シバ犬あっちこっち ~日本語教師のモノローグ~

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2017年 08月 18日

8月18日(金)  映画がはねて

 映画館を出たあとは、しばらく歩みが遅くなります。いかにも余韻に浸って…ということもあるでしょうが、ふだんの歩くスピードがいやに不自然に、そして都会的に速いかを示しているとも言えそうです。

 気になっていた「海辺の生と死」@新宿では、満島ひかりさんの熱力に圧倒されました。ほとばしる純粋で真っすぐな愛情に観る側も打たれます。いや当惑に近い。清めの井戸水を浴び、夕陽に照らされる裸身と横顔が神々しい。ただ、その凛々しく狂気に近い彼女(島尾ミホ)の熱が、やがては悲劇的な夫婦関係へと変質していくらしいのです(『死の棘』『狂うひと』など…でも未読)。相手役の永山絢斗くんは役柄もあってか、何とも存在感が薄い。津嘉山正種さんの抑えた演技が、重みを与えます。地味ですけれど、濃厚な作品。『魚雷艇学生』ほかに触れたくなりました。

 台湾の若手監督へのインタビュー記事が出ていた「海の彼方」@東中野は、私の読書記憶を呼び起こします。監督の眼差しの温かさがにじみ出るドキュメンタリー。石垣島を繰り返し訪問していた一時期の私の経験が、絶対に観に行くべしと私に足を向けさせました。東京ではまず入手できないだろう県産本『八重山開拓移民』『八重山の台湾人』を想起します。まさにそこに記されているのでした。監督はきっと目を通していたことでしょう。映画では、家族あるいは一族、血縁というものが時代の流れによって変質しつつも、根本は変わらず生き続けている様子が描かれていました。市街地シーンの場所が瞬間的にわかってしまう私は、我ながらすごい。

 石垣島は台湾系の方々の存在抜きに語れません。私の愛するエリアを走れる体力が復活したころ、ぜひ再訪したいもの。それはいいのですが、肝心の私の台湾学生たちは、一連の事実を知っているのでしょうか。伝えるのは、私だからできることかもしれません。

# by 1220hagiwa | 2017-08-18 23:14 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 17日

8月17日(木)  心を込めて仕度中

 私の工夫不足。もっと日本語を楽しんでほしい。そう学生に願っているにもかかわらず、まださほど実現できていません。体系的な文法でも語彙でもなく、初級レベルとされる文法と単語のマスターで十分。ある程度の会話ができればよし。気楽に日本語を口にし、音声の特性に気づき、身近なトピックでワイワイする。そういうもので満足する学生は案外多いのではないでしょうか。きっと他の先生方に怒られますね。でも、認めたくない先生もいるだろうけれど、昨今の在校生はそうした傾向が確実に高まっている…それを、千葉を歩きながら確信していました。判断ミスでしょうか。

 昨秋好評を博した(と自分では思っている)「冗談日本語」という科目を、10月に再び開講する心づもりです。それに向けて、日本人母語話者向けの言葉遊び、あるいはそれにつながるネタを集めようとしています。それが子供向けとしても、バカにできません。わかりやすいということは、学生が楽しめるということにきっと通じます。

 「心を込めて仕度中」「一生懸命、営業中」といった類いの札をしょっちゅう見かけます。ラーメン屋、定食屋…。そんなのあったりまえだろう。そう言いたくなる決まり文句はとうに見飽きています。能書きなんて、要らない。こういう札を出すほど、まさか内実はチンケなのでしょうか。今回千葉で国道沿いを歩いている間、いくつも見ました。そういう店には、よほどおなかがすいていない限り入ろうと思いません。それと、壁やメニューにいちいちご託宣を告げる、いや説明してくださるラーメン屋、嫌いです。黙って、ブツを出せ。

# by 1220hagiwa | 2017-08-17 22:23 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 16日

8月16日(水)  成東(なるとう)ほか

 それにしても、寒い。東京は、涼しいを越えて、寒い。21度。暑ければ暑いで文句を言うくせに、一転雨と寒さが続いたくらいで大騒ぎとは、人間なんて、ちょっとした自然の変化にオタオタするばかりで、いかに自分勝手で卑小かわかります。でも現実には、農産物への被害も避けられないでしょうし、書き入れ時のこの時期を狙い打ちするような悪天候に、観光地は大打撃。JRがせっかく走らせた臨時特急「しおさい82号」の指定席も、ガラ空きでした。

 房総を徘徊していた昨日までの間、御宿の宿屋の若主人には丁寧な対応をいただき、地元の歴史的な側面をうかがうことができました。興味深い知識が得られます。和歌山の新宮はトルコ、ここ御宿はメキシコ。歴史ある港町には、それぞれの物語があるのです。3本の指に入る海女の土地だというのも初耳でした。

 専ら地元紙「千葉日報」に目を通していた今回。おかげで、終戦の2日前に成東駅で米軍機の機銃掃射があり、42名の死者が出ていた事実を知り、翌日すぐ慰霊碑にお参りことができました。成東っていうのも、懐かしい土地。学生時代に走ったテレインを左手に眺めつつ歩きました。そこを含め、主にたどったのが国道126号。銚子の10キロ手前、「野球部全国大会出場」の横断幕をちらっと横目にした飯岡中学の新しい校舎は、3.11の津波で旧校舎が浸水したため移転してできたことを知ったのも、千葉日報の記事からです。確かに、旭市は被災地でした。

 ひたすら歩いていく時間を何日も過ごし、ケータイやパソコンから離れ、いざ都会での生活に戻ると、情報過多、それも不要な情報の塊にとり囲まれていると思わざるをえません。要らないゴミ情報があふれすぎだと。それにいちいち右往左往している都会生活ってどれほどの意味があるのか、そんなことを今更のように思う、まるで子供のような私です。

 「コード・ブルー」再放送に、児玉清さんが出ています。声の張りをすっかりなくされていましたが…懐かしい。厳しくも柔和なお顔です。ドクター・ヘリは、私が歩いた鴨川の亀田記念病院にも配置されているのでしょうか。

# by 1220hagiwa | 2017-08-16 20:39 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 15日

8月15日(火)  銚子で黙祷を

 房総半島をひたすら北上し、利根川を渡りました。広大な半島の沿岸部をたどり、今夏は御宿、大原、茂原、大網、東金、成東、八日市場、旭そして銚子を経て、ついに茨城県に突入。約2年の地道な?努力のおかげで、この秋は鹿島そして水戸へと向かう予定です。

 正午、どこか落ち着いたところで黙祷を。そう考えて、急いで銚子駅前の小さな食堂に飛び込みました。即座に注文し、無事1分間、手を合わせることができました。安らかに。私が祈るのは、いわゆる戦没者に数えられない、ごく一般の市井の人々も含めてです。平和を。

 NHKが連日報道している戦争特集、見応えがあります。「本土空襲」に始まり、「731部隊」「樺太地上戦」、そして今夜の「インパール作戦」。いずれも無謀、残虐、悲惨、戦慄、無惨、凶悪、非道といったありふれた言葉で収まるものなのかな。犠牲となった無数の人々は、戦争さえなければ、一つ一つの家族をどんなにか幸せにしただろう、そして戦後は戦後で日本社会にさぞ役に立ったろうと想像すると、実に惜しい命の数々。ちなみに、野口兄弟の野球のドラマもなかなかよかったです。さすがに今回はNHK、その取材力+財力の成果。民放もアホなバラエティばっかり作っていないで、今日くらいは何とかしてよ。ただ、明日からはNHKだってアホなものを映すのでしょうが…。

 一度動き始めたら、止められない。上層部は、死なない。それが日本に限らず、戦争の持つ普遍的事実のようです。最近、日本では重い口を開く当事者の方が増えているように思うのは気のせいでしょうか。まさに遺言と言えそうです。そんな語り部の方から直接話を伺うことのできるデッドラインが目前。私にもその機会が持てたらと思うのですが…。その他その他、戦争をもっと調べる価値と意義、そして役割を痛感します。できればそれを、親やその上の世代からほとんど聞いていないらしい多くの外国人学生たちに伝える仕事が、もしかしたら私にあるのかもしれませんが、その重荷に私は耐えられるのか…。さて。

# by 1220hagiwa | 2017-08-15 20:37 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 09日

8月9日(水)  なぜ、信じるのか

 「人はなぜ、信じるのか」私自身がかなり信用ならない怪しげな人間なのに、あえてこのテーマを掲げた先週の「哲学カフェ」。学生の書いてくれたシートの記述内容に、打たれます。思った以上にしっかり、ばっちり、ぎっしり書いてくれました。これを感動と言わずになんと言うべきか。もちろん重い内容も、ああひどい経験をしたんだなぁと感じるものも少なくありません。でも、私を信頼してくれたから書いてくれたのだと受け止めます。そして、きちんと誠実にテーマに向き合ってくれた学生たちを信頼したい、信頼しよう、と思わせてくれるのでした。ありがたいことです。

 最近引っかかっている一つに、朝鮮学校への補助金支給問題があります。地元神奈川県を含め交付中止の自治体が多いのですが、私は中止に明確に反対。日本に生まれ育ったことに誇りを持ってくれるような、日本の将来に有為な人材を育てる重要な機会を自ら逸していると思います。つまりは近視眼。よく言われるように、ふつうに、子供のことを考えれば、教育と政治は分けるべきでしょうに。

 関連していえば、加計学園云々も政治家が介入するからろくなことになりません。岡山の在学生、獣医学を志望する受験生がかわいそう。ただ、はっと気づかれされた最近の記事に、メディアがこの問題にこだわりすぎてネタ化し、ABEさんを攻撃するためだけの素材に使っているとの指摘がありました。なるほど。問題自体は重要だが、本来問うべき国家課題は他にいくらでもあるというものです。確かに加計云々は日本の将来を揺るがすものではなく、日本の課題の本質はまったく別のところにあるのでしょう。その意味で、本件は私利私欲に始まる実にくだらぬ些末なこと。まさに木を見て森を見ていないように思いました。私はメディアの手法にまんまとにはまっていたようです。

 もちろんそれでも、問題は問題。おかしいのが確かなことは変わりません。信頼できません。

# by 1220hagiwa | 2017-08-09 23:56 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 08日

8月8日(火)  死を勝手に

 季節柄、実践「生と死」で、戦争そして原爆を歴史的事実として触れました。空襲、疎開、と言った語彙も紹介。大切な語彙だと思います。終戦直前の8月だけでもなんとたくさんの空襲があったかを、私はあらためて知りました。ただこれはあくまでも表面的な紹介で、掘り下げるわけではありません。また12日に合わせ、日航機墜落事故を映像資料で具体的に提示。さらに日航の安全啓発センターに保存されている、亡くなった乗客の方の遺書を利用させてもらいました。学生の反応はさまざまでしたが、ここでは特に触れません。「震える」「言葉が出ない」といったコメントから、単純に悲しい、とだけ残した学生までいろいろだったことはお伝えします。

 この授業で大切なのが、悲しいままで終わらせないことだと思っています。今回も、こうした題材をベースに、じゃあ、いつ死ぬかわからない人生、自分の本当にしたいことを考えよう、それの実現にどう準備していったらいいかを考えてみよう、という方向にもっていきました。笑いがあちこちで起こります。これでいいと思います。

 ただ、今回に限らず様々な形で他者の死を素材として利用することに、まったくのためらいがないわけではありません。敬意がない、不遜だ、おこがましい、奢りがあるとか言われそうですし、私の気持ちにそれなりの後ろめたさがあることも事実。でも、そうして他者の死、あるいは生に、哀悼そして敬意を表し、踏み込むことで、いま生きている私たちはよりよく生きられる、そして学生も同様だと信じて実践を続けています。簡単にはくじけません。

 甲子園が始まりました。波佐見、藤枝など、私が歩いた土地の名が次々とコールされます。懐かしく思い出します。いいものです。かたや、台風被害。ここでもなじみのある土地の名が次々と報道されます。長寿台風という言葉を初めて知りました。

# by 1220hagiwa | 2017-08-08 23:25 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 07日

8月7日(月)  発表効果

 ヒューマンライブラリーの開催と、それにまつわる諸々の考察に関し、日本語学校の研究大会でポスター発表しました。そこそこに注目いただけ、幸いです。ともに参加してくれた同僚の女性教師の説得力ある語りには及ばない、私の舌足らずで拙い説明がどこまで聴き手の理解を助けていたか、あまり自信はありません。それでも、次回は参加したいとの意思を見せてくださる方がとても多く、収穫でした。

 同時に、語れば語るほど、自分の発表内容にどこか確信のようなものを手にしていくような思いになりました。これもナラティブ効果、いいや、ただの思い込みと言われそうです。でも、こういうひとを重ねていって、自分の実践を実のあるものとして身につけていくことを何年もずっと繰り返している実感があります。そこが発表のいいところでしょう。発表をしていない方にもそれなりのスタイルがあるはずです。しかし、学生に言語化の意義を求める教師なら、自らの実践も言語化していくのがフェアーなのではないかな、とも思います。そんな私はまじめです。きっと。

 「100分で名著」を初めて観ました@Eテレ。今回は大岡昇平『野火』。内容は別に、エンディングで流れていた「協力」に「平野書店」とありました。ひょっとして、これって、早稲田のあの古書店?番組内で『野火』の様々なバージョンが展示されていたから、その中に平野書店が提供した一冊があったということかもしれません。だとしたら、思わぬ邂逅。懐かしい早稲田の古書店街。店舗数がだいぶ減ったと聞きますが、健在の書店さんを今度めぐってみようかと思います。大会での研修だの、まじめに勉強するためにワセダの大学ばかり通わないで、たまには遊んでみるのもいいでしょう。

# by 1220hagiwa | 2017-08-07 23:04 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 06日

8月6日(日)  神の手、フォールアウト

 駅ビルのカフェで初級テストの採点をしていた夜。いつもながら、こういう立場にいる自分に疑念を抱きます。自分の判断でいかようにも採点の赤ペンを自由に振える、まるで小さな神ではないかと。〇を付ける爽快感、×をつけるどこか後ろ暗く、むしろ楽しいとさえいえるサディスティックな快感。おこがましい、あぁ、いやな仕事だと思いました。ちなみに、その席で今年初めてアイスコーヒーをいただきました。いつもはホットなので。

 聞くともなく聞いていた隣の女性客二人。近隣の大型書店のスタッフのようです。内容は…要はミもフタもない、スタッフ間の噂話と愚痴。お疲れ様です。

 昼間、「パーンガ」という異文化体験ゲームに参加。長らく話には聞いていましたが、体験は初めてです。おもしろい。でも、う~ん、これをどう生かすかは、一筋縄ではいかないような。しばらく放っておこうと思います。それより、小さい会場でしたが知り合いの方3人に声をかけていただいて、なんとなく嬉しかった研究社会議室@飯田橋。長くこの仕事をしているせいでしょうか。

 朝の外出から戻ったのが8時14分。たまたまNHKをつけると、15分からの黙祷にちょうど間に合いました。私も遠くから参加。さて、次回の「生と死」で何を取り上げるか…ただ例年、原爆は特に焦点化してきませんでした。難問すぎて、無理です。もっと時間がほしい。今年も例年の方向で、日航機墜落と合わせて8月の出来事としてまとめてしまい、事実のみ扱うつもりです。

 NHK「原爆死」に間に合うように帰ってきました。むごい。この一言に尽きます。この事実を原爆肯定派の世界各国の皆さんは知っているんでしょうか。無辜の市民の肉体、その血液が爆発するんです。想像しただけで震えます。そして、フォールアウトという恐ろしい専門用語を初めて知りました。本当に神の手があったのなら、そんなフォールアウトから市民を守ってほしかったのに。合掌。

# by 1220hagiwa | 2017-08-06 21:57 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 08月 05日

8月5日(土)  極楽、天国、地獄

 興味深い番組「世界神秘紀行 エクソシストVS悪魔」@BS。キリスト教と何ら関わりのない私には悪魔がいるのかいないのか、まったくわかりません。どちらかというといない派。あくまでも人間の想像から生まれたもの、あるいは神を信じるからこそ生まれたものと単純に考えますし、同時にまた、存在してもいいとも考えます。そして、存在するという考え方を尊重します。でも、精神的な問題、病の原因を悪魔に帰している気もしてしまいました。

 ちょうど前回の「生と死」で極楽、天国と地獄のイメージ図を描いてもらいました。ものすごく熱心に描き、語ります。私はコントロールに徹します。上手下手の関係なく、バラエティ豊かな想像力の世界。ただ、時間不足だったのが惜しまれます。もっと語りの内容を共有したかった…そこは反省。次回に活かします。その中にいたイタリアから来ている学生たちは、悪魔をどう思っているのでしょう。

 ついでに、レポートしている若い女優さん。しなやかな感性の持ち主です。客観的で素朴な、いいコメントをしてくれます。でも、どんなにきれいな顔立ちでも、どんなに自然で知的な内容の語りをしてくれても、語尾上げかつ語尾延ばしだと、私の印象はぐっと下がります。いかにも子供っぽいし、パカっぽくなりかねませんから。本人が意識すればなおるはずのものなのに、周囲はアドバイスしないのかな。もったいない。

 江戸っ子の親父さんの店で散髪。小さいながらも夢だった自分の店で働けることは幸せだと言います。席数は少ないですが、とても清潔でいい店です。寡黙な「かあちゃん」は、親父さんをしっかり支えます。奥さんに完全なコントロールされている感がうかがえるそんな親父さん、自分の技術がどう発揮できるかに今の自分の意味を見出しているそうです。誇りを胸に働く素敵な80歳。堂々とした体躯でずっと私の面倒を見てもらいたいもの。信頼しています。

 そういえば、火事のあった築地の場外市場は実家の目と鼻の先だったとか。ついでに、古い中華料理店には気をつけろと言ってくれました。火力は半端じゃないから、と。確かに、確かに。

 マズいっす。はや8月。何だかわかりませんが、とにかく8月。マズいっす。

# by 1220hagiwa | 2017-08-05 23:37 | Comments(0)
2017年 07月 31日

7月31日(月)  楽しく歩く 

 宮城県のPR動画、拝見。私は壇蜜さんが好きなので、彼女主演のこの動画自体は楽しめましたし、嫌いではありません。ただ本来の趣旨とは違うかな。×でしょう。女性には不快に思われることもあろうと思います。制作は間違いなく男性主導のチーム。これに限らず問題視される案件のほとんどは、広く広告、メディア界が男性中心社会であることに起因しているとされます。表現の自由が叫ばれますが、それなら女性目線で作る動画だったらどうなるか、試すのもよさそうです。

 猛暑の中、ロゲイニングをした週末。でも、曇りベースだったので暑さより高湿度の印象が強く、かといって、日陰なら比較的ゆったり。走ったのは30%程度、後は体力に合わせ、適当に歩いて回りました。発見がいろいろあって、30年横浜市北部エリアに住んでいても知らないことだらけ。もっと知りたいし、歩きたいです。時間を作って。せっかくのこの土地ですから。

 そうこうしている私、その歩く旅をこの夏も計画中。そして、それとも関連した、新たな、(私にとっては相当に大きな)プランをイメージし始めています。今は妄想レベルですが、将来的な楽しみが増えました。

 ニュースを見ていて驚いたのは、例の辞任した防衛大臣。なぜあんなにニコニコ、ヘラヘラしていられるのか、そして栄誉を受けられるのか、思いっきり疑問です。アタマ大丈夫?、と思います。資質以前の人間性の問題の気さえします。我々をバカにしてるわけですから。あれが防衛大臣だったって…日本、ヤバいです。任命者に人を見る目がないというか、そもそも人材がいないということでしょうか。

 …と文句の多い私から、お詫び。読書メモ<番外編>が長らく更新されていません。すみません。そこまでの余裕と強い意思がないので。でも、夏休みに入ったら…とは思っています。「遅々として」ですが、じわっと読んでいるのは確かなので、期待せずお待ちください。

# by 1220hagiwa | 2017-07-31 23:49 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 30日

7月30日(日)  癒しナンバー1

 民進党の代表の二重国籍問題。外国人学生に携わる者としてどうとらえたらいいのでしょうか。私の周りでは特に議論になっていませんが、どんなものなのかな。ご本人なりの苦渋の判断に基づく対応だったと思いますけれど、私には疑問がなくもありません。どちらかといえば、しなくてよいもの、いやするべきではなかったと思います。辞任していますし。結果的に何の意味があったのかなと。

 それは別にして、仮に一方の籍が台湾でなかったら…と考えます。例えば韓国の、アメリカの、オーストラリアの場合、あるいはイタリア、ロシア、シンガホール、ベトナム、タイ、インド…。そもそもの問題の出どころからして何だか怪しく、根にはヘイトスピーチとどこか通ずるところがあるような気がします。そのヘイトスピーチについても、日本語学校全体あるいは一部としても、何がしかの真剣な話題になっている/いたのか、私は知りません。ただ、これらは放ったままにしてよい一件ではないように思っています。

 ちなみに、上述の国々はいずれも今、直接授業をしている学生たちの出身国。幸い、勤務校はまじめな学生が圧倒的多数。「まじめ」の定義もいろいろあれど、とりあえずはきちんとしていると言ってよいかと思いますし、法的に怪しいことをする学生は少なくとも表面的にはいるかいないかのレベルでここ数年、いや長らく推移しています。

 夭折の画家・青木繁の特集@日曜美術館。私が今のように機会を見つけて能動的に美術館を訪ねるようになったきっかけの一人です。ロッカー・石橋凌さん(ARBでしたっけ)の、墓石に捧げる魂の歌声が印象的でした。久々に、どこかでまとめて青木の絵が観られないかな。

 暑さにずっと屋内退避を強いられていた、うちの?ワンコ。久々の対面を果たした先週の22時過ぎ、一気に疲れが取れました。どうせきっと屋内だろうとさほどの期待なしに何気なく声をかけると、闇の中から影がむくっと起き上がりました。かわいいヤツ。思いのほか元気そうで、心から安心。嬉しくなりました。すっかり足取りが軽くなった私は単純。ありがたや、よその家のワンコ。私の癒しナンバー1は、譲れません。

# by 1220hagiwa | 2017-07-30 22:41 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 29日

7月24日(月)  信頼できるか

 先日は福岡に大分、今度は新潟、秋田で豪雨。ホントにお気の毒。ひどいものです。50年に1度とかよく言います。本当ですか。もうそういう時代ではなくなっているのではないかと思います。〇〇年に1度という表現、データは正しいのでしょうか。今は信じません。五輪音頭なんて踊っている場合じゃない気もしますが、五輪担当大臣、それに古館さん。今回被災された方は、避難所でどんな思いでテレビ画面を見ているのでしょうか。

 どう答弁しようと、加計学園その他にまつわる一連の疑念が解消されない以上、ABEさんはもう終わりでしょうかね。一点の曇りもない、という言葉を使うこと自体、揺らいでいることの証明。すでに信用されていないのですから、まぁ、今頃もっともな言葉を尽くしても無理な話。記憶にないって、子供ですか。そんなにアタマが悪いんですか。ポストABEさんに向けて裏では動きが急だったりして。ただ、彼だけでなく、与野党を問わず、原稿を読み上げて答弁する議員を多くの人は信じられないという、小学生でもわかる人としての基本は譲れません。自分のことばではないから。

 そもそも、獣医学部が開学したとして学生は来るんでしょうか。とってもかわいそうです。誠意と熱意という名の我欲にまみれた大人の思惑にさんざん振り回され、結果的に最も迷惑を被るのは、肝心の受験生たちでしょう。

 私なりに、学生から信頼される教師になるために何が必要か、ぼんやりとたまに考えます。ずいぶん前ですが、信頼の醸成に失敗したかな、と思えることがあります。その逆もあります。つまり、私からはどうしても信頼できなかった、そんな学生たちをたくさん見てきました。私たち、いや私の目が曇っていたのかもしれませんし、ただの勘違い、すれ違い、誤解だったかもしれません。いまだにわかりません。それでも、何とか信頼関係を築けるよう、今年もやりくりしているところです。度量が試される場面もあります。ただ、基本は授業で、そしてその内容自体もさることながら、進め方、そして接し方で築けるものと思います。

# by 1220hagiwa | 2017-07-29 23:07 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 29日

7月29日(土)  恐るべし、71年

 日本のロックの名盤を歌詞で紹介する試み、初回はRCサクセション(忌野清志郎さん)、2回目ははっぴいえんど(松本隆さん)を取り上げました。いかにもロックという前者と比べ、後者は冒険。松本さんの初期の初期、文学的で幻想的な歌詞の世界観をどう受け止めてもらえるだろうか。そもそも関心があるのか。恐る恐るCDをオンにした私。間違いなくヒヤヒヤものでした。確かに難解さはあるけれど、歌詞もリズムも間違いなくロックだし、好きだ、楽しい、こう反応してくれる学生が多く、意外なほどの好評に嬉しくなりました。

 はるか46年前、71年の作品。下手をしたら彼/彼女らの親が生まれた時代の曲なのに、それが受け入れられてしまう、それも海外の学生にというのは、恐るべしの一言に尽きます。名盤の名盤たる所以かと。

 そうした試みをはじめ、その他その他いろいろの今期の授業。望んだこととはいえ勤務校でおそらく最も授業時間数を(学生には楽しんでもらえているはず)こなしている私が、最後の最後、金曜日の午後に初級クラスが入るという、私にとっては結構過酷な一週間が今後も続きます。でも、ロックの名盤、その歌詞を紹介するのは、準備は案外楽ではないですけれど楽しい時間。私だからできるのだと、例によって思い込みます。

 菅野投手のピッチングをテレビで観ていました。これぞエース、そんな圧巻、渾身の投球。日本を代表するピッチャーです。

 気づけば来週は8月じゃないですか。時間の速さ、恐るべし。

# by 1220hagiwa | 2017-07-29 20:49 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 25日

7月25日(火)  フォー・エヴァー

 まるで大瀧さんの追悼みたいになっていますね…。そう言ったのは、先週末に地元の区の施設で開催されたJ-POP&J-ROCK講座の先生。歌詞の授業でどう扱ったらいいか、参考になるかと思って早々に申し込んでいた講座です。結論から言うと、行って正解でした。会場を出た後の猛暑の中も、私の頭には「君は天然色」が鳴り続けて爽やかこの上なし。まったく気になりませんでした。

 先生は元レコード会社勤務、現在は音大講師。広報担当として個人的にも付き合いがあったというはっぴいえんどに始まる日本のロックを楽しく、明快に解き明かしてくださいました。私は本当は前回のJ-POP編にも参加し、作られたブームとしてのGSの隆盛に関して伺いたかったのですが、あれこれあってキャンセル。でも、今回のお話を通し、はっぴんえんどの楽曲のすごさに納得してしまいました。

 今頃、と笑われるでしょうが、さっそく2ndアルバム「風街ろまん」を購入(すぐに乗る私も軽いですが)。初めて聴いた高校生の時はピンとこなかったのですが、さすがに今になって改めて耳を傾けると、うむ、ストンと腑に落ちるものもあります。

 それにしても、講義の後半は事実上、松本隆さんと大瀧詠一さんにフォーカス(せざるを得ない流れでした)。先生が彼らを心底リスペクトしている思いがひしと伝わってきました。そして、私も私なりに二人をリスペクト。だって、私のライフに少なからぬインパクトを与え、いまだに与え続けているのですから。フォー・エヴァー。

 折しも、永井博さんの画集が復刊されたと知りました。松本さんの風街イベントにも抽選申し込みしました。完璧な夏を迎えつつある、今年です。

# by 1220hagiwa | 2017-07-25 23:48 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 23日

7月23日(日)  タダ者にあらず

 コミック『弟の夫』完結記念の作者サイン会、留学生の睡眠に関するシンポ、日本のロックに関する講座…楽しく学んだ週末。ただ一つ、来月のポスター発表の準備が遅々として進まないのが気がかりです。でも、やればできるとわかっているので、気がかりではあれどさほど心配していません。きっと今度の週末には形になっていると思います。

 睡眠をとっかかりに何かできないかと思います。寝られない、睡眠不足だという学生がしばしばいるからです。夏だからなおのこと。これは睡眠以外の部分に原因を求めることができるはず。心理面の健康に関してすでに小さな授業実践をしたことがあります。素人ですから、もちろんダサ~い中身。にもかかわらず、学生は関心が高く、能動的に参加してくれました。その感触を思い出しつつ、この秋に再構成するつもりで、今からじわじわっと準備しようかなぁとぼんやりイメージしています。私なんかに務まるか、自信はありません。でも、私だからできることがあると思い込みます。いつものように。

 たまたまつけたBS時代劇に出ていた中村梅雀さんが、たまたまつけた夜の連ドラにも出ていました。時代劇って、よくできているから今更ながら面白いです。時代背景や語彙、表現さえそこそこにクリアーできれば、実は学生にも向いているのではないでしょうか。

 例の「SWITCH」@Eテレ。昨夜は急遽再放送で、日野原重明先生と篠田桃紅さんの207歳対決!でした。すんごい、の一言。先週は私の好きな俳優、満島ひかりさん。追随を許さない個性と繊細な感性、思い切りのいい発言が、タダ者ではないことを証明していました。こっちもすごいわ。

# by 1220hagiwa | 2017-07-23 21:23 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 22日

7月22日(土)  風が吹けば

 AIをめぐる、マツコさんをMCに抜擢したNHKの特番をちらちら観ていました。ラブホテルが増えると女性が活躍するという話をはじめ、意外な「提言」がなされています。でも、わからないことだらけ。解説役を担う専門家の皆さんのコメントもほとんど解説になっておらず、こじつけふう。さすがの有働アナも苦しそうです。

 要は、一見提言に見えて実はまったく理由、論拠がないホラ話、暴論を無茶振りしてダダ漏れさせているだけに見える内容でした。こんな「風が吹けば桶屋が儲かる」程度の展開、こじつけに近い発想がAIの得意技だとはとても思いたくないのですが、私は頭が固いのでしょうか。新しい発想だとしても、そこに人間の脳のもつ論理性が伴っていないとついていけない部分がありそうですし、納得できないままなんとなくAIに従わされていく危険があるようです。私の間違いかもしれませんけれど、いずれにせよ、中身の薄い特番でした。

 過疎地の地域医療に携わっている男性医師を映したドキュメント。彼が言っていました。「二流、三流の医者だから…」と。とんでもないです。お年寄りに寄り添い、日々懸命に治療に向かいます。こんな方が自らを二流、三流とは、恐れ入ります。都会の先進的な医療機器を取りそろえた病院で働いているから一流ではなく、どんな志を持っているかが大きいのでしょう。じゃあ、私は? さて、二流、三流、いえいえ。そんな発想をしていられるレベルではそもそもないはず。

 折も折、とある学会で予定されているシンポの登壇者に、「あなたは日本語教師か」という問いが投げかけられています。もし私だったら、の回答はこうです。「いわゆる『日本語教師』ではまったくない。日本語を通して学習者の成長、社会参画、ライフの充実のごく一端を担っている人間。あえて言えば、(日本語による)教育の関係者」ですかね。少々格好つけすぎですけれど。

# by 1220hagiwa | 2017-07-22 22:57 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 21日

7月21日(金)  反対派の妄想

 普段接している学生の気づかないような面が知れるのが、一泊旅行のようなイベント。昨日から今日にかけてのそれで、へえっと思われることがいくつもありました。今までの経験ではそれらは概ね好ましい発見なのですが、今回は必ずしもそれだけではありません。でも事故なく怪我もなく、スマホやサングラス等の忘れ物こそいくつかありましたが、無事終わってホッとしています。事前から当日に至るスタッフの働きに感謝したいです。

 それにしても、予報通り両日とも暑かったです。そんな中、なんだかんだ言って学生はよく動いていました。若いです。それでもこんなクソ暑い夏にオリンピックって、ホントですか。開催決定以前の立候補、招致活動の際から反対の立場に立ち、いまだに根強く反対派の私。諦めが悪いと言われそう。反対は単に開催時期だけの問題ゆえでないことはいうまでもありません。こんなイベントにかかずらわっている場合じゃないのに、日本。いけませんかね、こんな後ろ向きは。

 発見。八ヶ岳山麓の美術館って、少し知ってはいましたが、小さいながらもずいぶんあるんですね。それに今回清里でたまたま寄ってみた自然ふれあいセンターって、図書も充実し、大人向けにも内容のある、落ち着いてきちんとしたいい施設でした。なにせ、私の授業の参考資料さえ見つけてしまった始末。いつか涼しい時期に、昼間は自主トレでこのあたりを走り、休日は美術館をめぐる、そんな10日間程度の美しい日々が過ごせたら最高だろうなぁ。せめて1週間でもいい。ああ妄想。木工家具工房を営む友人を思い出します。

# by 1220hagiwa | 2017-07-21 23:34 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 18日

7月18日(火)  瞼に残る

 日野原先生が亡くなりました。二度ほどお話を伺う機会があり、例の明瞭な語りでシンプルなメッセージを伝えたのち、お得意?の両手を広げるポーズで聴き手に応えていました。もしかしたら先生の姿勢が今の私の授業に影響を与えていたのかもしれないと思うと、感謝の気持ちを抱かずにいられません。

 その実践、今日の授業で思ったのは、自分の生き方や過去、また日々の気持ちが整理できていない、あるいはそうしようと思っていない、また素直に見つめようとしない人には向かない時間ということ。今日の受講生にそういう人がいて、語りでペアを組んだ学生は気の毒でした。向き合えないことは決して悪いことではなく、自然なことでもあります。反応としては自然。ただ、授業は別。

 おそらくその受講生は今後の留学生活が今後、より苦しくなり、好ましくない状況で推移するだろうことは十分予想されますし、事実、普段の日本語の授業も能動的に取り組めているとは言えないようです。また日本社会にも少なからず否定的な印象を持っているようにも見えます。母国に戻ったほうが幸せに過ごせるのではないかと思うのですが…本人にしてみれば、異国で心機一転を狙ったのかもしれません。でも、そういう姿勢を自分がとろうとしていないこと、今の自分にはハードルが高いことを認識できたら、少しずつひらけていくのではないかなとも思います。

# by 1220hagiwa | 2017-07-18 23:54 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 16日

7月16日(日)  焦眉

 小石川後楽園の中にある建物で、高校のクラス会。毎年開かれていて、私は3年ぶりの参加でした。顔ぶれに変わりはなく、皆それなりに元気に活躍中の様子。そんな中で何人かに話を聴いていくと、少し驚いたことがあります。それは、大なり小なり、これからやりたいことがはっきりしている人がいないということ。大学関係、金融関係、福祉関係、仕事はそれなりに順調のよう。たまたまそういう人だったと思いますが、今の立場を離れて次は?と問うと、明快な言葉が返ってきません。これはどうして?私なんて、例えば日本一周完歩をはじめ、くっだらないこと計画し、すでに実施中なのに。

 …なんてつらつら思いながら帰ってきてつけたテレビは渡辺謙さんの不倫謝罪会見。そうなのねぇ…とBSに変えると、南果歩さん主演ドラマ。南さん、年齢に関係なくかわいい。草笛光子さんも出ています。合掌。次の番組は、なんとスタ☆レビの35周年ライブ。根本要さん、たいしたもんだ。変わらぬ高音のハスキーボイスでとっても輝いています@「夢伝説」。この曲、好きです。大学生の時、この曲がヒットしていて、ファンでした。そのタイミングに遭遇した私はラッキーでした。「今夜だけきっと」も好きだなぁ。

 声の張りといえば、「子午線の祀り」@世田谷パブリックシアターの野村萬斎さんは、今一つでした。お疲れだったのかなぁ、それとも2階席だったからかなぁ。でもそれより、難しいセリフでした。「平家物語」を下敷きにしたこの舞台を心底理解するには、私の無知さ加減はひどいもの。

 そうなのです、「平家」はもちろん「源氏」も然り。古典から現代にいたるまでの「名作」とされているもの、歴史に残るとされるものを、私はあまりにも読んでいません。どうたらいいのでしょう。時間がありません。できることから、少しずつ、一冊ずつ手に取るしかないのでしょうか。

 おっと、そうこうしているうちに、スタ☆レビのライブ番組ではゲストの岸谷(奥居)香さんが「M」を弾き語り。熱唱に私は画面に向けて拍手。中学の後輩だからといって贔屓目に見ているわけではなく、プリプリは今も少し応援しています。授業でも名盤の一つに入れようかと思います。

# by 1220hagiwa | 2017-07-16 23:07 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 16日

7月15日(土)  マイ・スタイル

 漢字授業に新しい手法を導入して数年、そんな先生とたまに連絡させていただいています。オリジナルの大胆でアクティブな手法を開発。各地で精力的に発表を続けていて(私は敬意を込めて「伝道師」と呼ばせていただいています)、この夏も私のそれと同じ会場で発表なさいます。実践の深みも増しているようで、すごい。ちなみに私のほうの発表は、この冬実践したヒューマンライブラリーに関するもので、そこから感じられた日本語教師の寛容性にかかわる検討。先ほどの先生の漢字に比べたら、ずっと地味で実践、「即効性」つまりお役立ち度からは距離があります。でも、私は私のスタイルを貫きます。

 実践「生と死」、初回は怖いもの見たさ?でしょうか、いつも通り、少なくない受講生が集まりました。ですが後半は若干シリアスな話題に及んだことで、これまたいつも通り、自分には合わないと思った様子の受講生が出てきたように感じます。それでいいのです。気楽に取り組んでもらおうなんてちっとも思っていませんし、しっかり考えてもらえる人に来てもらうための時間ですから。次回は半端ではなく、目的がはっきりしている人に来てもらえるはず。そして、正式な登録に至ります。

 授業では、私自身の体験を含め、いろいろな人の死を利用させてもらっていることに、毎回実は少々ためらいがあります。罪悪感というかなんというか、どこか申し訳なさと同時に割り切った思いを抱かざるをえません。そんな時は心の中で、今は亡きその人たちに謝罪と感謝の一言を告げています。これも、マイ・スタイル。いわば開き直りのようなものでしょう。

# by 1220hagiwa | 2017-07-16 22:21 | Comments(0)
2017年 07月 10日

7月10日(月)  ラスト ドライブ

 素晴らしいドキュメントでした。「ラスト ドライブ」@Eテレ。ドイツのホスピスに暮らす終末期患者を、本人の望む地へドライブに連れていくという仕事を追っていました。患者本人は、おそらく誰にも語ったことがなかっただろう、暗い過去の告白をしていました。それだけでも十分に価値のある、本人に意味のあること。スタッフはボランティア。文化の違いはあると思いますが、日本ではできないのかな。

 私は今、日本語教師の端くれであり、目下の関心は言語知識の習得とは異なる、明日から夏季シリーズの始まる「生と死」をはじめとする、学生の内面を表出するための仕掛けをもつ実践のいくつかにあります。同時に、本当の、リアルな生と死に関わる仕事ができる人に、この実践を始めて以来、憧れに近い感情を抱き続けています。いつか私自身がそうした仕事に関わることができたらとも思いますし、今はそのための長いプロセスにいるのかもしれないな、なんて感じることもたま~にあります。

 沖ノ島などの世界遺産への登録。何のためなのか、いろいろもっともな意見がありますが、私はよくわかりません。地元の皆さんが万歳を繰り返しています。誇りとする気持ちはわかりますが、さて、事はそれで収まるものではないだろうと思いますが…。それと、いつのまにか日本国内の世界遺産が10を超え、世界レベルでは1000を超えているそう。いかにも価値がない感じがしますけれど。

# by 1220hagiwa | 2017-07-10 22:30 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 09日

7月9日(日)  信託と満月

 いい月が、私の正面にあります。満月か…短いようで、長くもある満月の期間。予報によれば、明日も楽しめそうです。一方、九州の被災地では明日も雨だとも聞きます。無慈悲です。

 2年ほど前から流れる三菱UFJ信託銀行のCM。最近のバージョンを見ました。このシリーズ、初見の際は違和感を覚えました。中井貴一さん、柳沢慎吾さん…とくれば、もう一人は当然時任三郎さんでしょう。そう思った視聴者は多かったのではないでしょうか。しかし、実際は真田広之さんが登場。め名作ドラマ「ふぞろいの林檎たち」で輝いていた3人は不変であってほしい、そんなふうに願っている40代半ば以上の方々は多いはずです。背後に流れるサザンの「いとしのエリー」とともに。ということは、時任さんは何か理由があってか…と勘ぐりたくなるものです。お元気でしょうか。詳細は不明。

 著名なベテラン舞台俳優が、まさに舞台で亡くなったという先日のニュース。もっとも、舞台から転落する直前に急性大動脈解離を発症していたということですから、転落が原因ではないそうです。それより舞台で死を迎えたことに、当人はどう思っただろうかと想像します。もちろんその瞬間、意識はなかったはずですから、思った、感じたはないでしょうから、あくまでも想像でしかありません。でも、私が思うに、とても幸せな人生だったかと。さて、私はそうなれるでしょうか。まさか、教室で? さすがにそれは迷惑でしょ。

 落語家の方が、笑いは手段であり目的ではない、その先の人間の喜怒哀楽を描くための手法が落語だと言っていました。なるほど。そうでなければ、落語が江戸時代以来延々と続いているはずがないとも。たとえば絵も単に見る側に笑いを求めるだけでなく、人間や生の多様性を伝えるためのものとして描かれているのではないか…でなければ4世紀も経た現在も残ってはいない…そう「アルチンボルド展」を解説していました@Eテレ。もちろん、ちかぢか観に行きます。 

# by 1220hagiwa | 2017-07-09 23:31 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 08日

7月8日(土)  小金井の戒め

 都内の人権関係の講座に参加しようと思っていたのが昨日の夕方まで。しかし、昨夜参加した、LGBT関連の講座(こちらも無料)@千代田区があまりに興味深く、その流れで、今日はその講座と関係のある、とある学会@小金井市に参加しました。

 が、電車賃+3,000円の参加費の価値があったかなぁ…というのが率直な感想。新しい発見をさせてもらい、現場に使いたいと思う知見はありました。ですが、発表を聴いてもらおう、あるいはパワポを理解の助けとしてぜひ見てもらおうという思いが伝わってきません。発表者の語り方、そして何よりパワポが一様に下手で、見にくく、ほとんど役に立ちません。どういうつもりで画面を作っているのか、狙いが不明でした。会場を設営した運営側の配慮もどうなのかなぁ。

 もちろんこれは私自身の戒めでもあります。パワポもポスター発表の際も、自分の説明したい内容より、見る側の利便、理解に資することが優先されるはずです。気をつけましょう。

 九州豪雨、線状降雨帯。つくづく、日本は数えきれない自然災害に見舞われます。本当にお気の毒です。それだけ地形や気候が複雑で、また優れた景観に富んでいると言い換えられるわけなので、そこに恵みも悲しみもあるのですね。 

# by 1220hagiwa | 2017-07-08 21:37 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 07日

7月7日(金)  京都、大津、仙台、静岡、弘前

 入学式の司会の通訳を務めてくれた中国の学生が、この休み期間中に平泉を訪ねてきたと報告してくれました。楽しかったと満面の笑み。よかったね。無事で何より。もう一人の通訳の学生は、相変わらずの渋い声で仕事を無難にこなしてくれました。感謝。

 混雑を恐れながら訪ねた先日の京都。私が狙った通り、訪問地はどこもがらんとしていました。そもそも洛北、あるいは嵯峨野なんてのは、愚です。人ごみは中心部さえ外せばたいしたことはないと確認しました。山科の県境トンネルを抜け、滋賀に入ってわずかひと駅、大津エリアからなら、静かなところへはどこでも気楽に訪ね放題。京都市内に泊まるのは、もう私の中ではありえません。

 たまに学生に話すのですが、もし引っ越してずっと住むなら、たとえば仙台、静岡、弘前あたりを考えます。次に広島、岡山の瀬戸内側(海も山もあっていい)、内陸の松本、あるいは新潟、四国の松山、高松といったところでしょうか。つまり、中規模から大きめの地方都市。ただししっかりした本屋があること。さらに、ほんの少しだけ足を延ばせば快適に走れるところがあること。松江は走るにはいいですが、肝心の本屋が…。ちなみに、明日のブラタモリは「弘前」。必見です。

 この前、仙台で気に入ったのが、仙台メディアパークと仙台文学館。前者は設備が素晴らしい。図書館をはじめとしたいくつもの学びのできる複合施設で、朝から市民の皆さんが列を作っていました。私だったら、毎日入りびたり。ちなみに、学会に行く前、そこを通りかかったときに見かけた土地測量士のイベントに参加し、古地図関連を学ばせてもらいました。十分なお土産つきで、お得でした。

# by 1220hagiwa | 2017-07-07 23:12 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 06日

7月6日(木)  3カ月に1度

 新入生のプレースメントテスト。煩雑ながらも新鮮な気持ちで楽しく過ごせる、3カ月に1度の不思議な時間です。極端な表現をすれば、私の感触ひとつでクラスレベルが判断され、この先3カ月、いや6か月、あるいは1年にわたって教わる内容が大きく変わってしまいます。そう考えると、責任重大。正直、怖いです。でも、そうは言っていられません。身が引き締まる…ホントだったら、少しは痩せられるのでしょうけれど、あいにくです。

 先日観ていたプロ野球。そこでも感じたのですが、下位に低迷するチーム、負けるチームは負けるべくして負けています。たまに早く帰ってテレビ中継なんぞチラ見していると、今年のジャイアンツはとにかく下手。特に攻撃。頭が悪いんじゃないの、と思わせられる場面が頻出します。ファンの方、ごめんなさい。でも、野球をしない私でもよくわかるほどなのです。現場の方は必死だろうと思いますが…。こんな私なんぞに言われるなんて、大変な仕事ですね。それだけ国民的関心事であり、そこが誇りにでもなるのでしょうが。

 3カ月に1度、勤務校の学生には学期末に自由記述のアンケートを出してもらっています。幸い、今回は私への否定的なコメントはなく、ほっとしました。いや、なければすべて収まるというものでは必ずしもないのですが、たとえほんの小さな指摘でも、あったらあったで当人には相当なショックなもの。アタマにずうっと残ります。他の先生も同じはず。ただ、元来呑気でオトボケ、意識的に健忘症を患っている私は、一晩寝ればたいていのことは忘れられます。特技。というかそうして、できるだけ引きずらないよう、心がけています。それがメンタル面が比較的健康に保てている秘訣かもしれません。ただし、要は鈍感なだけとの指摘もありますが、それでいいのです。そうでなきゃ、という時があります。

 20年に一度だか何だかわかりませんが、九州の豪雨。被災された方、すべてを失くしたという方、本当に気の毒です。さぞかし怖かったことでしょう。依然として少なくない方が行方不明だとは…お見舞い申し上げます。

# by 1220hagiwa | 2017-07-06 23:28 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 05日

7月5日(水)  ああ中央林間

 担当クラスの学生が東武線の車内にかばんを忘れました。ブツが行きついた先が中央林間@大和市。直通している半蔵門線を通り越し、田園都市線の終点です。声優志望だという彼女、日常会話はまったく支障く、内容もある語りができる人なのですが、電話のやり取りを見ていて、う~んと考えさせられてしまいました。

 そこで受け取りの連絡方法をアドバイスし、本人が電話するそばにいた私が、その翌日、同じくかばんを忘れ、やはり中央林間に受け取りに向かいました。アホやなぁ。それでも失くし物がいずれもしっかり届いているのは、さすがというか、ありがたいです。どうなんでしょうか、他国では。

 その中央林間、駅近くの大規模マンションの吊り広告が出ています。田園都市線沿線の大規模な開発も、長津田エリアがほぼ終わり、ついに終点に至ったということかもしれません。

 で、路線価。最高価格の銀座の400分の1だったのが、前橋、松江、秋田…私の記憶にある街並みが続きます。最下位は鳥取市。ここは、唯一私がイメージできない県庁所在地です。というわけで、遠くない時期に鳥取を訪ねるつもりです。理想は、秋の学会@松江にひっかけて。

 授業がないのは、緊張感がないという意味では楽。今の一週間、とても穏やかです。でも、張り合いがないというのも否めない事実。そういう仕事に就いて四半世紀。ろくろく成長していない気がします。かばんを二度と忘れないように。

# by 1220hagiwa | 2017-07-05 23:22 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 04日

7月4日(火)  名盤を考える

 日本のロックの名盤をいよいよ取り上げることになりました。授業ですから、歌詞に着目します。いま、選曲に迷っています。実践を決めたはいいものの、いざどれを紹介するか考えると、ろくろく知らないのでした。無難なところで選ぶとなると、はっぴいえんど「風をあつめて」に始まり、矢沢永吉「時間よ止まれ」、RCサクセション「雨上がりの夜空に」、さらにはザ・ブルーハーツ「リンダリンダ」、そしてX「エンドレス・レイン」あたりがあがってきます。合計15曲くらいが必要なので、サザンも、大滝さんも、タツロー氏も入れたいです。

 えっ?これがロック? いえいえ、どうやら本家本元の海の向こうではなく、少なくとも日本のロックには定義がないようなんです。独自の発展をしてきたようですから。

 担当してきた学生が決められた課題を出さず、次のレベルに上げられなくなりました。説明、説得を繰り返したにもかかわらず、本人が提出を拒否する以上はやむを得ません。ふだんの授業には能動的な学生だけに、惜しいことです。ま、そんなことがちらちらと起こる中、新入生もぞくぞく来日して、新学期が迫ってきます。台風の影響はないのかな。

# by 1220hagiwa | 2017-07-04 23:06 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 03日

7月3日(月)  年寄りの反省

 基礎文法のプリントを見直しています。作業を進めながら、今月から入る初級クラスのイメージをしながら、心配があります。授業についてではありません。メンタル面の不調を訴える学生が、年々わずかながら増加しているのではないかという印象があるためです。そもそも母国にいたころから発達障害を抱えていながら来日するケースは毎年必ずあります。特に非漢字圏の学生が増えるとともに、日本社会あるいは留学生活になじめないゆえか、はたまた自身の生活態度のせいかは不明ですが、初級レベルを中心に、あれっ、という学生が減る傾向はあまりうかがえません。

 20年来そうした側面に注目してきて、現実には何もできていない私の力のなさ。それでも、予防、対策の意味も込めて関連授業を3カ月したことがあります。素人ですから所詮机上のもの。効果のほどは不明。それでも今度の旅に出る前も、出てからも関連書籍をざっとですが読んでいました。依然として私の関心は変わりません。秋になったら授業としてあらためて作ることを考え始めました。何とか対応したいものです。

 近江八幡という街は知っていました。今回訪ねたのはとある小さな美術館が目的。でも、結果的にそこでの展示内容より、街並みのほうが良かったです。たまたま寄ったカフェの方もいい方でした。信長が作り、豊臣秀次が発展させた商人町。また、明治時代に来日したヴォーリスの手による西洋建築が今なおその面影をとどめていて、さりげなく見どころが多い印象です。また機会を作ってぜひ再訪し、ゆっくりまわりたいと思います。

 自民党ならびにアベさんは都議選の敗戦を受けて、「結果をしっかり受け止め、厳粛な気持ちで深く反省する」とのこと。今さら、あのおじさん、おじいさんたちは何を反省できるのでしょう…さて。ただ、都民がNOと言った背景には、単に森友とか政治家たちの失言云々同様、いやそれ以上に改憲や共謀罪関連があるはずなのに、そこに触れていないコメントが多すぎる気がします。どうなのかマスコミ。

 藤井四段に土をつけた佐々木五段もすごい。獲物を狙うような目がいいですね。ぼやぼやっとしている大人たちに比べ、大した若い人たちだなぁ。三段以下がないことを最近知って、びっくりした阿呆な私でした。私の視野の狭さ、知見のなさは、反省以前の程度の低さかも。

# by 1220hagiwa | 2017-07-03 22:04 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 02日

7月2日(日)  嫌いな礼賛

 大津にいる間に今年の半分が終わりました。明日からの仕事、再スタートに向けて、秘策?を練っています。一つは学内研修に関して。もう一つは担当クラスに関して。春は手探りでしたが、いよいよ本気モードに入ろうと、それなりに、また静かに意欲満々です。そうでなきゃ、わざわざ遠出をし、お金を使って、気分転換をはかりません。

 宿では専ら地元紙の京都新聞に目を通していました。たぶん他紙にも載っているのでしょうが、日本(社会、文化)礼賛の本、番組の多さを疑問視している記事に注目しました。まったく同感です。私は大嫌いです。それらを手に取るつもりも見るつもりもありません。気持ちが悪いです。そんなに誇ってどうするの? そもそも、そんなに特殊なの? これって、日本の現状への自信のなさの裏返しではないのかな。異常だと思います。少なくとも、私の学生にはこれらの文章や映像を使ったりして誇れません。誇るとすれば、他国とフェアーに比較して、それぞれの個性を見定めてからにしたいですし、それができるのは日本語教育に関わる者の使命の一つだと思います。日本語教師であるなら、それを強く意識し、できれば得手とすべきでしょう。

 そんな私は県民ですが、目下開票中の都議選にはそこそこに関心を持っています。小池さん陣営の醸し出す雰囲気、ムードに流されるのが有権者というもの。ですが、小池さんのやろうとしていることにはやや危うさがあり、知事になる前の、あれっ?という活動実績、主張、姿勢も気にかかります。例えば「都民」には外国人をはじめとするマイノリティーは入っているのかな。それでも自民党主導の現状よりはいいのでしょうね。結果はどうあれ、良識のある都政であってほしいものです。

 さすがの池上彰さん、速報番組で都民ファーストの方にもシビアに問うています。先日の池上さんの日本語教育に関する講演会には行けませんでしたが、氏は何を語ったのでしょうか。

# by 1220hagiwa | 2017-07-02 21:29 | 本 編 2017 | Comments(0)
2017年 07月 01日

7月1日(土)  醍醐寺の奥

 「SWITCH」という対談番組をよくチェックしています。今夜はムロツヨシさんと渡辺直美さん。ただ、あんまり好みではないのですが…。この前は、俳優でもあり映画監督でもある杉野美妃さんが出ていました。といいながら、実はあいにく彼女の作品はなぜかいつも観るタイミングを逃していて、依然としてその機会に恵まれず。でも、好きな方です。
 
 最近で特に印象的だったのは、福岡伸一氏と坂本龍一氏。強力な二人でした。沈黙だって音楽だし、そもそも音楽って楽譜に書けるものなの?? そんなことも考えさせられました。さすがに一流の方だな、というインパクトが大で、説得力に富んでいました。

 何で今ごろこんなことを思い出しているかというと、昨日から今日にかけて読んでいたのが、今年はじめだったかやはり「SWITCH」に出ていた、生命科学者の柳澤桂子氏の本だったからです。病床に就いて数十年、今なお執筆活動を続けていらっしゃる柳澤先生の文章には、こういうととっても平凡ですが、ひたすら感銘を受けるのみ。私なんかが言及するのがおこがましいほどです。ちなみに、そのときの対談相手はバリアフリー 研究者、福島智氏でした。福島先生の言葉も心に届きます。本も手元にあります。

 その柳澤先生の本をどこで読んでいたかというと、昨日は南禅寺近くと動物園裏の小さなカフェなど。今日は醍醐寺。人気の少ないその奥の奥には、小ぶりですがいい池と庭があるのでした。嬉しい発見。池を眼前に、じっくり、本を携えたひと時。その前に訪ねた勧修寺の庭が暑かった(紫陽花は見事)のでさほどゆったりできなかったぶん、醍醐寺では半日過ごせて大満足でした。

 今をさかのぼること20年ほど前、京都の大学に進学した学生と一緒に訪ねたことがあったのを、今朝現地に立ったときふいに思い出しました。まじめだった彼、国で元気にやっているでしょうか。当時は駅前はこんなに整備されていたっけか? 駅直結のマンションもなかったような。月日は流れるものです。

 琵琶湖湖畔、しっかり走っています。南にかかる近江大橋も渡って草津市まで入り込みます。往復10キロほど、暑いですけど連日夕方完走。とっても嬉しいです。大小のワンコもたくさん散歩しています。そういえばウチのワンコには最近会えていませんが、元気でしょうか。自宅に戻ったら、さっそく覗いてみましょう。いい歳ですから、気になります。大切にしたいです。人の家のワンコですが。


# by 1220hagiwa | 2017-07-01 22:29 | 本 編 2017 | Comments(0)