかなか立派ですごい話だった)の裏にはたくさんの失敗した方もいるはずなわけで…ま、時間の無駄とまでは言いませんが、仕事帰りにわざわざ新宿まで足を延ばして、結果的に疲れました。ちゃんちゃん。

 いい陽気のもと、キャンパスツアーと銘打った授業で学生たちをワセダに引率しました。決して広くはないキャンパス、とはいえふだん学会その他でしばしば訪ねている母校ですが、学生に説明しつつあらためて歩いてみると、なかなかに明るく開放的で、やっぱり悪くないな、と思うのでした。

 次回は上智か東大あたりを考えています。私なりに準備します。


# by 1220hagiwa | 2017-04-19 23:00 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 18日

4月18日(火)  中之島

 今期がスタートして一週間。ペースが何となく把握できてきました。昨年にはなかったゆったりしたシフトを組んでもらったおかげで、少なくない余裕が感じられます。昨年は授業も何もかもいっぱいいっぱいでしたから、今期はこれを幸いに、仕事も自分の研究も視野を広げられたらと思います。ただ、授業への反応は前の期とけっこう違っていて、改善すべきところはあります。

 フェスティバルホールを訪ねる前に観ていたのが、東京で見逃したクラーナハ展。思いのほか印象的な絵が多く、十分鑑賞に堪えるエロティシズムと残虐性も描かれていました。なかなかの画家です。会場ではいつものように音声解説を聴いていて、特別ガイド役が阿川佐和子さん。ゲストと称してわけのわからない余計な説明をするお笑い芸能人を当てがちのどこかの美術館と違い、阿川さんらしい歯切れのいい語り口には好感が持てます。が、あれっ?というおかしな言葉の使い方が数か所聞こえた気がします。まさに立て板に水、そんな滑らかさにうっかり聞き流してしまいそうでしたけれど、何だか違和感をもつ表現が立て続けに出たように思いました。それにしても、中之島のあたりって、憩いの場なんですね。図書館もサクラも見事でしたし、カフェもおしゃれですし、いつかランニングしたいスポットです。

 先日亡くなったペギー葉山さん。私は舞台(NHKホール)で2度ばかりご一緒したことがあります。といっても小学生のころなのですが…。貫禄があって、幼心にオーラを感じたことを覚えています。


# by 1220hagiwa | 2017-04-18 23:43 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 17日

4月17日(月)  大阪、反芻

 大阪行。短い日程でしたが、学会やらなんやらの何かの目的に急かされることなく、ゆったり楽しみました。

 まず最初は…と乗り込んだのが、JR環状線。初めて完乗、つまり一周しました。駅間がずいぶん短く、となり駅がすぐ見えるのも驚きでしたが、すべて高架になっているので眺めがよかったです。同じ環状線でも山手線とは違った味わいがありました。東側から南側にかけては戸建て住宅の小ささが目立ち、以前歩いた今宮あたりも相変わらずでしたし、工場跡にできたと思しきマンション群や住宅地の密集地もあちこちに見られ、印象的でした。

 レッドカーペットの階段で迎えてくれたフェスティバルホール。音が素晴らしかったです。2度目だった繁盛亭では上方落語を楽しみ、天神橋筋商店街を散策。ここは何気に古書店が散在しているのもうれしいです(買いませんが)。

 あべのハルカスやUSJのようなメジャーなところは、よほどのことがない限り訪ねません。今回もそこには目もくれず、市立美術館で仏像を、国立国際美術館でクラーナハを愛でました。この建物は、東京の国立新美術館ほどのサイズはありませんが、いい。喫茶室のおばちゃんも、いい感じでした。

 どんな土地でも忘れてならないのは、ランニング。江坂(「江」がもともと「榎」だったと地元の案内板で知りました)に取った宿は、偶然、服部緑地の近隣。朝食前に連日のひと走り。まさに市民の憩いの場である緑地は十分な広さで、桜は満開ですし(東京はすでにほぼ散っていたようですが)、ふだんは味わえない充実したランを過ごせました。ワンコもずいぶんいました。半分はシバなのも、みんな大人しくてかわいいのも、嬉しい。

 こんなふうな機会を、今後折を見て作りたいと思います。いろいろな土地で。大阪、再訪します。


# by 1220hagiwa | 2017-04-17 21:50 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 13日

4月13日(木)  マーチン

 フルオーケストラをバックに歌う、シンフォニック・コンサートなるものが流行りの日本。鈴木雅之さんのそれを聴く機会がありました@東京芸術劇場。高めのチケット、思い切って買いました。ファンではない私ですけれど、彼の歌は一度聴いてもいいのでは…と思って向かいました。

 あれ、もう終わりなの? そんなに歌ってないよね…気のせい? というのが正直な感想です。2時間たっていません。歌より演奏のほうが圧倒的に長く、素晴らしかったように思います。彼は確かに格好がいい。お決まりのポーズもばっちり。ただファンの方には失礼ですが、甘く包み込む歌声は、悪く言えば、もわっと、くぐもっていて、思った通り、聴き取れませんでした。女性客が9割近くの中、終演後は周囲から「よかったわ…」との声が聞こえてきたのですけれど、私は相当に不満。最も期待していた「夢で逢えたら」は客にサビを歌わせていて、残念。今後、彼はCDで聴こうと思います。

 それでも、さすがのエンターティナー。うまく盛り上げ、引っ張っていきます。ナマで聴けて良かったと思います。納得できましたから、それでいいのです。


# by 1220hagiwa | 2017-04-13 23:48 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 12日

4月12日(水)  清々しい

 真央ちゃんの引退会見。なんて清々しいんだろう。人柄の良さ、心からの素直さを雄弁に物語ります。私たちの多くが失くしたものではないでしょうか。仕草の美しさを視るだに、今後は何か芸術や伝統文化の方面に進むのも選択肢にあってよさそうだなぁと勝手に思ってしまうのでした。

 大反省の初日の授業は別にして、さすがに今日は真央ちゃんに触れました。以上。


# by 1220hagiwa | 2017-04-12 23:09 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 11日

4月11日(火)  ヒュウガミズキ

 花散らしほどの雨は降りませんでした。それより、雨上がりの満月が雲間から顔をのぞかせるも、輪郭は若干ぼやっと描かれています。周囲はうっすら赤く彩られているよう。

 人形町の街角に先月さりげなく満開、咲き誇っていたのが、そこそこサイズのヒュウガミズキ(書いてありました)。同じミズキでもハナミズキとは大違い、こちらは白く大きく、丸くぼわっとした花です。2日間ほど、朝と夜、しげしげと見上げていましたが、そんな暇そうなことをしていた通行人は界隈では私だけだったかもしれません。

 最寄りの駅前に長らく植わっていたヤナギ。根が枯死しているとかで伐採されます。そんな貼り紙を見て見上げると、枝の上にちらちらと緑の芽があるようでした。でも仕方がありません。毎年4月にあっという間に芽が出て膨らんで、夏にかけて風に揺られ涼しげな影を作っていましたが、それならやむなし。最後に一枚撮っておこうと思っていたら、勤めに出ている間に伐採されていました。ああ無常、いや無情か。

 ベトナムとは全然自然の風物は違いますが、細かい変化があるのは日本のいいところ。そんなことをぼやっと考えていたら、もう明日から授業です。20名が相手の初日を考えると、さすがの私も?少しはドキドキしないわけにはいきません。


# by 1220hagiwa | 2017-04-11 23:14 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 10日

4月10日(月)  レジェンド

 入学式。通訳のみんな、よく職責を果たしてくれました。感謝。あらためて、個々の力を認識。

 こんな学生たちが何を望んでいるのか、丁寧に見定め、同時に私自身の教育観ともすり合わせ、今期も新たなチャレンジをしようと画策中です。実践「男と女」、こちらもはや4年目に入る今年は、例年よりLGBT(この言葉自体、議論はありますが、それはともかく)をいっそう深く扱う予定ですし、性にまつわる他のトピックにも腰を落ちつけて取り組みたいです。LGBTをめぐる授業についてはまた来月あたり発表しますし、昨年はどこかの本にも載せてもらいました。発表や論文その他をご覧になった方からはいつも励まされていますし、勇気をいただけています。今後も折を見て、外向けにあれこれ打ち出していこうと思っています。しつこく、しつこく。

 杉山清貴さんの歌声を聴く機会がありました@品川。あの、オメガトライブの人です。もちろん、初めてのこと。80年代とさほど変わらぬ伸びやかな高音に驚きでした。たいしたもんだなぁ。「君のハートはマリンブルー」とか「ふたりの夏物語」とか…懐かしいね。

 真央ちゃん、お疲れ様でした。彼女にあこがれてフィギュアを始めた人、会場に足を運んだ人、テレビを観た人が、どれだけいたことか。日本、いや世界のフィギュア界の大、大貢献者です。記録にも、心にも残る選手でした。


# by 1220hagiwa | 2017-04-10 23:48 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 09日

4月9日(日)  はや数年

 こんな時じゃないと読めない資料、ということで、東洋英和学院大学大学院の紀要『死生学年報』所収の2年分の論文を、授業のないこの期間、チマチマと読み進めていました。今夜でひと区切り。もちろん、難しい!、読みにくい!のはごく一部にあれど、理解しがたいものはそんなにありません。私が参考にしたい、誠実な姿勢にあふれた文章、冷静な視点でもって感情を抑え気味の文章など、それぞれに著者の息遣いが伝わってきます。その中に、著名な「千の風になって」は新井満さんの剽窃かもしれない…というくだりがありました。真偽のほどはともかく、いつかこの歌を私の実践で利用できたらと思い続け、はや数年。

 数年、と書きましたが、振り返ってみると実践「生と死」は今年で6年目に入ります。拙いながら論文も何本か書き、一部はどこかの本にも収録されています。この6月に予定のポスターも含め、発表を重ねてきた今年はさらに一歩進めたいなと思っています。とにかく学生たちは知りたがっているし、考えたがってもいるし、聴きたがってもいます。

 「おじさん旅」@尾道。渡船で渡った向島でもロケをしていて、2年前だったかに私も訪ねたパン屋さんが映っています。商店街は昭和の雰囲気…と言っていますが、つまりはさびれているということ。

 6月には広島・竹原市の親戚を訪ねる予定ですが、さすがに今回は尾道には泊まらないつもりです。福山か、三原か、呉か。呉といえば、「この世界の片隅に」の前売券、使っていません。


# by 1220hagiwa | 2017-04-09 22:36 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 08日

4月8日(土)  ドメスティック

 ベトナムを訪ねた時、たいへんお世話になったのが、実に優秀な添乗員さんでした。的確な指示、明快な説明。ユーモアとウィットを兼ね備え、ツアー客を上手にまとめ、無理なく自然にコントロール。彼女に皆、全幅の信頼を寄せていたと思います。30代前半かと思われ、「旅行好きというより、体力勝負」と語る彼女の仕事ぶりに、まったく感服しました。プロ意識の塊。見習うべきところがいっぱいでした。

 立場上、ある程度知らなければ学生に伝えられないと思い、今度の週末、大阪に足を運びます。住むことは一生ないでしょうから、せめてわかる範囲で知りたいです。今までは学会をはじめ何らかの特定の目的のもとに訪ねていましたが、今回はそれなりに全般を把握するため、まる2日間、徹底的にこの足で回ろうと思っています。

 ブラタモリを観ていたら、京都の清水でした。そうか、こういう見方ができるんだなぁ…と、毎回目を見開かれる思いです。京都も悪くないんですが、ただ、いかんせん観光客が多すぎて…。でも、「そういうところ」を外して、私らしく回ればいいわけで…なので、隙を狙って京都も訪ねるつもりです。その際、宿は市内ではなく、例えば大津あたりも考えます。

 このように地方を回る癖?がついたのは、もとはといえば、小学生時代に遡ることができます。3年生ぐらいの時にはすでに日帰りで都内あるいは神奈川あたりで路線バス旅行を楽しんでいましたし、さらに言えば、幼稚園を脱走したあたりから一人歩きが好きでした。「三つ子の心 百まで」とはよく言ったものです。学生時代以来、今回に至るまでプライベートや仕事でごくたまに海外にも出ますが、基本はドメスティック派。


# by 1220hagiwa | 2017-04-08 21:07 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 07日

4月7日(金)  11列め

 新入生が大挙押しかけてきました。入学シーズンです。緊張してうまく口から言葉が出てこない学生たちにインタビューテストをしながら、初々しさに好ましさを感じます。同時に、クラスを判定する私には責任感がのしかかります。間違っても優越感のようなものはありません。怖いです。

 少しうれしいこと。来週観に行くコンサートチケットが届き、開けてみたら、11列目中央寄り。近年集中的に足を運んでいるアーチストですが、たいていは最後列近く、いや事実2階の最後列もありました(それはそれで後ろをはばかることなく楽しめましたけれど)。ですから、これでも十分に好位置です。

 サクラが満開ですが…人ごみは好きじゃないので花見らしい花見はせず。朝夕歩く人形町界隈では、けっこう街路樹に堂々としたものが咲き誇っていて、わざわざ出かける必要は感じられません。

 それでも、この季節に来日する新入生たちは幸せです。今日も、これから上野公園に出かけるという声が何人もから聞かれました。楽しんでください。


# by 1220hagiwa | 2017-04-07 23:06 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 05日

4月5日(水)  沈黙

 いい作品、ではなく、重要な作品だと思いました。映画「沈黙」です。先日読んだ原作をかなり忠実に映像化。今の時代、今の日本、少なくとも私にはちょっと考えられない価値観が描かれます。そもそも信仰って何なのでしょうかね。とっとと棄てれば(棄教すれば)いいのに…と安易に思ってしまいますが、当時はあそこまで信仰が深かった、いや深くならざるを得ない社会状況だったのでしょう。それはおそらく不幸なことです。

 監督の描き方に批判はあるでしょうが、どうでもいいこと。映像もすばらしい。正面からずばっと対象に迫り、時に真上からずどんと撮り下ろす、大胆で力強いカット。最後のクレジットはよく見えなかったのですが、島とかはもしかして台湾で撮影されたのかな。ただ、全体にどこか日本への憧憬がにじみ出ていた気がして少々鼻につきましたが、些細なこと。スコセッシ監督のことは名前しか知りませんでしたから、思い入れは何もありません。そうそう、主演の司祭役はあの名作「わたしを離さないで」の彼でした。

 それにしても、フィクションはあれど、江戸時代初期の日本でこうした凄まじい歴史があったのは事実。こんな時代、そして多大な犠牲の上に今があるのだなぁ…と思わされます。当時に比べたら、なんて平和な時代なのだ、今は、やっぱり。

 昨年養成科を修了して埼玉の学校に勤務している方が訪ねてきました。見学した私の授業を思い出して、だそうです。彼が構想していても実現しない授業のあれこれ、大学院進学の希望のこと等について、答えられることは伝えました。まだ若いですし、ゆっくり考えればいいのです。そこに私のような者が少しでもお役に立てるのなら、ありがたいことです。


# by 1220hagiwa | 2017-04-05 23:02 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 04日

4月4日(火)  8人に頼む

 インドネシア、タイ、ベトナム、スペイン、アメリカ、イタリア、中国、そして韓国。来週の入学式で通訳を務めてくれる学生たちです。事前の打ち合わせ&練習をしました。複数の候補者から選ばれただけあって、多少の日本語の苦しさはあれど皆まじめで、期待に応えてくれそうです。人選は間違っていないようです。8人、頼みます。 

 卒業したばかりの担当クラスの香港人学生が、進学先大学の入学式を終え、学校に寄ってくれました。初めて見るスーツ姿が、まさに初々しい。どんな授業をとったらいいかわからない。これから不安だ、と言っていました。でも、その容姿から私が愛を込めて「くまモン」と命名した彼のこと、流ちょうな日本語と鋭く深い理解力、そして何とも言えない愛嬌で、うまく学生生活を過ごしてくれるだろうと思います。そうだ、よく考えると、私自身も周囲も、大学の入学式でそんなフォーマルなものは身に着けていなかったような気がします。

 レソトから新入学生が来る。そう昨日聞いて、おおっと思いました。レソト…記憶が正しければ、南アフリカに周囲を囲まれた小国です。どんな人なのか…でも、今日の情報によると、来日は難しそうだとのこと。本当に残念です。一生会うチャンスのなさそうな国の人だったのに。


# by 1220hagiwa | 2017-04-04 23:45 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 04月 03日

4月3日(月)  FROM/TO ベトナム

 学会、大会等での発表を今年もいくつか予定しています。暇だから? いえいえ、自分の実践を自身でいっそう掘り下げるためです。今回は「生と死」「男と女」にまつわるバージョン違いのものに加え、新たにヒューマンライブラリーに関するそれの予定です。

 NHKのニュース番組のキャスター陣が一新されました。特に夜9時のそれは11:15の二人がそっくり平行移動。重みはありませんが、軽快で好印象、私にとっては正解。11:15に登場したのは、いかにも切れる女性。それより、相変わらず解説番組が日をまたぎ、深夜0時の時報を鳴らさないって、おかしくないですか。

 どうでもいいこと。それは、新入社員の〇〇型という命名。今年は「キャラクター携帯ゲーム型」だと。くっだらない。そういう枠で括りたがる一部の大人たちよ、阿呆な命名はさっさとやめてほしい。

 ベトナムの女の子が千葉で殺害された事件。本当にかわいそうです。お父さん、日本語できちんと挨拶していました。 

 入れ違いではないのですが、ベトナムから戻りました。北から南に縦断し、街と食、そして遺跡を堪能してきました。学生たちの母国をほんのわずかでも訪ねることは、あらためて有意義だと思います。いっそう近しい気持ちになれます。あいにく今回は走る用意はしていきませんでした…実際、ホテルもそういうロケーションではなかったので、これでよかったと思います。そして、まさに今日インタビューした新入生が、ちょうど昨日街歩きをしたホーチミン出身の学生。


# by 1220hagiwa | 2017-04-03 23:40 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 27日

3月27日(月)  急げ、沖縄へ

 できるだけ今年のうちに訪ねようと思っている土地があります。それは、これまで繰り返し訪ねている沖縄。あらかたの道は覚え、勘が働く土地です。あらためて訪ねようと思うのには、理由があります。那覇の農連市場が取り壊され(つつあ)るというのです。最近出たばかりの、とある本で教えてもらいました。ほかにも齋場御獄の変貌も甚だしいと知りました。思えば、国際通りのすぐ裏手にあった、取り残されたような土地も近年公園化されましたっけ。ほかにも思い当たる土地がちらほらあります。

 そうした、戦後の面影を残す土地がなくなりつつあると認識した今、少々焦っています。ぼうっとしてはいられません。せめて写真に撮り、私の記憶にも残さねば。週末を利用して2泊程度でもいいから極力訪ね、それも複数回歩き回りたいと思い始めています。風情のあるバスロータリーとターミナルビルの食堂を2年前の閉店前日に訪ねておいたのが、せめてもの慰め。その写真は手元にあります。

 実は、昨年は結局一度も訪ねなかったことが、今更のように後悔されます。走ってばかりじゃなく、今年はできるだけ沖縄を見て回ることを自分に課します。極力学会やロげイニンググ関係は来年に回します。お金や時間の問題じゃありません。なくなったら終わりですから。ただ、5月いっぱいまでは無理かなぁ…。仕事は仕事ですし。

 それにしても、Abeさん、火消しに躍起。口から唾が飛んでいそう。あれをまさに、躍起というのですね。何もないはずはなし、と私を含め相当な割合の国民が思っているのでしょう…限りなく黒に近いグレー。


# by 1220hagiwa | 2017-03-27 23:57 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 26日

3月26日(日)  前橋、ゴジラ似

 立場が人を作る、とはまさにこのこと。いうまでもなく、横綱・稀勢の里関です。一番一番強くなっていくのが手に取ってわかりました。昇進時は疑問をもっていましたが、いざ本場所が始まると、素人目にも取り組みが違って見えたのは気のせいでしょうか。

 その稀勢の里関、インタビューを見るたびに思っていたのは、誰かに似ているなぁ…ということ。さっきスポーツニュースのロングインタビューに答えているのを見ていて、はたと思い当たりました。あの、松井秀喜選手です。柔らかな物腰、問いへの受け答え、語り口あるいは落ち着き方、そして面立ちまでもがどことなく似ている気がしてなりません。偉大なメジャーリーガー松井選手に失礼? いや、私の中では少なからぬ近接性、類似性を認めています。

 甲子園のセンバツ。偶然なのか、今日は県勢が2校登場しました。県勢って…そう、群馬県のこと。その前橋と高崎の学校です。私が野暮用で滞在しているここが、まさに前橋。一昨年の秋だったか同じ宿に部屋をとったのですが、その時も確か雨だったような…。そしてあれっ、駅前も繁華街も若干寂しくなったような…。高崎にドームが完成したと聞きましたが、群馬も高崎に集中し、他の町村では空洞化が進んでいるのでしょうか。ヨソ者の私ですけれど、喜ばしいことではないなと思います。

 どうでもいいのですが、時折、そして今もチラ見しているEテレ「サイエンスZERO」。MCの南沢奈央さんって、好きです。


# by 1220hagiwa | 2017-03-26 23:46 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 24日

3月24日(金)  おおかみこども

 待望。気になっていた「おおかみこどもの雨と雪」を、ようやくテレビを観られています。実にいい。細かい描写、画の美しさ、そして魅力的なストーリーにじっくりと見せる展開。よくできています。我ながら軽薄ですが、すでにジワッと来ています。授業でできたら、なんて夢想します。悪い癖がまた顔をのぞかせます。明日の遠出の供に、原作本?を持っていこうかなと。いや、それより初訪問した神楽坂の個性派書店で買ったコミックでしょうか。

 …なんて呑気に言っていられるのは、今日の卒業式でひとまず年間予定が終わったからです。明日からしばらく授業準備の必要がなく…なんて余裕をかましていられるのも、今のうちだけ。いつものようにあっという間に過ぎてしまうのですが。

 学生から印象的なメッセージをもらいました。彼の真摯な生き方に、心を打たれます。こんな思いを抱いていたとは…。人として恥ずかしくない態度で、私がもっと向き合えたらよかったのですが…後悔しています。

 「おおかみこども」の温かさ、爽快さに比べ、何ですか、今の政局は。アホンダラです。例の籠池氏を中心に、ドロドロもドロドロ。めちゃくちゃ。わけがわからず、もやもやどころじゃありません。だれがいいのか悪いのか、皆目わからず。印象ですが、どう見ても政治家の口利きがあったように見えますが、どんなものなのかな。今の政局、程度が低いにもほどがあります。メディア側の伝え方も、これでいいのでしょうか。

 でも、いいんです。学生の学ぶ意欲、あるいは芸術的なセンス。あるいはユーモア。それぞれに光るものが感じられるのは、人と関わる仕事だからこそ得られる、貴重なものだと思います。それにまみえることができるので、現世のグズグズはほっとけます。お金では測れない、得難い仕事。学生に深く感謝します。 


# by 1220hagiwa | 2017-03-24 22:30 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 23日

3月23日(木)  それなりの肩の荷

 卒業式を明日に控え、授業最終日の今日は個人面談。一人当たり15分程度の成績評価、というより実質はおしゃべり。楽しかったです。今年は(も)学生に恵まれ、困った困った、なんていうことは皆無。ともかく、これで、終わりました。振り返ると、それなりの責任を背負ってきたと思える1年間だったといえます。受験、就活その他、最も大変だったのは間違いなく学生たち本人ですが、私も小さいながら何がしか抱えていたのだなぁと気づかされます。まさに、正直、ほっと肩の荷を下ろしたという思い。

 実は就活を続けねばならない学生が2人いるのですが…冷たく言えば、最終的には本人次第。そう割り切って…お疲れ様でした、私。


# by 1220hagiwa | 2017-03-23 23:56 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 21日

3月21日(火)  インタビュー2件

 「哲学カフェ」(もどき?)。私なりに多様なテーマを提供してきた拙い実践ですが、無事2期目を終えました。幸い、25名ほど×2クラスの合計50名ほどからは、あくまでもアンケート上ではあるのですが、いずれも好ましい評価がもらえました。個別インタビューからも、(もちろん同時に改善点も教えてもらいましたが)トータルではなかなか高い評価で、素直に喜べます。毎週ぴっちりと文字で埋め尽くされた50枚前後のシートに目を通すのは、精神的にも体力的にもかなりハードな作業でしたが、それも認めてもらえ、報われたのかな、と。でも、基本は学生みんなの良好で素直な反応のおかげで成り立っていた授業。それを絶対に忘れてはなりません。

 懲りずに伊集院氏のサイン会に再び参加した先週。たった2週間ぶりでしたが、「ご無沙汰です」との声。しっかり覚えているわけではなく、何となく記憶がある程度でしょう。それでもファンの端くれとしては、嬉しいもの。ありがたいことです。で、そのあとになぜか日テレだったか、取材を受けました。作品のどに魅力があるのか。実際に会って感じたことなど、5つほどの質問。

 比較的スムーズに答えられたのですが、少し後悔。もっとマトモに言えたらなぁ。そして思ったのは、サイン会に並ぶような作家さんなら、その理由を自分の言葉で整理しておく必要性。それによって、よりクリアーになり、作品への入り方ももっと深まるというもの。伝えることの難しさも含め、あらためていい勉強になりました。オンエアされるかは、まったく知りません。どうせ使えるような画ではないでしょう。


# by 1220hagiwa | 2017-03-21 23:04 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 20日

3月20日(月)  ポレポレ

 ドキュメンタリー映画「息の跡」。3.11の津波で被災した主人公の男性が、思いを伝えるのに日本語ではなく英語を選択しています。これは第二言語教育に通じる重要な事実。私の実践に直結します。パンフを読み込んだ今、あらためてポレポレ東中野を訪ねたくなります。

 母語の限界、あるいはL2アイデンティティ…さまざまな言い方があると思います。母語表現はよくも悪くも母語社会、文化に支配されています。私の実践で学生たちが案外伸び伸びしているように見えてしまうのは、外国語だからゆえ。こうした感触が裏付けられるような主人公の言動でした。

 10年ほど前以来、ずいぶんお世話になってきた言語文化教育の会の方の皆さんとご一緒できる機会がありました。ずっと私の実践を支え、励ましてくださいました。今も感謝の思いでいっぱいです。

 築地市場の豊洲移転は避けられないと思いますし、どうせ行くなら早めがいいとは思います。それは別として、例の都議会の百条委員会。ちらちら見ていましたが、答弁していた二人の態度、あれはいったい何なのでしょう。恥ずかしくなります、ああいう不遜な様子を見ていると。押しが強いというのではなく、どこか威嚇ともとれますし、横柄さも目立ちます。どこかの理事長さんもそうですが、ああいう大人が平気でのさばっている日本の現状って、相当におかしい社会じゃないでしょうか。慎みとか殊勝さというかなんというか、そんなものは持ち合わせていないようです。嫌いです。

 「北の国から」昨年末以来、再放送をちらっと、ときにじっくり眺めていました。「2002 遺言」を当時あまりしっかり観られなかったのに、今回も、でした。DVDマガジン、ものすごく気になります。上にあげたような皆さんは、田中邦衛さん演じる親父さん・黒岩五郎の生き方を見なさいよ。と言いたいほど。


# by 1220hagiwa | 2017-03-20 23:59 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 12日

3月12日(日)  野球と信仰

 たまたま、なのでしょうが、伊集院氏の最新作でキーになるのが、野球、そして信仰。並行して読んでいる『沈黙』でのキーが、やはり信仰です。今チラチラ横目で見ているのがWBCオランダ戦。何だかこの二つのキーワードで埋め尽くされた一日のような気がしています。ついでに言えば、今朝は霊園あたりを2周しました。

 走った後は一転、新宿での集いに参加。Eテレでたまに見ている「バラバラ」の制作者の方のお話を伺い、現場の本音を少し知ることができました。会場のつまらん質問だか主張なんかはさておき、ご当人はとても誠実な方だなと思っていたら…会場で声をかけてくださったのが、先日の授業でゲストスピーチをしてくだった方。次に声をかけてきたのが、大学のサークルの同期でした。忘れていたのですが、彼はNHK関係で働いているのです。アタマの切れる彼と何か仕事ができたらいいなと思うのですが。さあどうでしょう。考えたいです。

 それだけでは終わらないのが、この冬。さらに学校に向かいました。明日の準備を含め、細々とした作業が…いつになったら終わるのでしょう。段取りの悪さが、のしかかります。私の責任です。いや、授業が多いのも大きいと思います、本当は。

 あ、今夜の「バラバラ」も面白そうだったのですが、さすがに無理でした。お、勝ちましたね、日本。たいしたものです。

# by 1220hagiwa | 2017-03-12 23:55 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 11日

3月11日(土)  音を出したい

 居場所としての音楽。私がいてもいいんだと思える、それが音楽。そう大友良英さんが語っています。「あまちゃん」テーマ曲を作った方です。以前読んだ本も楽しかった記憶があります。

 で、この3カ月は、日本語を楽しんで使ってもらうきっかけとして、軽い身体活動や落書き、そして初めて粘土まで使ってみました。しかしいくつか残っていて、その一つが音楽。大友さんじゃないですが、音楽をみんなで楽しめたらいいのですが、どうしたものでしょうか。私は芸術家ではない、と卑下するような学生がいる(彼がこの授業を選択していること自体が実はミスだと思うのですが。それはさておき)のが惜しいのですが、私はまだ音楽には手を出していません。何でもいい、いわゆる楽器じゃなくていい、シンプルに音を出すことで楽しめるなら、そしてその思いを言葉に乗せられたなら…というのが、いつか実現したい企画の一つです。協働で音を出す喜びは、音楽ならではの魅力です。

 「あまちゃん」は、確か3.11をモチーフにしていました。私も例の実践では3.11を扱いましたが、表面的なものにすぎません。ただ、学生たちはDVD映像を見て思った以上に驚いていました。実のところ震災の姿はせいぜい耳にしただけでほとんど知られていないし、6年前の出来事なんぞ、彼らにとっては何も知らないも同然で、また当然なのです。それだからこそなおのこと、取り上げるに値すると思っています。それは原発ならびに原発事故も同様。ある意味で、震災以上に必要性は高いのかも。

 そんな今日は、まったく関係ない研修会@玉川大学へ。目下、細く長~く2年にわたり、学内の規模に見合うサスタイルで継続している活動のきっかけになった、実践を語る/聴く研修です。前回語った私は、今回聴き手に徹しました。新たな成果を手にした思いです。蓄積されていく気がしています。そう、自然由来以外の人工的な放射能の蓄積は避けたいですが、知識や体験の蓄積は歓迎したいです。

 震災ならびに震災関連で亡くなった方々、そしていまだ行方不明の方々に、黙祷します。

# by 1220hagiwa | 2017-03-11 23:16 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 10日

3月10日(金)  さもしい、切ない、熱い

 まさに、さもしい。「教育者」を装った、例の学園理事長先生。傲岸という言葉も頭に浮かびます。言い訳とか釈明を越え、開き直りに泣き落とし。メディア批判に自己弁護。そもそも、ああいう喋り方をする人、大声を張り上げ睥睨するような人が私は生理的に大嫌いです(おそらくだれでも)。ありゃ相当な脅しをかけることに普段から慣れている人。つまりは小さいのでしょう、中身が。どこかの大統領や首相を想起します。合わせて、防衛大臣のとんでもない発言も、いつの時代かと思わせます。ついでに、首相夫人も要はパッパラバーであることがわかったのも、最近でした。

 忘れていました。さもしいと言えば、元都知事のおじいさん。ただの耄碌老人、放言モノ、詭弁上手、責任逃れと擦り付けで無責任の輩だと知れたのも、今週。気の毒に彼は晩節を汚してしまいました。小説だけ書いていればよかったのです、あの人。私もあまり立派な人間ではないのですが、それはさておき、彼らの圧倒的低次元さほどではない、それだけに変な自信?があります。

 切なくなります。3.11を明日に控え、被災地の15歳の皆さんの姿をテレビで見ました。それと熊本地震の被災者の皆さんの姿。日本って、よくも悪しも凄まじい土地なんだなぁと思わされます。平和な土地に暮らす私は幸せです。

 ただならぬエネルギーが会場に横溢していました。それは、授業で訪ねた草間彌生展@国立新美術館。入口に掲げられていた熱い、熱いメッセージ。こういう方こそ、まさに「倒れるまで」「全身全霊で」「命を懸けて」「芸術に尽くす」人。すでに偉人と呼ばれるにふさわしいのではないでしょうか。正面に広がる、観客を圧倒し、呆然とさせる作品群。直球勝負、一切の妥協なし。爪の垢を煎じて飲ませていただきたいです。もし、教室で学生に日本語に楽しく接し、楽しく学んでもらえることが私のもつ小さな才能なら、それを限りなく100%に近く発揮していかねばならないし、それがいわゆる「使命」なのかなと思えます。

 せっかく六本木まで来たのだから…とその勢いでタダ券で入ったのが、「コレクターの眼」展@サントリー美術館。これが、失礼ながら掘り出し物でした。ヨーロッパ陶磁とガラス。形もデザインも、すべてが精緻で上品。この美術館、いつぞやの小さな展示もよかったですが、ひっそりとした、でも魅惑の品々にも少しずつ関心を持ち始めている自分がいます。帰りはもちろんいつものミッドタウンのカフェで一服し、伊集院氏の最新作を読み進めました。

 ということで、ようやく終わった一週間。働きすぎでしょ。お疲れ様でした、私。ちなみに、明日も研修です。

# by 1220hagiwa | 2017-03-10 23:18 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 05日

3月5日(日)  千葉へ

 散歩で千葉へ。いや散歩というには遠く、実はとあるシンポを聴きに、はるばる千葉大まで足を延ばしたということです。「日本学」をテーマに掲げたそのシンポ、私なりに日本事情とか日本文化というものを授業でどう扱ったものか再考したい、そんな思いでわざわざ出かけました。結果的には若干期待外れ、というより居眠りした私が悪いのですが、再考するというきっかけには十分なりました、帰りに駅ビル内で久しぶりにロッテリアに入ってジャンクフードをつまみつつ、今後の授業イメージを膨らませました。

 千葉大のキャンバスに足を踏み入れたのは、およそ20年ぶり。駅前なのが絶対の魅力で、高低差ゼロの敷地は歩きやすそう。本当は着替えて走れたらよかったのですが、さすがにそこまではしません。私の学生は、よく平気で千葉?なんてほざきますが、入れたら素晴らしいことは間違いなし。少なくとも、八王子あたりのキャンパスよりはるかに都心に近いロケーション。アタマさえよければ強く勧めたい学校です。

 その帰りは…夕刻から職場で明日の教材作り。このところ、いや今年に入ってから、まる一日自宅にいた日はごく限られ、今日のように研修会ののち出勤、なんてダブルヘッダーも珍しくありません。そんな時間の使い方を下手と思いつつ、それが結果的に学生に役立てば、との思いで自分を納得させていますし、同時にそれがやがて自分に返ってくると信じています。だから、まったく苦ではありません。

 苦にしないといえば、水天宮駅からの徒歩の通勤の行き帰りは、半ば習慣化しつつあります。人形町、馬喰町、東日本橋、東神田界隈を経由して好き勝手に、つまりは適当にアタマのコンパスを働かせて歩き、試行錯誤の末、最短距離をカラダで覚えました。毎日ルートを意識的に、微妙に変えています。それとともに、街並みの風景が違ってきます。なかなかよし。

# by 1220hagiwa | 2017-03-05 23:43 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 04日

3月4日(土)  枠を無視する

 特別支援学校の学生さんたちのアート作品展@青山。知的障害、視覚障害、聴覚障害、あるいは肢体不自由。そういった枠は関係ありません。枠というのは、だれか(=マジョリティ)が勝手に作ったもの。だから私はそうした情報を無視して観ました。純粋に驚かされ、刺激される作品、魅力的で感心させられる作品がいくつもありました。中には、目下個展を絶賛開催中の草間彌生さんに通じる作品もあります。

 たとえば私たち一般が、何かの際に表現できない/していない(ように見える)とすれば、表現の場を持っていないからというより、持とうとしないからかもしれません。教師の端くれの立場からいうと、言語表現の場を学習者に提供しきれていないことは、決定的に私の力不足に由来するのではないかと思えます。今の私の学生に向け、せっかく授業という場を持つのだから、もっと工夫せねばと今頃になって悔やみます。表現してもらうに際してできることがいくらでもあるはずなのに、結果的に私は力を抜いていると気づきます。

 ただ、日々授業に追われているとそうそう余裕はもてないもの。それでも、この仕事を選んだ以上、言い訳はきかないはず。要は甘え。厳しさが足りないのでしょう。

 ルパング島から小野田さんが帰国したニュースを、小学生の時に目にした覚えがあります。帰国にあたっての日本とフィリピン政府のやりとり、潜伏期間に小野田さん(たち)がとった地元の方への行動すなわち襲撃の繰り返しという事実を知ると、戦争のもたらす理不尽さ、禍々しさ、悲しみに立ち尽くさざるをえません。同時に、彼らを一概に責めることはできません。責めるべきは、戦争そのもの。それは、やがて私たち自身に返ってきます。

# by 1220hagiwa | 2017-03-04 21:02 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 03月 01日

3月1日(水)  三温四寒

 学校そばのマンション、その入り口の植え込みにあるジャスミン。私が帰る時間に香っています。いい季節です。三寒四温、いやまだ三温四寒でしょうか。ここ数日。

 この6月、異文化間教育学会@仙台と言語政策学会@関西の日程がぶつかります。方向性がずいぶん違うものの、私はどちらの会員でもあります。だって関心が両方にあるのですから。でもこれじゃ、行けないじゃないですか、まったく…。不満、残念この上なし。結果的に、発表を踏まえ、仙台に行くことにしています。牛タンも食べたいし、青葉山も走りたいし、美術館もあるし。当然、前泊、そしてできれば後泊もしたいものです。

 ただ仙台と言えば、まもなく迎える3.11。被災地を一向に訪れていない私自身を、遺憾に思っています。今年こそ、やり繰りして何とか…との思いでいっぱいです。こんなザマでありながら3.11に関する授業を知ったかぶりしてやっていいものかと、焦りと後ろめたさがあります。

 3月に入り、学生たちは卒業を間近に控えます。私も年度末、せめて机回りを整理整頓したいもの。ただ、これが決して得手ではないので、ため息をつきます。

# by 1220hagiwa | 2017-03-01 23:04 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 02月 27日

2月27日(月)  交尾ばんざい

 梅があちこちでにぎやかな季節です。そんな中、上野のパンダ、その交尾の写真がメディアでずいぶんと流れています。キイキイ鳴きながら近寄るのはかわいいとはいえ、つまりは交尾サインでしょうか。思い切り後ろからのしかかろうとしている場面で、すごいですねぇ。バンダなら許されるんです。せっかくここまであけすけに行為を披露した/されたのですから、産まれてほしいものです。

 この一年間、上級クラスのテキストとして、学生が持ってきた素材を編集しています。今期はその中に心理学の解説本を利用した部分があります。今日はたまたま男性と女性の心理に関して、特にセックスをメインに、またジェンダーを併せて扱いました。恥ずかしそうなところは私が音読。同時に結婚と離婚についても心理学的な解説があり、2時間、大いに盛り上がりました。

 せめてもの体力維持の一環として、朝、水天宮前駅から学校まで歩いてみました。ほぼ30分。面白いのは、7年ほど前に一度だけ目にした(渡ってはいない)三叉路を瞬間的に察知できたこと。我ながらその感覚、記憶にすごいと思いました。においがしたのです。時間的余裕さえあれば、行きも帰りもこういうルートを通勤路の選択肢に入れていきたいと思っています。

 福島からの避難者に、いじめなんてするんじゃねえ。くだらねえぞ、ガキども。先生も先生だろう。しっかり守ってあげなよ。そもそも、そんなガキたちの親が悪いんだろうけど、先生も頼むよ。

# by 1220hagiwa | 2017-02-27 22:33 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 02月 26日

2月26日(日)  ないアタマ

 多様性をどう許容するか、寛容になれるかといういい例に接しました。カフェで学生が提出してきたシートをチェックしていたら、南アジア系と思しき言葉と英語を交え男女が6人集い、にぎやかに話し始めました。国民性を考えれば、にぎやかになるのは当然。仲間が顔を合わせれば、自然にそうなるはずです。でも、もともとが賑やかな皆さん、けっこう陽気で熱心すぎです。仮に仕事中、勉強中の人が周囲に少なからずいるとしても、ここはカフェですから許容。でも、立ち去った後の床が汚れています。そういうことを続けていると、気の毒ですが、嫌われてしまいかねません。おそらく日本に定住するつもりはないのかな。もし本気で暮らすつもりなら、せめて立ち止まって考えることが、知恵であり知性だと思います。仕事や勉強ができる、アタマがいい、と関係はありません。

 私が海外に行っても国内のどこへ行っても、ないアタマを少なからず使います。足りないことはままありますけれど、周囲を気にする私はやっぱり日本人なんだなぁと思うのです。よくも悪くも。

 お世話になっている不動産屋さんと話をしていて、つくづく気遣いの仕事だと知ります。部屋の借り手の心がすっかり変わってきていて、対応に苦慮することが珍しくないとのこと。すべて日本人の場合です。ひと昔前ならお互いさま、まぁまぁ…と折り合えた案件が、一つ間違うと平気で裁判沙汰にしようとする。年末年始も気が気でなくて、心からは休めないとのこと。おまけに、借り手の中には生活保護を頼りになんだかんだ理屈をつけて働かない人が相当いて、それも世代を問わず増えており、長期的には望ましくない方向に向かっているといいます。そもそも市の担当者による保護の認定がいい加減だと、その不動産屋さんはこぼしていました。私個人の印象でも、ひとり親家庭を始め、世間で本当に必要な家庭にお金が行き渡っていないと感じます。

 働けるうちは働かないと、と思います。ラクしてお金もらってダラダラするなんて、人間として低レベル。いったんそうなると、マトモに働ける心身に戻ることは一生難しいと十分想像できます。

# by 1220hagiwa | 2017-02-26 22:27 | 本 編 2017 | Comments(0)